米CMEビットコイン先物、「窓」確定
CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物で、週末の変動幅を織り込んだ「窓(ギャップ)」が確定した。先週末の終値9,185ドル(983,474円)に対し、始値が9,200ドル(985,080円)となり、15ドルの窓(ギャップ)で取引が開始した。
USD:9000ドル台、JPY:100万円前後のレンジ相場で推移するビットコインは、1ヶ月に渡ってボラティリティが低い推移が続いている。米国時間金曜日(日本時間土曜日)に大幅変動することが多かった週末のビットコイン相場も週明けにかけて変動せず、窓価格への影響も限定的だ。
CMEの窓は、6月1日:35ドル、6月8日:10ドル、15日:135ドル、22日:10ドル、29日:75ドル、7月6日:25ドル、13日:15ドル、今回:15ドルと低ボラティリティの推移が続く。
過去3番目の低ボラティリティ期間
ビットコイン市場では、1日の騰落率が「±5%」に留まる期間が26日と、過去3番目に長い低ボラティリティ期間に達している。他の金融市場と比較して平均的なボラティリティ(価格変動)が高い仮想通貨市場で、ここまで低い騰落率が続くことは珍しい。
過去に最も長い(狭いレンジ内のもみ合い)期間は、①2018年10月16日〜11月13日の29日間で、それ続くのが②2019年3月6日〜4月1日までの27日間。
①の期間後には、マイナーの撤退を伴う負のスパイラル(BCHハッシュ戦争)が急落の引き金となった約50%の暴落。一方②の期間後には、高値まで約240%の暴騰のきっかけとなり、市場急変動の警戒感も高まっている。