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イーサリアムのインフレ懸念にヴィタリックが反論「供給量は当初の見積もりより少ない」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「イーサリアムの発行量は当初の予定より少ない」

仮想通貨イーサリアム創設者ヴィタリック・ブテリンが、ETHの供給量についてツイート。当初の見積もりより発行量が少なくなっていることを明かした。

ホワイトペーパーの推定では、現在1億5080万ETHが供給されているはずだった。しかし現在、実際の供給は1億1130万ETH。イーサリアムがインフレ主義のテクノクラートによって運営されていると言わないで欲しい。

イーサリアムの運営チームが供給量インフレを引き起こそうとしているという批判は当たらないと強調した格好である。

「ETHはリスク資産」への間接的な回答か 

今月、資産運用企業Exponential Investments(ExI)が、イーサリアムは価値の保存手段として利用できないリスク資産であると意見して話題になっていた。ブテリンのツイートが、この指摘についての間接的な反論である可能性もある。

例えばビットコインは発行上限が2100万BTCと定められており、半減期がある。半減期はマイニング報酬を半分にすることで、採掘によるコイン増加を抑制しBTCの「希少性」を高める。また、インフレーションを抑制して価格安定化にも繋がるとされる。

この点、ExIは、イーサリアムに発行上限がなくポリシーが明確ではないと指摘。供給量インフレの可能性があり、価値の保存手段として適切ではないとした。流通量が過剰になることで価格低下を招くかもしれないと懸念材料を挙げたかたちである。

しかしブテリンによれば実際に現時点では供給量インフレは起こっておらず、反対に当初の見積もりよりも少ない量で推移していることになる。

ステーブルコインの需要拡大がETHに与える影響

また、ブテリンは以下のようにツイート。

自らが2014年に書いた「ビットコイン最大化主義と通貨ネットワークについてのブログ記事は、今の状況にもよく当てはまる」と述べた。

ブテリンが引用している元記事は次のような趣旨のことを述べている。

Blockstream社はビットコインと紐付けられたサイドチェーンについて「投機性のない革新」と宣伝しているものの、現時点ではビットコインもボラティリティが大きく投機性の高い資産である。従って、本当に「投機性のない革新」と言える通貨を作るのであれば、世界通貨である米ドルとペッグされたステーブルコインの最大化主義に取り組むべきだ。

現在、実際に「米ドルとペッグされたステーブルコイン」は人気を博しており、ブテリンはこの点で正しい洞察を見せていたことになる。

今月、ブルームバーグは、ステーブルコインであるテザー(USDT)の時価総額が、時価総額2位のイーサリアム(ETH)を抜くのは時間の問題だという見解を示した。

USDTが世界の準備通貨として利用される米ドルにペッグしているため、米ドルを利用する手段として需要が高まっているという。最近は、米ドルが強くなるとUSDTの時価総額も上昇する傾向にあると指摘した。

しかしイーサリアムが時価総額で抜かれるとしても、ステーブルコインの需要増は、イーサリアムにとってもプラスに働く可能性はある。ステーブルコインの多くは、イーサリアムのブロックチェーン上に作られているためだ。

イーサリアム・ブロックチェーン上での取引には、ETHによる手数料が支払われており、このことがETHの需要増に繋がる可能性も検討され始めている。一方、長期的に見るとステーブルコインは交換手段としての役割をイーサリアムなどの仮想通貨から奪う脅威となると論じる声もある。

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