- IMFが仮想通貨規制についての国際協力を要請
- 最近の仮想通貨の急激な値動きや、資金洗浄、詐欺、テロ資金などの不正利用を受け、IMFは仮想通貨に対して国際的な政策が必要であると主張しています。
- 政策の内容
- IMFは、仮想通貨が発展途上国や未開発国の人々を金融システムに組み込む強力なツールとなり得ると考えている一方で、各銀行に「大規模な崩壊」が仮想通貨や金融技術によってもたらされることを警告していることからも、IMFが具体的にどのような協力体制及び、政策を推進しているのかについては未だ不明です。
国際通貨基金(以下、IMF) は、デジタル資産の暴騰から生じる”リスク”について警報を鳴らし、世界中の規制機関に対し仮想通貨政策の共創を呼びかけました。
国連機関であり、国際的な金融政策、財政安定、経済成長を目的としたIMFは、「世界的な議論及び規制機関同士の連携」を推進し、世界的な仮想通貨政策を定めようとしています。
IMFが仮想通貨規制/規約においての国際協力要請
IMFを代表してGerry Rice氏(以下、Rice氏)は、仮想通貨が支払いに対して、非常に優れていると認める一方で、資金洗浄や詐欺、テロ資金などの不正利用に対しての懸念も払拭しきれないと述べています。
ワシントンの報道者によると、Rice氏はBloombergで以下のように語っています。
「資産の価格が短期間に暴騰すると、特に資産購入のために資金を借入している場合、リスクは蓄積されていると言えます。人々は、そのようなリスクを把握をした上で、適切なリスク管理を行う必要があります。」
Rice氏は、IMFが具体的にどのような協力体制及び、政策を推進しているのかについては言及しませんでした。
第二次世界大戦終了直前に国際的な金融、支払いシステムを再構築するために設立された組織は、現在経済難に陥った国々を財政援助する基金として機能しています。
伝統的な金融界の重鎮として影響力を行使しているIMFは、仮想通貨に対して、特に発展途上国や未開発国の人々を金融システムに組み入れる手段としてのアプローチを取ることで知られています。
1年程前に、IMFの運営ディレクター出会ったChristine Lagarde氏(以下、Lagarde氏)は、「仮想通貨と今後:初期的考察」という報告書を世界経済フォーラムにて発表しました。
幅広い洞察力及び、ビットコインのような仮想通貨の精査により、「仮想通貨とその根本にある技術は、より迅速で安価な金融サービスを提供し、発展途上の国々を金融システムにより深く組み入れることを可能にする強力なツールになり得る」とLagarde氏は自身の報告書に記述しています。
最近2017年9月には、Lagarde氏は、各銀行に「大規模な崩壊」が仮想通貨や金融技術によってもたらされることを警告しました。
彼女は、以下のように述べました。
「例え小規模の金融取引であっても、新しい技術が、手数料を安価にし、取引自体の敷居を下げています。これは、すでに大規模な崩壊が起きていると言っても過言ではないでしょう。」
先週アメリカ合衆国財務長官であるSteven Mnuchin氏がビットコインのような仮想通貨の不正使用を追跡する内部グループの存在を公表したことから、IMFの提唱するような仮想通貨規制に対する国際協力が求められているのです。
IMF Urges International Cooperation on Cryptocurrency Regulation
Jan 22, 2018 by Samburaj Das
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