はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

テレグラム、ICO調達資金の送金・保管にBNYメロンとクレディ・スイスを利用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BNYメロンとクレディ・スイスが関与

独自仮想通貨Gramの有価証券問題で米証券取引委員会(SEC)と係争中のメッセージアプリ大手「テレグラム」だが、 昨年のトークンセールで調達した17億ドル(約1800億円)の資金の送金と保管に、カストディ世界最大手BNYメロンと大手投資銀行クレディ・スイスを利用していたことがわかった。

米仮想通貨メディアCoinDeskは、12月10日に公開された裁判所への提出書類に含まれていたテレグラム社員のメッセージを引用し、どのように調達資金が処理されたか報道しているが、その内容は以下の通りだ。

投資家の独自トークンGram購入交渉過程におけるメッセージで、テレグラム社員であるShyam Parekh氏は、スウィフトネットワーク経由でクレディ・スイスに資金を送金するための国際銀行コードを提供するとともに、次のように説明したという。

「BNYを通じて資金を受け取るが、BNYは資金をCS(Schweiz)AGに送付し、最終的にはクレディ・スイスAGに入金される」

この件について、BNYメロンとクレディ・スイスはコメントを控えている。

さらに、提出された他の一連のメッセージからは、投資家の名前と投資金額など、17億ドルの資金調達の詳細も明らかになってきている。主なものは以下の通りだ。

  • Kleiner Perkins (投資ファンド) 3,000万ドル
  • Lightspeed China (Lightspeed Venturesの中国支部) 2,500万ドル
  • FBG Capital     1,000万ドル
  • Elysium Ventures管理ファンドを介した個人投資家 総計 1,200万ドル

    Matt Mullenweg (Wordpress 創設者)

    Naveen Selvadurai (Foursquareの共同設立者 )

    Jeremy Stoppelman (Yelp共同設立者CEO)

    Om Malik (True Venturesパートナー)

    Alexia Bonatsos(TechCrunchの元共同編集長 )

    Lee Linden(モバイルコマースプラットフォームKarma )

    Silas Chou(香港服飾界の億万長者)

さらにテレグラム社の元最高投資責任者であるJohn Hyman氏のメッセージからは、テレグラム創設者兼CEOのPavel Durov氏との関連から、ロシアをはじめとする独立国家共同体諸国(旧ソビエト連邦の共和国群)やイスラエルから多額の投資が行われていることが明らかになった。

イギリス在住のJohn Hyman氏に対しては、SECは国際司法支援を通して、イギリスの高等裁判所に出頭し証言を行うよう米地方裁判所へ要請、承認されている。

訴訟の背景

SECは10月、テレグラムの独自仮想通貨Gramが未登録の有価証券にあたるとして、10月31日に予定されていたローンチの緊急差し止め命令を裁判所に要請すると同時に、テレグラム社を証券法違反で提訴した。

それを受けてテレグラムは、投資家に資金の返済かTONメインネットローンチの延期かの選択を委ねたところ、大半の投資家がローンチの延期を希望する結果となった。

テレグラム側は、再三アドバイスを仰いだにもかかわらず、有価証券の定義と証券法への違反行為を明確に示さなかったSECに落ち度があると主張し、真っ向から裁判で争う姿勢を示している。

法廷での審議は2020年2月18日、19日の両日が予定されているが、それに先立ち、テレグラム社副社長の Ilya Perekopsky氏は12月16日にロンドンで、またCEOのPavel Durov氏は2020年1月7日もしくは8日に、非公開の場所で、それぞれ質問を受ける予定となっている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/06 日曜日
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧