- 株価指数と仮想通貨の関係
- 米国時間2月8日のNYダウ終値は前日比-1032.89ドルの23,860で終わり、2月9日の東京市場は日経平均-508.24円の21,382円と日米の株式市場は再び大きく下落しました。しかし、仮想通貨の代表的なビットコイン価格はBTC/JPYで80万円台後半から90万円台前半(参考価格:ビットフライヤー)で堅調に推移したほか、一部の仮想通貨では急上昇を見せています。
- 株式市場とVIX指数
- 株式市場から仮想通貨市場への資金流入の動きも推測されるほか、一部では「株式市場やVIX指数との相関性は薄くなっている」との指摘も出てきています。
株価指数と仮想通貨の関係
2月8日のNY市場は小幅高(+8ドル)で始まったものの、引けにかけて下落が進行し、最終的には1032ドル安で終わりました。
先日の1175ドル安に匹敵する下落幅で、下落率でみれば、先日の2.5%から今回は4.1%と今回の方が下落率は高いです。今回の要因は主に2点だと考えられます。
- イングランド銀行の追加利上げ観測
- 米新規失業保険申請者数が再び45年ぶりの低水準に迫った
イングランド銀行は8日、金融政策委員会で政策金利を年0.50%に維持することを決めたと発表しました。
しかし、声明文で
「金融政策を11月時点の予想よりも幾分早く、大きく引き締める必要があるかもしれない」
と、利上げペース加速の可能性も示唆しました。
また、米新規失業保険申請件数は市場予想を下回り、45年ぶりの水準となりました。
ほかにも、米地区連銀総裁の発言等も材料となり、米10年物国債金利は2.9%に再び迫り、株式市場は再び売られる展開となりました。
VIX指数の上昇も相まって引けにかけて売りが売りを呼ぶ展開となり、結局1132ドル安となりました。
翌明けの東京市場も大きく下落。一時750円安となったが、終値は-508.24円の21,382円で引けています。
日米とも株式市場は大きく下落し、VIX指数も上昇したが、一方で仮想通貨は堅調です。
仮想通貨の代表的なビットコイン価格はBTC/JPYで80万円台後半から90万円台前半(参考価格:ビットフライヤー)で堅調に推移したほか、ビットコインキャッシュやLISKなど大きく上昇する通貨もあり、前回のNYダウの暴落の時にみせた仮想通貨全面安の展開とは全く違う動きとなったほか、VIX指数との相関性は低い動きをみせました。
一部では、株式市場とVIX指数の関連性の低下が指摘されているほか、株式市場からの資金流入等から仮想通貨市場の再上昇を期待する声もあるようです。
米国や日本、ユーロ圏などの景気は堅調である事から、心配する必要はないという声もあります。
直近1,2か月の調整局面入りは避けられないとの市場関係者の声もあり、その流れがどう仮想通貨市場に影響してくるのか、仮想通貨市場の再浮上があるのかどうか、注視が必要だと思われます。