ビットコインSVの半減期まで24時間 カウントダウン開始
仮想通貨 ビットコインSV(BSV)のブロック数が、半減期の実行ブロックまで残りブロック数144に到達。平均ブロック時間からの逆算で半減期までの到達時間が24時間を切った。
ビットコインキャッシュ(BCH)の半減期が8日21時に完了したばかりの仮想通貨市場は、次のビットコインSV半減期に注目が移る格好だ。
BSVもBCH同様、実行ブロック630,000の到達で半減期を迎える。日本時間10日の10時〜13時頃になる予定。ブロック生成速度に大幅な乱れがない限り、約1日で半減期が実行される。
ビットコインSVとマイナー動向
8日にビットコインキャッシュが半減期を迎えたことを受け、ブロック報酬の減額されたビットコインキャッシュから、経済的合理性に基づいてマイニング先の通貨を選定するマイナーがBTCとBSVチェーンへ採掘先を変更した。
データサイトによると、9日12時時点のBSVマイニングハッシュレートは、24時間比で+31.48%の3.211 Ehash/sを記録。ビットコインキャッシュを採掘していたマイナーの一部がBSVマイニングに切り替えていることがデータからも明らかだ。
ビットコインキャッシュの事例では、半減期後に収益性に大きな差(BCH→BSV・BTC)が生まれたことを理由に、マイニングプールのハッシュレートが急落。一時、デフィカルティに対して、ハッシュレートが極端に低い状況に陥り、ブロックの生成に遅延が生じた。
あくまでも仮説となるが、プールと自社マイニングファームを運営する大手マイニング業者が、経済的合理性に基づいた選択を行うプールの顧客用ハッシュレートを収益性の高いビットコインやビットコインSVに移した一方で、自社ファームのハッシュレートを赤字覚悟でビットコインハッシュレートからBCHネットワークへ一時的に移した可能性がある。
ビットコインキャッシュの場合は、ビットメイン系のAntpool.comとBTC.comだ。
なお、ビットコインSVの半減期のタイミングでも、一時的に同じ状況になる可能性はある。しかし、ビットコインキャッシュの半減期で、ある程度予測ができることから、マーケットの警戒感は低い。
ビットコインSVの価格は9日、半減期を1日前に一段高となっている。