はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインに主役交代か──オプション市場データが示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインに主役交代か

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のインプライド・ボラティリティ(IV)の差が減少している。

直近2カ月間で最も低い水準となっており、最近はDeFi(分散型金融)の隆盛に合わせてETHの人気が高まっていたが、市場は再びBTCに注目している可能性がある。

IVは将来の価格変動率を予測した数値。「予想変動率」とも呼ばれ、現在のオプション取引を基に逆算する数値で、市場の人気や期待を反映するとされている。IVが高いとオプションの買い需要が多く、低いとオプションの売り需要が多いと判断できる。

以下は暗号資産(仮想通貨)市場のデータ分析を行うSkewのグラフ。BTCとETHの6カ月間のIVの差を表している。9月29日時点の差は4.9%となっており、今月1日の21%から大きく下がった。IVの差の減少はBTCかETHに偏ることなく、短期的には両銘柄が共に取引されると市場参加者が予想していることを示唆している。

出典:skew

DeFiの活況に合わせてIVの差は7月に0.1%から14%まで上昇し、8月18日には21%に到達。DeFi関連銘柄の価格にも急騰が見られ、ETHのオプション取引における需要がBTCを上回り、IVの差にも反映されていた。

関連高騰するDeFiトークンは「第2の仮想通貨バブル」か?有識者らも熱視線

SkewのCEOは、「この変化は、数カ月続いたイーサリアム関連銘柄の人気から、市場のリーダーシップがBTCに戻ることを示唆しているかもしれない」との見解を示している。

新型コロナウイルス感染拡大に対する前例のない規模の経済対策によって米ドルの価値が希釈しているとの見立てから、BTCの資産価値が相対的に高まっているとされている。11月3日の米大統領選に向けて、ドルインデックスの動きも注目されている。

今回の大統領選では、世論調査の結果などからジョー・バイデン候補が有利とみられており、米国第一主義のトランプ現大統領からの政策転換の影響で、相場の不確実性が高まる可能性が指摘される。バイデン候補は今回の選挙で、富裕層を対象にした資産売却益の税率の引き上げを経済政策の1つに掲げた。

関連仮想通貨強気派のGalaxy Digitalノボグラッツ、米大統領選が株価へ与える影響を考察

BTCとETHの相関性

IVの差の低下を裏付けるように、現在はBTCとETHの価格の相関性も高まっている。その関係を表したのが以下のグラフだ。1カ月の相関性を表すライン(青)は7月21日の96%から一時51%まで下がったが、9月28日時点では82%まで上昇している。

出典:skew

100%が相関係数の1.0に当たり、現在は0.82で、強い相関がある水準まで上昇。相関性もETHへの偏りが減少していることを示唆している。

相関係数 相関の強さ
0.0~±0.2 (ほとんど)相関がない
±0.2~±0.4 弱い相関がある
±0.4~±0.7 相関がある
±0.7~±0.9 強い相関がある
±0.9~±1.0 (ほぼ)完全な相関がある

一方最近では、BTCもDeFiでの需要が高まっている。トークン化されたBTCという新しい仮想通貨の形態が人気で、こうしたトークンの発行総額は約11億ドル(約1160億円)に達したことが分かった。

関連イーサリアム上でトークン化されたビットコイン、DeFiで巨大需要

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧