WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「米ドル依存を減らすために」デジタル人民元開発を加速すべき=中国人民銀行の雑誌で議論

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル人民元で「米ドル依存を減らす」

中国人民銀行(PBOC)の雑誌「チャイナファイナンス」に、米ドル依存を減らすため、中国がデジタル人民元(CBDC)を速やかに打ち出すことが必要との記事が掲載されたことが判明。ロイターなどが報道した。

記事は、デジタル通貨を発行・管理する権利は、主権国間の競争の「新たな戦場」になると述べている。人民元を国際化し、世界のドル決済システムへの依存を減らすためには、中国がデジタル通貨を発行する最初の国になる必要があるとした。

また、記事にはPBOCのデジタル通貨研究所が4月時点で、デジタル人民元に関連する130件の特許申請を行っていることにも言及。発行、流通、関連アプリ、及びデジタル人民元をサポートするサプライチェーンに関するものなど広範な発明が対象になっているという。

PBOCは6年前にデジタル人民元の研究開発を開始した。「米ドル依存を減らす」目的と関連しては、先月、中国の鉄鋼セクターがブロックチェーンを活用して、人民元を国際間取引に使用する構想が判明している。

デジタル人民元は主に、小口決済向けに設計されているが、米中関係の悪化に伴う政治リスクを回避したい中国企業がこうした取り組みを行っていることが窺われる。

今年に入り、世界の3つの大手鉱山会社と中国鉄鋼企業との取引で、米ドルを使わない取引が試行され、約15億円規模の人民元による国際決済がブロックチェーンを活用して行われている。

関連:中国企業、国際決済にデジタル人民元の応用検討か 米中貿易摩擦の政治リスク回避で

「米ドルへの脅威とはならない」という論も

中国の人民元は、世界最大の輸出国としてグローバルなサプライチェーンの中で重要な役割を果たしており、デジタル化された場合には、米ドルに匹敵する力を持つようになるのではないかという議論がある。

一方で、コーネル大学教授Eswar Prasadは、中国と貿易面でつながりが強い発展途上国は、デジタル人民元での決済を開始する可能性もあると認めつつ、ドルへの脅威とはならないとした。

国際決済における人民元の割合は依然として低く、また中国が、資本の出入りを制限し、人民銀行が人民元の為替レートを管理していることから、安全な通貨としての信頼を得ることが難しいと指摘。

関連:「デジタル人民元は世界を席巻しない」コーネル大教授が中国CBDCに見解

また、欧州のシンクタンク「dGen」はCBDCに関するレポートに中で、中国のCBDCがドルを圧倒することはないと予測。そのほか、世界各国における現在の「ドル備蓄量」を考えると、ドルから人民元への移行には、準備金や事務手続きなど手間がかかり、すぐに交替することは難しいと指摘。

各国CBDCがローンチされた暁には、主要国間のCBDCや、民間のステーブルコインなど他のデジタル通貨が優位性を競い合う局面もしばらく続く可能性があると予測した。

しかし、中国のデジタル人民元が脅威と捉えられていることは確かであり、2025年までに欧州連合が独自のCBDCを持たなければ中国のデジタル人民元にユーロが圧倒される可能性もあると懸念を示している。

関連:欧州シンクタンクが予測、中銀デジタル通貨(CBDC)の勢力図

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 木曜日
17:43
バイナンス小口ビットコイン流入、1日平均329BTCで過去最低に=アナリスト
オンチェーンアナリストのDarkfost氏が、バイナンスにおける1BTC未満の小口流入を分析。1日平均329BTCとなり過去最低水準に、2021年の2690BTC、2018年の3700BTCから大幅減少。リテール層減少の背景を読む。
17:04
JCBA、ウォレット・AI部会を設立 37社が参加
JCBAが「ウォレット・AI部会」を新設し、37社51名が参加。ノンカストディアルウォレットとAI統合ウォレットの利用者保護基準、責任分界、申告分離課税の論点整理を進める。
16:19
メタプラネット、ビットコイン保有43000BTC到達 Q2に2823BTC取得
メタプラネットが2026年12月期第2四半期のビットコイン取得状況を公表。43,000BTC保有に至るまでの2,823BTC取得や平均取得価格の推移、BTCイールド6.6%などの主要指標を解説する。
15:22
大阪府、AI・ブロックチェーン実証実験に補助金 上限1000万円
大阪府が先駆的金融市場等形成支援事業補助金の公募を開始した。ブロックチェーンやAI等を用いた金融サービスの実証実験が対象で、補助上限は1件あたり1000万円。公募期間や対象要件、補助率を解説する。
14:37
Kウェーブ・メディア、ビットコイン保有ゼロに 1万BTC目標から転換
Kウェーブ・メディアが保有する全ビットコインを売却し、財務戦略を一時停止した。2025年に掲げた1万BTC取得目標は達成前に撤回され、AIインフラ事業へ軸足を移す。売却の経緯をSEC提出書類をもとに整理する。
13:55
MiCA全面施行、EUでポーランドのみ未対応 仮想通貨企業2000社が認可なしで窮地に
2026年7月1日のMiCA全面施行に伴い、ポーランドのみが国内法制化に至らず、規制の空白状態となっている。同国内約2,000社の仮想通貨事業者は自国でのCASP認可取得手段を失い、他国でのライセンス取得か事業撤退の選択を迫られている。
13:05
仮想通貨ハッキング被害額、6月は120億円で前月比7%減少 ヒューマニティプロトコルが最大
ペックシールドの報告によると、6月の仮想通貨ハッキング被害は40件・約7,590万ドルで前月比7%減となった。最大被害はヒューマニティプロトコルからの流出だ。
11:48
仮想通貨大手306億円相当の中間選挙献金、米政治団体で首位に
仮想通貨業界が2026年米中間選挙の政治献金で総額1億8900万ドルに達し、全業種で最大の献金主体になったと米パブリック・シチズンが報告。リップル・コインベース・クリプトコムが主導し、AI業界も同様の手法で追随している。
11:00
サークルCEOがOUSDの優位性主張に反論、有識者「DAOと同じ末路」と懸念
140社超が支援するOUSDの登場を受け、ステーブルコイン大手サークルのCEOがコンソーシアム型モデルの限界を公開反論。米系証券各社はUSDCの競争優位が維持されるとの見方を示した。
10:42
スクウェア・エニックス、脱炭素アプリにブロックチェーン採用
スクウェア・エニックスとENECHANGEが脱炭素アクションを促す新アプリを共同開発。ミッション達成でポイントを得るゲーム設計とし、データ管理にはブロックチェーン「Oasys」を採用する。サービス開始は2026年内を予定。
09:48
イーサリアム財団、政府・機関向けガイド公開 中立性を強調
イーサリアム財団が政府・機関向けに、中立なインフラとしてのイーサリアムを解説する報告書を公開。稼働実績や経済的セキュリティなどOpenZeppelinの客観的指標をもとに他ブロックチェーンとの違いを示している。
09:45
ビットコイン、買い集め広がるもリスク残存 底打ちの確証なし=グラスノード
グラスノードが仮想通貨市場週間レポートを発表。ビットコイン下落局面でも買い集める層が広がる一方、ETF資金流出やレバレッジロング積み上がりなど不安要素も残ると分析した。
09:15
トルコ大手取引所がハイパーリキッドとポリマーケットを統合、規制取引所として初事例
トルコの大手仮想通貨取引所パリブが1日、ハイパーリキッドの無期限先物とポリマーケットの予測市場をアプリ内に統合した。規制済み取引所として世界初の事例とされ、NYSE・ナスダック株の取引ウェイトリストも開設した。
08:25
イーサリアムに新たな独立組織が誕生、機関向けの採用を促進へ
仮想通貨イーサリアムでイーサリアム・インスティテューショナルという独立組織が新たに誕生。L2を含めたイーサリアムのエコシステム全体の機関・企業への普及を加速させる。
07:35
スタンダードチャータード、DeFi拡大でモルフォに強気見通し
スタンダードチャータードはDeFi貸し借りプロトコルのモルフォ(Morpho)の分析カバレッジを開始、2030年末の目標価格を60ドルに設定した。ビットコインとイーサリアムを上回るリターンを見込み、DeFi資産の37倍拡大を原動力とする。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧