はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

半減期後のビットコインキャッシュとBSV、ブロック生成遅延もハッシュレートは回復基調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

半減期後のBCH・BSV

仮想通貨ビットコイン(BTC)に先立ってマイニング報酬の減額期にあたる「半減期」を終えたビットコインキャッシュ(BCH)とビットコインSV(BSV)は、1週間が経過し、下落したハッシュレートも徐々に回復しつつあるという。

関連ビットコインSVの半減期実行ブロック SBI傘下の仮想通貨企業が採掘に成功

半減期のマイニング報酬半減で、BCHもBSVも本来の採掘報酬12.5から、6.25へと減少、それぞれの銘柄のマイニングハッシュレートは大きく影響を受けた。

BCHのハッシュレート(採掘速度)は一時80%減、BSVも一時70%減を観測した。収益の低下を受け、大手採掘業者や中小業者の一部は撤退したとみられ、12.5BTCの採掘報酬を得られるビットコインネットワークにハッシュパワーが集中する状況へと発展している。

BCH、BSV半減期との類似点は?

仮想通貨データ企業Coinmetricsは、BCHとBSVの半減期およびマイナー撤退の事例について、ネットワークへの影響を分析した。

BCHとBSVのハッシュレートは、14日時点でゆるやかな回復基調にあるが、2020年平均の5割程度に留まっている。

出典:Coinmetrics

BCHとBSVの半減期直後の採掘難度及びハッシュレート低下に伴うブロック生成時間の遅延は、新規コインのインフレ率にも影響していた。

過去2回の半減期(2012年と2016年)比較データでは、ビットコイン(BTC)のハッシュレートは半減期直後に急低下しておらず、短期的には半減期前水準で推移している。

そのため、BTCのインフレ率もBCHとBSVのように急激に上下することはなかった。2012年と2016年の歴史的データを見れば、新規ビットコインのインフレ率の推移がほぼ一致していたことがわかる。

Coinmetricsは、現在のビットコインのインフレーション率を3.7〜3.8%(日平均144ブロック、約1800のBTC生成)と試算するが、半減期後は2%に下がると予測される。

出典:Coinmetrics

通貨のインフレ率はマイニング収益につながるため、報酬減額の上に、インフレ率が下がれば採掘の損益分岐点を下回るリスクがある。

BCHとBSVのインフレ率が激しくなったのは、アルゴリズム上でマイニング難易度をビットコイン本来の難易度調整メカニズムから改変されたためだ。「従来、2016ブロック(数)に1回の調整が行われるが、144ブロック数におけるローリング平均値で調整されている」と、Coinmetricsは説明した。

結果、半減期に伴うハッシュレート低下によって、一部のBCHとBSVブロックは30分近くかかって生成され、一日の目標値(144ブロック)の3割ほどにしか達していなかった。その後の採掘難易度調整を経て、生成速度は次第に戻っている。

5月にはビットコイン半減期を控えるが、3月のコロナショックに伴う全金融市場リスクオフの影響が尾を引いておりBTC価格は低調だ。今後のハッシュレート推移も市場の注目ポイントとなるだろう。

*14日時点で、ビットコインは半減期まであと25日。

出典:Binance

参考:Coinmetrics

CoinPostの注目記事

ビットコイン半減期後、マイナーは耐えれるか? 日間収益を試算
仮想通貨ビットコインにおける半減期後のマイナーの収益を試算。過去の事例からビットコインの価格の上昇を期待する声もある中、マイニングの収益の減少を懸念する見方も強まっている。
ビットコインなど仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす「半減期」とは、過去の事例から独自考察
仮想通貨市場に大きな影響を及ぼすビットコイン(BTC)などの半減期が、相場に意外な影響を与えることも明らかに。ライトコイン半減期など、過去の値動きから可能性とリスクについて詳しく解説。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧