
株価2倍高騰
米OTCマーケット上場の垂直農業技術を手がけるネイチャーズミラクルホールディングは7月23日、最大2,000万ドル(約30億円)のXRPトレジャリープログラムを発表した。今回の動きを受け、同社株価は前日比2倍以上高騰した。
同社はSEC承認済みのS-1登録届出書に基づく株式資金調達の収益を活用し、仮想通貨XRPを購入する。
財務戦略の核心は、XRPを長期戦略資産として保有し、ステーキング機能を通じた収益創出を図ることにある。さらに、リップルエコシステムへの積極的参加により事業展開の幅を広げる方針だ。
同社のジェームス・リーCEOは、XRPが国際送金の速度向上とコスト削減に大きな可能性を持つと強調した。また、バンコサンタンデールやアメリカンエキスプレスといった大手金融機関が既にXRPを活用しており、この動きが株主利益に繋がると確信しているとも述べた。
ネイチャーズミラクルは時価総額91万ドル規模の小型企業で、米国の制御環境農業(CEA)業界向けに製品とサービスを提供する農業技術企業として事業を展開している。今回のXRP導入により、従来の農業技術分野から金融技術の融合領域への事業拡大を目指す戦略的転換を図る。
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