- 仮想通貨規制の世界統一が難しい点をドイツ連邦銀行の理事が指摘
- ドイツ連邦銀行(中央銀行)のヨアヒム・ビュルメリング理事は15日、ビットコインなどの仮想通貨の規制について、国ごとの規制は国境のない仮想社会では実施が難しいため世界規模で行うべき、との考えを示した。
- 1国だけでなく複数国で、規制に関する話し合い
- EUや日本も参加する首脳会議G20など、一つの国だけではない複数国での仮想通貨規制の話し合いが行われる予定。
連日仮想通貨規制に関する報道が続き、相場も継続した下落傾向にあります。
この話題にうんざりする方も多いかもしれません。
小さい取引所を中心にGOXの心配や、取引プラットフォームのセキュリティの問題、銀行を介さないマネーロンダリングの横行など改善点が多く見受けられるのも事実です。
このような状況からの脱却や仮想通貨市場発展のためには、長期的な目で見た場合各国の正しい規制が必要であり、市場規模が大きくなった2018年初旬のこの時期にこれらのニュースが多くなることは仕方がないかもしれません。
このような背景から各国で大きく対応が分かれているものの、全世界の国がそれぞれ緊急の対応に追われています。
各国の規制に関する対応の違いは大きく分けて二つです。
・一つは仮想通貨相場のリスクを国民に対して警告した上で、不正取引やマネーロンダリングを正しく規制し、新たな市場を受け入れる形です。
・もう一方は、新たな金融システムや国民保護などの観点から完全に禁止にする形です。
ボーダーレスを特徴とした仮想通貨と国ごとの法律や経済環境の違いから、各国の規制方針が分かれることは必然ですが、この世界統一が難しい点をドイツ連邦銀行の理事が指摘し、世界規模で仮想通貨規制を行うべきだと指摘しています。
ドイツ連邦銀行(中央銀行)のヨアヒム・ビュルメリング理事は15日、ビットコインなどの仮想通貨の規制について、国ごとの規制は国境のない仮想社会では実施が難しいため世界規模で行うべき、との考えを示した。
情報元:ロイター
このような状況の中、すでに複数国で話し合いが行われようとしています。
欧州連合(EU)各国と欧州議会は先月、ビットコインなど仮想通貨の取引所を介したマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金調達を防ぐための規制強化に合意している。
情報元:ロイター
また日本も参加するG20のサミットでも、フランス財務大臣がビットコイン仮想通貨規制についての議論を提案することを明言しています。
このG20サミットは今年2018年4月にアルゼンチンで行われる予定です。
各政府ごとの法整備だけでなく、複数国での話し合いも行われようとしています。
このような流れもあり、2018年中には世界的に各国での法律整備や世界的な仮想通貨の立ち位置が決まるかもしれません。