はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインモチーフのNFTアート、予想上回る高額で落札──著名オークションハウスで初競売

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

予想上回る約1400万円で落札

著名な美術品オークションハウス「クリスティーズ」でビットコイン(BTC)を題材としたNFT(非代替性トークン)による作品が競売にかけられた。

作品はBTCの発明者、中本聡のデジタルなポートレートという設定で「Block 21」という名前。NFTによる作品が名のあるオークションハウスで販売されたのは今回が初で、事前予想を上回る約13万ドル(約1400万円)で落札された。

この作品を作ったアーティストは芸術史家からブロックチェーンアーティストに転身したRobert Aliceだ。

ナカモトサトシの「心の肖像」

「Block 21」は、「Portraits of a Mind(心の肖像)」と総称される、合計40の作品からなるシリーズの一部である。

ドーナツ型のオブジェで、ビットコインのv0.1.0コードの一部が記載されており、シリーズ全体で約322,048桁が刻まれた。シリーズは合計40人のコレクターに「分散化」される予定で、1人の個人がすべてのコードを保持することはない。

このコンセプトは、中央銀行や金融当局の監視なしに発行・取引されるビットコインの分散型の性質に触発されたところがあるという。

作品は物理的なオブジェに、NFTによるデジタル形式のオブジェも付属してくる仕組み。NFTとは、ビデオゲームのアイテム等に用いられるトークンで、ブロックチェーンによりそのアイテムを唯一無二のものとする。

「心の肖像」のNFTは、物理的なオブジェと同様の形をしており、昼と夜の循環に反応して、時間の経過とともに外見が変化する。

購入者は、作品が物理的に置かれる場所のタイムゾーンに合わせて、NFTの位置座標も調整することが可能だ。

暗号資産(仮想通貨)の未来を強く信じているというRobert Aliceは、CNNのインタビューで「このプロジェクトの中心的なアイデアは、ビットコインの領域で実際に文化的価値のあるものをどのように作成するかということだった」と明かしている。

バイナンスCZ氏、Matthew Roszakも既に購入

バイナンスCEOのCZ氏、BTC初期への初期投資家でブロックチェーンスタートアップBloqの創業者Matthew Roszak、ブロックチェーン投資企業創設者Jehan Chuなどが「心の肖像」シリーズを既に購入済だ。

Jehan Chuは、仮想通貨の初期の開拓者達は自分達を非常に誇りに思っているが「これまで文化的オブジェクトを欠いていた」という。そして初期からのビットコイン採用者として、このアートを、ビットコイン革命の歴史を示すために壁に掛けることを誇りに思うと語った。

また、クリスティーズは、「ニューヨークのギャラリーで過去の多くの傑作と並んで配置されたこの革新的に新しい芸術メディアが、美術史上でNFTが占めるスペースの成長について、様々な議論を引き起こせることを願う」とコメントしている。

NFTトークン市場に期待高まる

NFTトークンはアート業界のみならず、ゲーム内アイテムやトレーディングカード・芸術・骨董品・著作権物・電子債権など多岐の用途に渡って可能性があるものとして注目を集めている。

日本でも、一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会が「NFT部会」を発足し、10月2日に第1回会合を開催したばかりだ。

暗号資産関連ビジネス業者から、広告代理店、弁護士法人、税理士法人、監査法人など35社の会員企業から57名が参加し、 NFTトークンの市場概要や、課題、アウトプットの方針について議論が行われたという。

関連:日本暗号資産ビジネス協会、新発足「NFT分科会」の第1回会合を開催

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
09:45
著名投資家レイ・ダリオ、総資産の1%をビットコインで保有 量子リスクを懸念
著名投資家レイ・ダリオ氏が総資産の1%を仮想通貨ビットコインで保有していると表明した。量子コンピューターのリスクや金と比較した価値保存手段としての課題を解説している。
08:50
ビットコイン売り圧力は中期保有者が主因、長期大口は保有継続=VanEckレポート
バンエックが19日に公表したレポートで、ビットコインの売り圧力が長期大口投資家ではなく保有期間3〜5年の中期保有者に集中していると分析した。5年以上保有のビットコインは増加傾向を続けている。
08:25
メタプラネット、ビットコイン戦略のための新たな増資を発表
メタプラネットは、B種永久優先株式の発行を開示。調達した資金は主に仮想通貨ビットコインの財務戦略を推進するために使用すると説明した。
08:00
HashPort Wallet、1inchのスワップ技術を統合
HashPort Walletが1inchのスワップ技術を統合。ブリッジ不要でクロスチェーンスワップが可能に。JPYCを含む暗号資産を複数のブロックチェーン間で効率的に取引できる環境が整った。
07:55
21シェアーズ、ドージコイン2倍レバレッジETFをナスダック上場
仮想通貨ETF大手の21シェアーズが20日、ドージコインに2倍のレバレッジをかけた新ETF「TXXD」をナスダックに上場した。ドージコイン財団の公式組織との独占パートナーシップに基づく商品となる。
07:30
ストラテジー社に指数除外リスクか、最大1.3兆円流出の可能性=JPモルガン警告
マイケル・セイラー氏のストラテジー社が主要株価指数から除外される可能性が浮上し、最大88億ドルの資金流出が懸念されている。JPモルガンが警告を発表し、2026年1月15日にMSCIが最終判断を下す予定だ。
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧