はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨IOTAで新ノードソフトウェア「Hornet」発表、非中央集権ネットワーク補完へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

IOTA、「Hornet」リリース

仮想通貨(暗号資産)IOTAの開発に携わるIOTA財団が、新しい軽量ノードのソフトウェア「Hornet0.4.0」をリリースした。これによりIOTAネットワークの速度、パフォーマンス、利便性の大幅向上が期待される。

より分散化されたネットワークへと進む一つのステップとなった。HornetはコミュニティーとIOTA財団がプログラム言語Goを採用して共同開発したもので、追加された新機能は次の通りである。

自動ピアリングモジュール

ピアリングとは、ネットワーク同士が相互接続し、経路情報やトラフィックを交換するようになることだ。

新しい自動ピアリングモジュールにより、HORNET0.4.0はピアリングする他のノードを自動的に検出。ピアを見つけてノードを素早くセットアップすることができるようになったという。

Easy APTリポジトリ

APTとは、Linuxでソフトウェアの導入や削除に用いられる管理システムのこと。

「apt installパッケージ名」というコマンドを入力するだけで、ファイルのダウンロードやソースコードのコンパイル、ファイルの配置などを行うことができる。

HORNETのインストールも、apt install hornetコマンドを使用して簡単に行える。

WarpSync

ノードを最大7倍の速さで同期させ、プロセスの基盤を迅速に固め、使用するリソースを減らすことができる。

メモリ使用量

Hornet 0.4.0は、従来のIRIやHornet旧バージョンよりメモリ消費を10倍も低減する。

新コーディネータープラグイン

承認時間を短縮し、ユーザーと企業は数分でプライベートネットワークをセットアップできるという。

より分散化されたネットワークへの一歩

「Hornet 0.4.0」のリリースは、Chrysalis(IOTA 1.5)と呼ばれる一連のプロトコルアップデートの一部となる。財団によると、Chrysalisの目標は、IOTAエンタープライズの準備を整えること、そしてCoordicide実装(IOTA 2.0)への、よりシームレスな移行を準備することだという。

現在IOTAは、大規模攻撃対策としてトランザクションをチェックする中央集権的ノード「コーディネーター」を設置している。IOTA 2.0ではこれが取り外され、より分散型のシステムとなりスケーラビリティが向上する見込み。

また、今回のリリースに伴いストレステストも行われた。開発チームは、スパムを送信してネットワークの安定性を評価、150ノードを超えるネットワークで一秒あたりトランザクション(TPS)は650に到達した。

チームによると今後さらに機能が実装され、ストレステスターのプールが拡大するにつれて、この数値は上昇し続ける見込みだという。

IOTA最近の動向

IOTAプロジェクトは、IoT(モノのインターネット)に特化したトークンで、取引スピードが速く、手数料が無料であることもIoTに適しているとされる。

今年2月に公式ウォレット「Trinity」がハッキング被害を受け、約230万ドル相当のIOTAトークンが流出。この被害額については、IOTA創設者であるデビッド・ソンステボが個人保有のIOTAトークン(MIOTA)を拠出して補償すると発表、話題になった。

マイクロソフトや、富士通、フォルクスワーゲンなど著名なテクノロジー企業と提携を結んでおり、昨年には自動車大手ジャガー社とのプロジェクトも発表し、高級電気自動車「I-Pace」において、持続可能なエネルギーのトレーサビリティ(追跡可能性)構築を目指すという。

参考:IOTA

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
08:51
金融庁、ステーブルコイン・暗号資産の「仲介業」を規制対象に パブコメ募集
金融庁は12月16日、ステーブルコインや暗号資産の「サービス仲介業」を新たに規制対象とする政令・内閣府令案を公表し、パブリックコメントの募集を開始した。取引所以外も監督下に置く方針だ。
08:40
ウォーレン米議員がDEXの安全保障リスクを警告、パンケーキスワップを名指し
米国のウォーレン上院議員が分散型取引所パンケーキスワップの国家安全保障リスクについて財務長官と司法長官に書簡を送った。北朝鮮による資金洗浄とトランプ関連ステーブルコインとの関係を指摘。
08:05
ビットコイン保有企業カインドリーMD、株価低迷でナスダック上場廃止リスク
医療・ビットコイン保有企業のカインドリーMDがナスダックから上場廃止警告を受けた。株価が30営業日連続で1ドルを下回り、2026年6月8日までに基準への適合回復が求められている。
07:10
Visa、米国でステーブルコインUSDCによる機関向け決済を開始
Visaは、米ドルステーブルコインUSDCでの機関向け決済を米国で開始したことを発表。銀行の初期の参加者が仮想通貨ソラナのブロックチェーン上でUSDCを使った決済を開始したと説明した。
06:35
米国XRP現物ETFの累計流入額、開始1ヶ月で10億ドルの大台突破
米国のXRP現物上場投資信託の累計資金流入額が月曜日に10億ドルを突破した。11月13日の取引開始以降の節目となり、アルトコイン系ETFへの機関投資家の関心の高まりを示している。
06:02
米FDICがステーブルコイン発行規則案を承認、銀行子会社の申請手続きを整備
米連邦預金保険公社が銀行によるステーブルコイン発行の規則案を承認した。今夏成立したジーニアス法に基づき金融機関が子会社を通じて決済用ステーブルコインを発行する申請プロセスを定める。
05:45
ロシア最大手銀スベルバンク、分散型金融商品をテスト
ロシア最大の銀行スベルバンクが分散型金融商品のテストを開始した。顧客の仮想通貨取引への関心増加に対応し、5月にはビットコイン仕組債の発行も開始している。
05:30
米SEC、4年にわたるAave調査を法的措置なしで終了
米証券取引委員会が分散型金融プラットフォームのAaveに対する約4年間の調査を終了した。法的措置の勧告はなく、創業者のクレチョフ氏が17日に調査終了を公表している。
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧