はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

IBM、ブロックチェーンアプリで新時代のコーヒー管理へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コーヒーのサプライチェーン管理へ

世界最大手IT企業のIBMが、コーヒーのサプライチェーン管理に利用するため、ブロックチェーンを活用したモバイルアプリを発表した。

本アプリの名称は「Thank My Farmer」。コーヒーの産地や品質といった情報をブロックチェーンに記録して管理する。消費者は商品のQRコードを読み取るだけでコーヒーの情報を豆の産地まで追跡することができるようになるという。また、消費者がコーヒーの産地に資金を提供する機能も搭載できる。

今回のアプリを製作するため、トレーサビリティのプラットフォーム「Farmer Connect」がIBMのブロックチェーンを導入。IBM独自のフードサプライチェーンネットワーク「IBM Food Trust」と同じブロックチェーンを利用している。

本アプリの開発には、複数の世界大手サプライチェーン企業が協業しており、その中には日本の伊藤忠商事も含まれている。コーヒーのサプライチェーンにおいて、透明性と効率性の向上を目指し、公平な取引が行われるようになることが目標だ。

関連伊藤忠、ブロックチェーンを用いた「コーヒー豆」履歴追跡フォームに参画

現在のシステムでは、豆の生産から、コーヒーが消費者の手に渡るまでのプロセスを追跡するのは非常に困難だ。豆の生産者、輸出業者から輸送業者、さらに販売する小売店など仲介者が多く、追跡できる情報が断片的であることが問題になっている。

この問題を解決するため、ブロックチェーンに情報を記録し、コーヒー豆の農場から消費者までを1つにつなぐ。ブロックチェーンの特長を活かし、永久に改ざんされずに情報を保存することができ、全てのネットワーク参加者がリアルタイムで情報にアクセスできるようになる。

本アプリは2020年の早い段階でローンチされる予定。米国、カナダ、欧州からサービスを開始し、規模を拡大していく。大手から中小企業まで幅広く参加者を増やす予定だ。

「IBM Food Trust」のゼネラルマネージャーRaj Rao氏は、「ブロックチェーンは商品に対する信頼の作り方を変える技術だ。ビジネスにおいて透明性と効率性を向上させることができる」と説明している。

CoinPostの関連記事

スターバックス、ブロックチェーンによる「コーヒー豆」トラッキングで透明性を強化
世界最大手のスターバックスが、マイクロソフトのAzureブロックチェーンを活用してコーヒー豆をトラッキングすることが明らかになった。自社製品で利用するコーヒー豆の生産地に関する透明性向上を目指す。
国連事務総長「SDGs達成に向け、ブロックチェーン技術を受け入れるべき」
国連事務総長は米Forbsに対し、「国連がデジタル時代で役割を果たしていくため、ブロックチェーンのような技術を受け入れる必要があり、SDGs(持続可能な開発目標)達成を速める」などと言及した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
08:51
金融庁、ステーブルコイン・暗号資産の「仲介業」を規制対象に パブコメ募集
金融庁は12月16日、ステーブルコインや暗号資産の「サービス仲介業」を新たに規制対象とする政令・内閣府令案を公表し、パブリックコメントの募集を開始した。取引所以外も監督下に置く方針だ。
08:40
ウォーレン米議員がDEXの安全保障リスクを警告、パンケーキスワップを名指し
米国のウォーレン上院議員が分散型取引所パンケーキスワップの国家安全保障リスクについて財務長官と司法長官に書簡を送った。北朝鮮による資金洗浄とトランプ関連ステーブルコインとの関係を指摘。
08:05
ビットコイン保有企業カインドリーMD、株価低迷でナスダック上場廃止リスク
医療・ビットコイン保有企業のカインドリーMDがナスダックから上場廃止警告を受けた。株価が30営業日連続で1ドルを下回り、2026年6月8日までに基準への適合回復が求められている。
07:10
Visa、米国でステーブルコインUSDCによる機関向け決済を開始
Visaは、米ドルステーブルコインUSDCでの機関向け決済を米国で開始したことを発表。銀行の初期の参加者が仮想通貨ソラナのブロックチェーン上でUSDCを使った決済を開始したと説明した。
06:35
米国XRP現物ETFの累計流入額、開始1ヶ月で10億ドルの大台突破
米国のXRP現物上場投資信託の累計資金流入額が月曜日に10億ドルを突破した。11月13日の取引開始以降の節目となり、アルトコイン系ETFへの機関投資家の関心の高まりを示している。
06:02
米FDICがステーブルコイン発行規則案を承認、銀行子会社の申請手続きを整備
米連邦預金保険公社が銀行によるステーブルコイン発行の規則案を承認した。今夏成立したジーニアス法に基づき金融機関が子会社を通じて決済用ステーブルコインを発行する申請プロセスを定める。
05:45
ロシア最大手銀スベルバンク、分散型金融商品をテスト
ロシア最大の銀行スベルバンクが分散型金融商品のテストを開始した。顧客の仮想通貨取引への関心増加に対応し、5月にはビットコイン仕組債の発行も開始している。
05:30
米SEC、4年にわたるAave調査を法的措置なしで終了
米証券取引委員会が分散型金融プラットフォームのAaveに対する約4年間の調査を終了した。法的措置の勧告はなく、創業者のクレチョフ氏が17日に調査終了を公表している。
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧