CoinPostで今最も読まれています

日本進出の仮想通貨取引所バイナンス、CZ氏が提携理由や日本市場の現状を語る=あたらしい経済

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CZが日本進出に関して語る

バイナンスは17日、Zホールディングス株式会社(ヤフージャパン株式会社から社名変更)傘下のZコーポレーションと取引所TAOTAOと、戦略的提携について交渉を開始したと発表。そんな中、CEOのCZは、日本進出に関しての詳細を、日本のブロックチェーンメディア「あたらしい経済」との取材で明らかにした。

昨日のリリースではZコーポレーション、TAOTAO、バイナンスの3社連名で、世界最先端の仮想通貨取引関連技術の提供や取引所運営のサポートなどで、日本市場における戦略的なパートナーシップについて協議を行なっていくとした。CZはインタビュー内で、提携先にそれら二社を選択した理由について、提携相手として最高の企業だとしている。具体的に以下のように語る。

(ZコーポレーションとTaoTaoは)日本でパートナーシップを結ぶ上で、ベストな企業だと思う。我々は非常に恵まれている。

ヤフージャパンの利用者は日本国内で非常に多く、ソフトバンクの子会社でもある。やはり、協力関係を結ぶに最も適した企業だ。

また日本には独自の文化と市場が存在するため、バイナンスはネームバリューのある日本企業と協業することで、よりスムーズにビジネスを進めたいとの狙い。また、そうすることにより規制当局との摩擦の解消や協力も比較的に容易になるとしている。

カナダの大学でコンピュータサイエンスを学び、東京証券取引所などでシステム構築に携わっており、日本生活も長く経験しているCZならではの観点と言えるだろう。

金融庁の規制、ビジネスモデル

また、CZは金融庁によるレバレッジ規制など、強まる規制についても触れている。

日本が世界でも最初にビットコインを決済手段として明文化した国であるため、その整った規制状況に一定の評価を示した。その上で、個人的な意見として、日本取引所はより多くの仮想通貨を扱えるようにするべきだと話し、その点の改善に取り組む可能性を示唆した。

レバレッジ2倍の規制に関して、ビジネスの幅を広げるという点においても、より多くのレバレッジをかけられるようにしたいとの意欲を表明したが、「金融庁はユーザーの保護に取り組みたいのだろう」と、その意向を理解した姿勢も感じられる。

また今後ビジネス拡大の中で、バイナンス取引所のネイティブ通貨BNBを上場させたい意向も明らかにしたが、今のところ、それが達成される確証はないと述べている。

構築すべきビジネスモデルについても言及。CZ曰く、取引所の基本的な収益源は取引手数料であり、その点に変わりはないとした。

取引所同士の競争が激化する中で、手数料の安さを競い合う動きが加速しているが、その低い手数料の中で収益を確立できる効率的な仕組みを作り出すことが、最も重要な点であると言い及んだ。

完全版インタビューポッドキャストはこちら:

出版社・幻冬舎が運営するブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)に特化したメディア。出版社だからこその取材力・編集力でトッププレイヤーの想いを読者に丁寧に届け、業界の活性化を目指している。

テキストコンテンツにとどまらず、ニュース解説をラジオ(podcast)で平日毎日配信しており、以下からアクセスできる。

新しい経済:neweconomy.jp

ポッドキャスト(Apple)<:podcast(Apple)

ポッドキャスト(Android)<:podcast(Android)

CoinPostの注目記事

速報 仮想通貨取引所バイナンス日本進出へ ヤフー傘下のTaoTaoと戦略的提携で交渉を開始
世界大手仮想通貨取引所Binanceが、Zホールディングス株式会社傘下のZコーポレーションとTaoTaoと、戦略的提携で交渉を開始すると発表した。日本市場で完全な法令遵守するために金融庁とも協調を行うという。
JCBと富士通、仮想通貨やポイントの新決済連携プラットフォームを開発へ
国内クレジット大手JCBは富士通株式会社と新たな仮想通貨・デジタル通貨の決済連携プラットフォームを開発するために、共同プロジェクトを1月17日より開始する。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア