はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

XRP(xRapid)を利用するもう一つの国際送金業者は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

5大送金業者の候補
1月にリップル社は「世界の5大送金業者のうち3つの企業がXRPを使用する」と発表しましたが、その内2社は発表済み(MoneyGramとWestern Union)と仮定した場合、XRPを利用する残りの国際送金業者の候補は、PayPal(Xoom)、TransferWise、Ria、World Remitが挙げられます。

2018年1月、リップル社はTwitter上で、世界の5大送金業者のうち3つの企業が2018年中に自社のペイメントシステムでXRPを使用する予定であることを明かしました。

リップル社は3つの大送金企業が2018年度XRPを使用する見通しを公言
リップル社はTwitterで、今年世界規模の5大送金企業のうち3つの企業が、リップルのXRPトークンを会社の支払いシステムで使用することを明らかにしました。

巨大送金業者の中で、現時点では、MoneyGramはXRPを採用し、Western UnionがXRPを利用した送金システムであるxRapidをテストしています。

これらの2社がリップル社の言う「5大送金業者のうちの3社」に含まれている場合(Western Unionは現時点ではわかりません)、XRPを採用する残りの送金業者はどこでしょうか?

5大送金業者の候補

リップル社がどのような基準で送金業者の規模を規定しているかは不明です。

しかしながら、一般には以下の企業が世界の国際送金のトップ企業と考えられます。

  • Western Union→XRPを試験的に利用
  • MoneyGram→XRPを採用
  • PayPal (Xoom)
  • TransferWise
  • Ria
  • World Remit

Western Union

ウエスタンユニオンは、米国に拠点を置く、金融および通信事業を行う企業です。

160年以上の歴史を持ち、同社を通じて200以上の国の人々に、130もの異なる通貨で送金することができます。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しており、米国の代表的な株価指数であるS&P500にも含まれています。

2月15日には、ウェスタンユニオンがXRPの送金テストを行っていることが明らかになりました

世界最大級の送金企業Western Unionがリップル社と共にブロックチェーン試用開始
世界最大の送金サービスを提供するWestern Unionが、ブロックチェーン基盤決済の試用をリップル社と行います。Western Unionは、160年の歴史を持ち、全世界の約200ヶ国で個人送金、企業支払と貿易業務を代行を行う企業です。

MoneyGram

マネーグラムは、米国に拠点を置く、国際送金ネットワークのサービスを行なっている企業です。

世界の200もの国と地域に23万拠点のネットワークを有しています。

マネーグラムは、10 minutes serviceと呼ばれる送金サービスを展開しています。

このサービスでは、国際送金を行なった際に送金者に送られた8ケタの番号を、受取人がマネーグラムの窓口で提示すると、送金を受取国の現地通貨で受け取ることができます。

これにより、安価で速い国際送金が可能になっています。

1月11日、マネーグラムはXRPを使用することを公式発表し、xRapidを実験的に運用しています

MoneyGram社、XRPを活用し決済迅速化へ
世界大手送金企業MoneyGram社がRipple社のxRapidを活用し、クロスボーダー決済の低コストかつ迅速化を目指します。XRPの活用によって多くの金融機関が長年抱えてきた流動性問題が解決するでしょう。

PayPal (Xoom)

ペイパルは、米国に拠点を置く、オンライン決済代行サービスを展開する企業です。

同社は、世界で2億人以上、1500万店舗以上で利用されています

ペイパルのサービスでは、電子メールアドレスだけで送金をすることができます。

ペイパルのサービスでは、同社が買い手と売り手の決済を仲介します。

これにより、買い手が売り手にクレジットカード情報を開示することなく商品を購入することができます。

また、売り手も買い手のカード情報が盗まれる心配がなくなります。

2015年には大手送金プロバイダーであるズームを買収しており、70の国にまたがり送金サービスを展開しています。

ペイパルの共同創業者であるピーター・ティール氏は、過去にビットコインの可能性について言及しています

ピーター・ティール氏のFounders Fund社が数百億円分のビットコインを所有
過去にfacebook等に有利な投資をしたFounders Fund社が数百億円分のビットコインを所有していることが話題になり、年末年始で落ち着いていたBTC価格が高騰しました。

また、リップル創始者であるクリス・ラーセン氏もペイパルの立ち上げに関わっています。

TransferWise

トランスファーワイズは、英国に拠点を置く、P2P送金サービスを展開する企業です。

200万以上の顧客をかかえ、毎月600億円以上の国際送金を行なっています。

トランスファーワイズのP2P送金サービスは、従来の国際送金のビジネスモデルを革新し、安くて速い国際送金を可能にします。

例えば、従来の国際送金では、日本から米国の口座へ送金する人(A)の円は、ドルに両替されてからAさんの米国の口座に振り込まれ、米国から日本の口座へ送金する人(B)のドルは、円に両替されてからBさんの日本の口座に振り込まれていました。

一方、P2P送金サービスでは、AさんとBさんをマッチングし、Aさんの円を両替することなくBさんの日本の口座に振り込み、Bさんのドルを両替することなくAさんの米国の口座に振り込むことで、実質的に国際送金を国内送金にすることができます

これによって、国際送金での為替手数料の無駄を大幅に削減することに成功しました。

Ria

リアは、米国に拠点を置く、送金業者です。

1987年に設立され、現在では146の国と地域に送金ができます

リアは主に、受取人が現地の代理店で現金を受け取る代理店モデルを採用しています。

これは、ウェスタンユニオンやマネーグラムなども採用するモデルで、(国際送金サービスの中では)古典的なモデルと言えます。

World Remit

ワールドレミットは、英国に拠点を置く、モバイル国際送金サービスを展開する企業です。

ワールドレミットは、50の国で200万以上の顧客を抱えています。

同社は、スマートフォンでインスタントメッセージを送るのと同じ要領で簡単に送金できることから「お金のワッツアップ」として広まり、途上国や新興国を中心に規模を拡大しています。

XRPを採用する企業は?

クロスボーダー決済システムを提供する英国の企業Earthportはリップルネットワークを統合しています。

そして、候補となるズーム、トランスファーワイズ、リア、ワールドレミットはそれぞれEarthportと提携しています。

したがって、これらのどの企業もXRPを利用する可能性があります

トランスファーワイズは革新的なサービスに敏感なので、XRPの利便性を理解できればいち早く採用に乗り出すでしょう。

リアは、ウェスタンユニオンやマネーグラムと同様に古典的な代理店モデルを採用しており、XRPを用いて送金コストを削減するインセンティブが高いと考えられます。

ワールドレミットは、「送金をメッセージと同じ要領で行う」というコンセプトがリップル社のポリシーと一致しています。

リップルニュース一覧
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧