約14,000本もの論文がビットコインに言及
グーグル社が運営するオンライン学術論文検索サイト「Googleスカラー」によると、2019年現在、約14,000本もの論文でビットコインに言及していることが分かった。
その数は昨年だけで約19.13%も増加しており、ビットコインに対する関心が世界中で高まっていることを反映している。
Google Scholar articles published mentioning Bitcoin:
— Jameson Lopp (@lopp) 2019年12月23日
2009: 83
2010: 136
2011: 218
2012: 424
2013: 868
2014: 2,070
2015: 2,820
2016: 3,380
2017: 6,460
2018: 11,500
2019: 13,700 (will ⬆️ due to listing lag)
2008年にビットコインのホワイトペーパーが発表、ビットコインは2009年に誕生した。それ以降、ビットコインに関する学術論文も発表されており、計83本が「Googleスカラー」上に公開された。
年々その傾向は強まり、2018年には11,500本に。2019年には、ビットコイン関連の記事数は13,700本に到達した。
今回「Googleスカラー」の数字をツイートした、世界的に著名なビットコイン先駆者Jameson Lopp氏は、論文がデータに組み込まれるまでのタイムラグを考慮すると、2019年の数字はこの先さらに大きくなると指摘している。
2011年から2013年にかけて、多くのGoogle Scholarの論文は、ブロックチェーンテクノロジーをリソースの浪費と呼び、ビットコインが決して長続きはしないと論じていた。一方で、早い段階で発表された論文の中には、ブロックチェーンと仮想通貨が金融の世界に革命をもたらす可能性について詳しく説明するものもあった。
「Googleスカラー」に掲載された13,700本の論文の多くは、仮想通貨の紹介、送金ソリューション、スマートコントラクト、分散型台帳技術の基本など、さまざまな方法でビットコインや仮想通貨の概念に触れていたものだ。
さらに、コンピューターネットワークの構築、有り得る攻撃と脆弱性、サードパーティアプリケーションの改善、法律、数学、経済学、および社会学を含む、より深く複雑なトピックについて論述しているものもある。
大学や金融機関で広がる仮想通貨研究
これらの学術論文は、ケンブリッジ大学、マサチューセッツ工科大学などの有名な大学の研究者によって書かれているものも多い。
また、大学に限らず政府機関、金融機関、中央銀行などのスタッフによる関連論文も発表されている。
世界では、上位50大学の56%が仮想通貨やブロックチェーンを含むコースを少なくとも1つ提供していることが明らかになっている。