- 仮想通貨市場はほぼ全面安の一方で、XEMとBNBが上昇
- 昨日に引き続き、売りが優勢。MtGOX事件の破産管財人による、債権者への弁済のためのビットコイン大量売却が続く可能性が不安視されるという理由にした、ゴールドマンサックスによる下落予想レポートなどを背景に仮想通貨市場はほぼ全面安の展開。その一方でXEMとBNBはコインチェック補償の買い戻し期待の継続や、バイナンスが分散型取引所(DEX)の進展を発表した事を材料に上昇しています。
- 日米株式市場は揃って下落
- ティラーソン国務長官に関する更迭のニュースが悪材料となり、日米株式市場は揃って下落。保守強硬派のポンペオ氏が後任となった事で、北朝鮮リスクが意識され、日本では防衛関連セクター銘柄の上昇が目立ちました。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は、昨日の流れを引き継ぎ、BTCを中心に売り優勢が継続。
BTCは約4%、他の通貨も軒並み下落し全面安となりました。
その中でも価格上昇を記録したのはXEM(ネム)とBNB(バイナンスコイン)で、XEMはコインチェック保証の買い戻し期待が継続、BNBはバイナンスが分散型取引所の進展を発表し、BNBが取引所の基軸通貨になる期待感が価格を後押ししました。
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仮想通貨市場がほぼ全面安になった一因としては、海外メディアで報じられている内容は、ゴールドマンサックスの下落予想が考えられます。
ゴールドマンサックス社の顧客への分析レポートにて、MtGOX事件の破産管財人による、債権者への弁済のためのビットコイン大量売却が続く可能性が不安視されており、2月の最安値より落ち込む可能性に直面していると指摘しました。
また、約76万円から約81万円が次の重要ラインとした上で、ビットコイン価格安定には約99万円まで戻る必要があるとした上で、本案件の進展が重要であると報告しています。
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NY市場
- NYダウ 25,007.03(-171.58)
- ナスダック 7,511.01(-77.31)
- S&P500 2,765.31(-17.71)
日本時間14日明朝に引けたNY市場(米国時間13日)は主要三指数揃って下落。
2月の消費者物価指数は食品・エネルギーを除くコアを含めて市場予想と一致となり、前月より鈍化した事でインフレ上昇懸念の後退から、寄り付き直後は買い先行となりました。
しかし、トランプ大統領がティラーソン国務長官を解任し、後任に保守強硬派として知られるポンペオCIA長官がスライド就任する事や、原油価格の下落が悪材料となり、徐々に売られる展開に。結局ダウは終値171ドル安、ナスダックも8営業日ぶりに反落で引けました。
ダウ構成銘柄を個別でみると、ユナイテッドヘルス・グループやJ&Jなどディフェンシブ銘柄が寄与度上位となってります。
貿易戦争の懸念や、主要閣僚の交代劇など、市場は米現政権の一挙手一投足に振り回されている感があり、政権の報道に、市場参加者や投資家もしばらくは振り回されそうです。
東京市場
- 日経平均 21,777.29(-190.81)
- TOPIX 1,743.21(-7.82)
- マザーズ 1,243.10(+3.57)
本日の東京市場は主要三指数揃って下落。
NY市場の主要指数が下落した事や、引き続きティラーソン国務長官の更迭や森友問題などが懸念材料となり、一時日経平均の下げ幅は280円超となる場面もありました。
米朝首脳会談に関する報道で北朝鮮リスクが低下し、防衛関連銘柄の株価は下がっておりましたが、今回のティラーソン国務長官更迭の問題で再度北朝鮮リスクが意識され、石川製作所が7%上昇するなど防衛関連セクターは上昇しました。
その中で、個別銘柄としては安川電機が2.38%上昇したほか、仮想通貨関連銘柄では、イーサリアムを中心にマイニングの技術検証を実施しているファステップス(2338)が8%高となりました。
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