CoinPostで今最も読まれています

半減期後に高騰していたビットコイン急反落、メモリプール急増とマイナーへの影響は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

15日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比+2.15%高の102万円(9,515ドル)に。 106万円(9,850ドル)で推移していたが、上値を重くすると11時過ぎに一時100万円(9,200ドル)まで約6万円幅急落。その後大きくリバウンドするなど乱高下している。

半減期前の乱高下で8,200ドルを付けてから反転したビットコイン(BTC)は、そのまま騰勢を強め、10,000ドル(9,975ドル)近くまで調整を挟まず急騰。RSI(相対力指数)などオシレーター系のテクニカル指標でも過熱感が強まっていた。これを機にしばらくもみ合って調整、あるいは弱気派が台頭する可能性もある。

今回の相場急落に伴い、大手仮想通貨デリバティブBitMEXでは2,590BTCのロスカットが確認されている。

BTC情報アラート(@btc_status)のデータによれば、ビットコインの混雑度を示す「メモプール(mempool)」が、77,431件まで急増していたことも確認されている。

メモプールは、新しいブロックチェーン取引が承認される前の記録場所であり、正しいnonceを発見したマイナーが、メモプールからブロックを作成しブロックチェーンにつなげる権利を獲得し、ブロックが生成される。

メモプールの増減は「未承認トランザクション」の数を示しており、送金詰まりやトランザクション手数料の高騰に繋がることもある。

メモプールは、送金詰まりを見るデータであることから、数値の急増はビットコイン高騰に伴う売買需要や価格乱高下に伴う裁定取引需要などを意識したトレードの注目ポイントにもなり得る。裁定取引の仕組みにもよるが、グローバルに送金が可能な仮想通貨の仕組みから、売買時に送金を挟むケースもあり、遅れて着金したビットコインが売り圧力になることが市場に一定の警戒感を招く。

一方、メモプールの数値が上昇しているタイミングでは、手数料と優先送金の仕組みから、手数料が高騰するケースにも発展しやすい。半減期後にマイナー動向が意識される中で、BCHやBSVと合わせて採掘先の選択肢を決める一つの注目ポイントにもなりそうだ。

手数料と承認時間の状況を、bitcoinfees.earn.comで確認すると、送金が遅延しない(待機時間ゼロの可能性が高い)手数料のゾーンは、149〜150Satoshi。送金をスムーズに行える最安値基準では、すでに手数料の高騰が確認される。

なお、マイナー動向では、今回の半減期を経てピーク時「1.25億TH/s」だったハッシュレート(採掘速度)は、「9100万TH/s」まで低下していることが確認できる。ハッシュレートは、コロナショックによるビットコイン大暴落の影響で7500万TH/sまで大幅下落していたが、その後半減期にかけて増加していた。

blockchain.com

海外アナリストの見立て

Robert Sluymer(@rsluymer)は、2017年からの長期チャートを示し、上値抵抗線として長期トレンドラインを挙げ、強気派は200SMA(移動平均線)をサポートにしていると言及した。

Galaxy(@galaxyBTC)は、10500ドルのレジスタンスラインを超えることが出来れば、本格的なブル相場が訪れる可能性があることを示唆している。

ビットコインは王様

米大手仮想通貨取引所コインベースは、公式ブログで、ビットコインはパイオニアであり最も牽引力を持つ「仮想通貨の王様」だと言及。ビットコインへの関心の高まりが、アルトなど関連市場にも幅広い利益をもたらすとの見解を示した。

Coinbaseによると、新しい通貨が継続的に上場するなどしたことで、2019年後半は、Tezos、Chainlink、BAT、0x、Stellarが、2020年以降はイーサリアム(ETH)、Tezos、Chainlinkが相場を牽引したと述べている。

『早割』終了まで
0
0時間
0
0
さらに!! CoinPost読者限定割引コード提供中!
クリックしてコードをコピー
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06:20
米・ドイツ政府、ビットコインの大口売り継続
米国政府とドイツ政府当局は6月20日から仮想通貨ビットコイン・イーサリアムの清算を継続している。
05:50
米連邦保安局、52億円の契約でコインベースに仮想通貨保管を委託
コインベースは米連邦裁判所の執行機関である米国連邦保安局がコインベース・プライムとの52億円(3250万ドル)の契約で、暗号資産(仮想通貨)の保管を委託したと発表した。
07/01 月曜日
19:43
スイ(SUI)の買い方|元Meta開発者が手掛ける仮想通貨の将来性、おすすめ取引所の選び方
仮想通貨(暗号資産)スイ(SUI)は、元Meta・旧Facebookのメンバーが開発し、高い取引処理能力や並列処理能力が注目される。SUIの初心者向け解説からおすすめ取引所の購入方法まで詳しく紹介。
17:55
「WELL3」とは|1時間で4500万ドルを調達したWeb3ウェルネスプロジェクト
パブリックセールで1分で1,000万ドルを販売したことから、注目を集めたWELL3。本記事では、WELL3のシステムやサービスの特徴、強みなどを詳しく解説します。
17:01
日本最大のWeb3カンファレンス「WebX 2024」、岸田文雄総理大臣が登壇予定
岸田文雄首相がアジア最大級のWeb3カンファレンス『WebX 2024』に登壇予定であることが発表された。同イベントは、8月28日・29日にザ・プリンスタワー東京で開催される。
16:52
バイナンス、11銘柄に監視タグ追加 上場廃止の可能性
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは11銘柄に監視タグを付与し、高ボラティリティとリスクを示唆。上場廃止の可能性がある。
15:50
web3関連企業が香港に戻り始めた背景は? 税制優遇や規制面などで優位性
7月1日に英国から中国への返還27年を迎える中、香港の仮想通貨業界は活況を呈している。香港政府の積極的な仮想通貨政策や明確な規制の導入により、香港市場に対する世界の投資家の信頼が高まったことが大きいと見られている。
15:06
Binance Japan、アプトス(APT)取扱開始へ
合計で52銘柄の取り扱い 国内暗号資産(仮想通貨)取引所Binance Japan(バイナンスジャパン)は1日、17:00(日本時間)から、現物取引においてアプトス(APT)の…
14:58
米大手仮想通貨マイニング企業、収益性悪化でビットコイン以外のPoW銘柄も採掘へ
CryptoQuantaのCEOは、マイニング企業がハッシュプライス低下に伴い、ビットコイン以外の仮想通貨の採掘を始めていると述べた。
12:23
メルカリ、招待キャンペーンでビットコインをプレゼント WebCMも展開
招待キャンペーン 株式会社メルカリの子会社であるメルコインは7月1日、フリマアプリ「メルカリ」のビットコイン取引サービスにおいて、大規模な招待キャンペーンを開始すると発表した。…
12:10
ビットコイン63000ドル台回復 マイナー指標はFTX破綻以来の『降伏』水準に達す
暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインが63000ドル台を回復した。マイナーのハッシュレートのドローダウン率は22年11月以来の降伏水準に達しており、相場の底打ちシグナルを示唆した。
11:01
ソニーグループによるAmber Japan買収が判明、暗号資産取引所の運営に参入へ
ソニーグループが昨年9月にAmber Japanを買収し、S.BLOX株式会社に社名変更することが分かった。暗号資産(仮想通貨)取引サービス『WhaleFin』をリニューアルする。
09:35
イーサリアムETFの上場承認書類が再提出求められる 7月上旬の専門家予想は後退
米SECは、イーサリアム現物ETFについて発行企業に7月8日までに申請書を再提出するよう求めた。承認までまだ時間がかかりそうだ。
06/30 日曜日
12:00
今週の仮想通貨市場 個別銘柄の注目材料まとめ|イーサリアム、ソラナ、アバランチ、TONなど
時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)を中心に、今週の注目材料をまとめた。ソラナ(SOL)、TON、アバランチなどの個別銘柄の注目材料も。
11:31
今週のビットコイン相場:需給悪化懸念の急落から反動高 今後の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、下落中の今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン相場を分析。米国大統領選前の初回テレビ討論会など材料豊富な来週の展望を読み解く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/07/03 20:00 ~ 21:00
その他 オンライン
2024/07/04 ~ 2024/07/06
その他 京都パルスプラザ
2024/07/04 18:00 ~ 22:00
近畿 KYOTO Chambers
2024/07/04 ~ 2024/07/05
近畿 GION BAR M16
重要指標
一覧
新着指標
一覧