CoinPostで今最も読まれています

LayerX、デジタル通貨やスマートシティ等を官民団体と共同研究へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中央銀行、学術機関、民間企業などと共同研究

日本のブロックチェーン技術企業「LayerX」が、8月1日より新たに「LayerX Labs」を立ち上げることが判明した。

行政機関、中央銀行等、学術機関、民間企業との共同研究を行い、さらに社会でブロックチェーン採用を拡大することを目指すという。

今年度の、主な取り組みテーマは以下の3点となる。

  1. デジタル通貨・決済
  2. スマートシティ(特に、組織やサービスをまたぐデジタル化)
  3. パブリックブロックチェーン

活動内容としては、先に挙げたような官民様々な機関との共同研究を行うこと、基礎技術研究として学術論文を執筆することや、オープンソースコミュニティへの貢献、外部識者を招聘したアドバイザリーボードの設置、ニュースレター等を通じた研究成果の発信を掲げている。

中央銀行デジタル通貨(CBDC)の課題にも貢献意欲

LayerX Labs所長に就任した中村龍矢氏は株式会社Gunosy データ分析部エンジニアを経て、LayerXに創業時より参画しており、DEVCONなど世界的な開発者カンファレンスにも登壇している。

同氏はTwitterでも就任を表明し、以下のように述べた。

話題の単語をただテーマとして並べている訳ではなく、これまで弊社で色々な案件をやる中で感じた「やって来ることがほぼ確実な社会の変化の流れ」を、既に浸透した単語で表現したものです。技術スタートアップは、社会の大きな流れを明確に意識した上で、強みを作れる一点に集中すべきと考えています。

さらに、デジタル通貨については主にCBDCについて述べ、「日本でも日銀で専門部隊が作られるなど議論が加速」している中、CBDCの課題となるスケーラビリティや、資金洗浄対策(AML)とユーザープライバシーの両立などの分野で貢献していきたいと抱負を語った。

またスマートシティ分野では、サービスや組織を横断するシステム構築における、データの信頼性やプライバシーの課題に取り組むという。アクセスコントロールだけでは、ユースケースが大きく制限されてしまうという課題があり、ここに研究余地があるとしている。

日銀は20日、決済機構局に専門組織「デジタル通貨グループ」を新設したことを発表、決済システムデジタル化や中銀発行デジタル通貨(CBDC)の検討を推進するとしていた。

三井物産、MUFJとも協働

LayerXは今年3月にも、三井物産、SMBC日興証券、三井住友信託銀行と共同で新会社「三井物産デジタル・アセットマネジメント」の設立を発表した。

ブロックチェーン技術を活用して、アセットマネジメント機能全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指している。

従来、不動産・インフラを中心とした実物資産の証券化商品を巡ってはマニュアルの手続きが多く高コストになっていた。資産管理機能のデジタル化により、コスト削減や機能性の向上が期待される。

関連:LayerX、三井物産・SMBC日興証券・三井住友信託銀行とブロックチェーン関連の新会社設立

また、昨年には株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループと共同で、ブロックチェーン技術を活用した次世代金融取引サービスに関する実証実験を行っており、この結果を踏まえてさらにサービス提供に向けて共同作業を行うと発表していた。

実験では、証券決済・資金決済の一元的な自動執行と、投資家の権利保全を両立させる基盤がテストされた。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア