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仮想通貨の価格推移で重要な投資者の感情をSNS上で集計するBOTが話題に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

市場の感情分析
Twitterでリアルタイムで更新される情報を元に、特定の通貨に対する好意や嫌悪感を可視化させるWatson’s Reportsというbotが話題になっています。これは、毎時間更新され、市場でどの仮想通貨に対して、どのような感情が向けられているのかを把握することができます。
市場の感情分析とBTC価格
12月に公開された「市場の感情がビットコイン価格推移の説明に繋がる」という研究論文でBTCの価格は市場の感情分析を用いて正確に説明することができると述べられています。
botの使用用途
botは様々な用途で使用されるようになってきています。今後、AIやbotがさらに普及してくると、多くのトレーダー達が今まで以上に、コンピュータで兆候を読み取るようになってくるでしょうと述べられています。

市場の動きを予測したい投資家にとって、分析できるデータが多いに越したことはありません。

トレンド分析及び、ファンダメンタル分析で使われるような従来の検索パラメーターとは別に、オンライン上には多くの手がかりが散在しています。

その一つが、Twitterなどの公共ネットワーク上で仮想通貨に対する一般的な感情を識別する社会分析です。

あるbotは、これを毎時間行い、どの通貨がポジティブな感情を向けられているか、どの通貨がネガティブな感情を向けられているのかを公開しています。

社会分析が市場の感情を明らかにする

Twitterはbotで溢れかえっています。

数あるbotの中には、悪意があるものやスパムユーザー、偽のニュースを拡散するようなbotもありますが、それら以外には非常に有益なものも存在しています。

例えば、Watson’s Reports は、人々が仮想通貨に対してTwitter上でどのようなことを呟いているのかを毎時間公開します。

このトレンド分析botは、データ分析者のCrypto Watson氏によって開発され、仮想通貨で何が話題になっているのか、さらに、市場の感情を分析し、どの仮想通貨がポジティブな、または、ネガティブなリプライを受けているのかが公開されています。

この記事の執筆時点での最新のアップデートによると、予想通りにビットコインが3000件以上ものリプライに使用され、頭一つ抜きん出ています。

それに続いて、Waves(1491件)、Ethereum(1407件)、そして、XRP(1030件)が続き、さらに、Litecoin、NEO、Verge、TRON、Stellar、Bitcoin Cashが続いています。

ビットコインは変わらずその地位に止まっていることが多いものの、このリストの上位10通貨は、その時のニュースによって他の通貨が出たり入ったりしています。

しかし、特定の通貨が話題になっていることと、人々がその通貨を所有または、実際に投資するかどうかは別問題なのです。

実際に、話題になっている通貨のいくつかは、一番嫌われている通貨の一つであったりもします。

12月に公開された「市場の感情がビットコイン価格推移の説明に繋がる」という研究論文では、このトレンドについてより詳しく記述されています。

論文作成者は、以下のようにまとめました。

「メトカーフの法則の概念も取り入れると、BTCの値動きはSNS上でのポジティブと識別された市場の感情量を用いて正確に説明することができます。

予測として、BTCの価格は取引者の需要と供給のバランスで結成され、市場の感情によって大きく左右されます。

さらに、市場の感情は、その価格自体にも大きく左右されることからも、循環的な双方向の再帰性を持つと言えるでしょう。」

嫌われても無視されるよりは良い

Watson’s Report bot によると、ビットコインは1時間単位で最も多いネガティブな感情量(11.5%)を記録しています。

ビットコインの独占率を考慮しても、結局嫌う人は嫌うのです。ポジティブと識別されたものとネガティブと識別されたもののランキング上位通貨を見てみると興味深い通貨があることがわかります。

ポジティブと識別されたリプライが多かったのが、シア(20.6%)、ジークラシック(19.5%)、デジバイト(18.7%)で、ユービック、ステラが続き上位5通貨を形成しています。

ネガティブと識別されたものは、ビットコインの次に、イーサリアム(6.1%)、ライトコイン(5.3%)、ビットコインキャッシュ(4.9%)、テンエックス(4.6%)が上位に入っています。

botは、毎時間分析をアップデートするため、このトレンドはある程度動的でビットコインを除き、多くの仮想通貨が出たり入ったりしています。

社会分析が市場トレンドの仲裁になり得るかどうかは、投資家の器量にかかっています。

多数のbot

何GBもの摘出可能なデータをリアルタイムで提供するTwiterのような公共データベースは、botの情報を活用するのに最適です。

例えば、プログラマー達は、もしTwitterトレーダーのアドバイスに従い自動的に売買を行なった場合の投資家の収益を分析するためにもbotを開発しました。

他のbotは、ある通貨の買い出来高が急激に増加した際にツイートしたり、TelegramのbotであるCryplerは、新しい通貨が取引所に追加された際にツイートします。

AIやbotの使用が高まれば、トレーダー達は少しずつその兆候をコンピュータから取ってくることが増えるでしょう。

しかし、少なくとも当分の間、最良のトレーダーは、本能や直感、特性というbotが感知できない要素を持ち合わせている人々のことを指すでしょう。

Trend Analysis Reveals the Most Loved and Hated Cryptocurrencies

Jan 23, 2018 by Kai Sedgwick

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