はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「合法アカウントは凍結しない」中国大手銀行やAlipay回答:中国ビットコインOTC口座凍結騒動で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国大手銀行がOTC口座凍結について回答

中国で仮想通貨OTCトレーダーの銀行口座が凍結される事例が発生している件について、大手銀行やAlipayが合法的な口座は凍結しないと回答したことが分かった。

中国政府はマネーロンダリングや不正防止の取り組みを強化しており、警察は仮想通貨を用いた大規模な資金洗浄事件をいくつか摘発した。

この流れの一環で、警察は資金洗浄に使われた人民元を追跡、資金が流れた銀行口座を停止していた。

関連:中国で仮想通貨トレーダーの銀行口座凍結事例 資金洗浄捜査が影響か

広東省の警察は、店頭取引(OTC)による仮想通貨の買い手と売り手の銀行口座を凍結、現地メディアによると6月4日以降、約4000の銀行口座が凍結された。

警察当局は、テザー(USDT)が違法行為で頻繁に使用されていると主張。当局は、仮想通貨を追跡するために、ブロックチェーンやオンチェーン分析について学習中だという。

しかし、マネーロンダリングに使われた資金が流れ込んだことは、口座持ち主が違法行為に関わったことを意味するわけではない。口座の凍結措置されたアカウントは多くが事件に一方的に巻き込まれたもので、ユーザーの間に動揺が広がっていた。

取材

これらの影響を調査した現地メディア「チャイナタイムズ」の記者が、銀行やAllipayに取材を行ったところ、中国商人銀行、中国銀行、中国農業銀行、中国建設銀行、中国工商銀行といった大手銀行は、すべて次のように回答したという。

操作・経路が合法であり、仮想通貨ソースも合法で、Webページが銀行カードサービスをサポートしており、マネーロンダリングや詐欺その他の違法性がない場合、銀行はユーザーの資金を積極的に凍結することはない。

また記者はAlipayの担当者からも同様の回答を得た。

Alipayの決済ページが表示されており、合法な操作である限り、資金やアカウント凍結などの問題は発生しない。

とはいえ関連業界では、ユーザーには相変わらず「住宅ローンや自動車ローン、賃金など、重要な用途を持つ銀行カードは仮想通貨購入に使用しない」ことが推奨されている。

仮想通貨は合法的な財産と認められている

2017年9月に中国人民銀行が仮想通貨取引所を閉鎖して以来、中国の人々はピアツーピアOTC取引を使用して仮想通貨と人民元を交換している状況である。

中でも米ドルとペッグされたステーブルコインであるテザー(USDT)の取引は活発である。中国では個人の外貨両替額に年間5万ドルの上限が設定されており、この規制を回避するためにテザーが利用されているともいわれる。

中国での仮想通貨取引は、このようにグレーゾーンであるが保有自体は認められている。

上海の裁判所で、ビットコインは法律で保護された資産であるとされた。またイーサリアムについても、深センの裁判所で、ETHは経済的価値のある法的財産であるとの裁定がなされている。

また、5月末には全国人民代表大会で「民法典」が可決。財産の相続についても規定されたが、中国人民大学のリーシン・ヤン教授によると、仮想通貨の相続も民法で保護されることになるという。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧