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クレイグライトがロジャーバーを名誉毀損で再提訴、ビットコインキャッシュ騒動で激しく対立

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

クレイグ・ライトが再度、ロジャー・バーを提訴

ビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」だと自称するクレイグ・ライトが、Bitcoin.comの創設者ロジャー・バーを、再度、名誉毀損で訴えたことがわかった。今回、訴状が提出されたのは、昨年、類似した内容でライトの敗訴が確定したイギリスの裁判所ではなく、両者が共に市民権を持つ、カリブ海の島国、アンティグア・バーブーダだ。

訴訟内容

8月25日に受理された東カリブ海高等裁判所の正式文書によると、訴訟内容は、バーが昨年4月及び5月に作成したYouTube動画並びにツイッターの文言が「虚偽の記述を含み」、「アンティグア・バーブーダの管轄区域内で」ライトの評判を著しく損害した名誉毀損に当たるというものだ。

ライトは、バーが作成した次のビデオやツィートの公開を、同司法区域内で将来的に制限する差し止め命令とともに、今後も類似した「中傷的な」主張を行うことを制限するよう求めている。

  • 2019年4月15日頃、Bitcoin.comの公式ユーチューブ・チャンネルの「クレイグ・ライトへの特別メッセージ」と題した動画:「クレイグ・ライトは嘘つきで詐欺師だ。だから俺を訴えろ、もう一度な」
  • 2019年5月3日頃、ツイッターで「CSWの10万ポンド訴訟に対する私の回答」と題して公表した内容
  • 同じく5月3日頃、「Faketoshi (偽物サトシ)」と呼び掛けた罵詈雑言の記載

同時にライトは、名誉毀損に対する賠償金の支払いも求めている。

英裁判所の判決

昨年5月、ライトは在住していたイギリスで、バーを名誉毀損で提訴した。内容は、上記と同様、バーがYouTube動画で、自身がビットコインの生みの親だと語るライトを「詐欺師で嘘つき」と呼んだことが名誉毀損に当たると言うものだ。

この訴訟で、イギリスの高等裁判所は7月末、ライトの訴えを却下する決断を下した。その論拠として、同裁判所の司法管轄区であるイングランドとウェールズにおいて、バーの発言がライトの評判を害したと言う客観的な証拠がないと指摘。さらに、バーの発言は世界的なビットコインコミュニティに向けて発せられたものであり、英国に限定されたものではないため、同国で提訴するのは妥当ではないとの判断も明らかにした。

この判決を不服としてライトは上告していたが、今年5月29日、控訴審でも、英国がこの審理請求を行うための「最も適切な司法管轄区であることは明白ではない」ことを理由に、訴えは退けられた。なお、裁判所はこの判決は、ライトがサトシかどうかの判断を下すものではないと付け加えている。

その他の著名人に対する訴訟

ライトとバーは2018年11月のビットコインキャッシュのハードフォークの際に、激しく対立したことで知られている。このハードフォークでは、アップデートの仕様をめぐり、コミュニティがロジャー・バーが支援するビットコインキャッシュABC(現在のBHC)とクレイグ・ライトが支持するビットコインキャッシュSVに分裂、マイニングで主導権を争う「ハッシュ戦争」に突入した。

この対立が訴訟に発展したことは、仮想通貨業界にとっては残念なことだ。

しかしライトが名誉毀損で訴訟を起こした相手はバーだけにとどまらない。仮想通貨業界の著名人4人を相手に訴訟を起こしたことが報道されている。

  • イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン(ライト側が訴訟放棄)
  • BlockstreamのCEO、アダム・バック(訴訟取り下げ)
  • ビットコイン推奨者の「Hodlnaut」(英裁判所が訴訟を却下)
  • 英ポッドキャスターのピーター・マコーマック(係争中)

ビットコイン所有権をめぐるライトに対する訴訟もまだ結審していない。これは、ライトが故デイブ・クレイマンと共同で行ったマイニング報酬約110万BTCをめぐり、クレイマンの遺族が起こしたもので、裁判所は原告側の主張を認め、ライトは報酬の50%を支払うよう命じられている。

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