はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン購入の米上場企業、高騰の恩恵「100億円超」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

購入したBTCは100億円以上値上がり

総額4.25億ドル(444億円相当)ものビットコイン(BTC)を財務資産の一部として購入した、米ナスダック上場企業MicroStrategy(マイクロストラテジー)社の戦略が、現時点で大きな成果を上げていることが分かった。

今年の夏に38,250 BTCを平均価格1万1111ドルで取得、執筆時現在のBTC価格は1万3780ドルであるため、2カ月間で約1億ドル(約104億円)の上昇となる計算だ。

同社は、過去3年半に渡る本業の利益をこの2カ月でBTC購入の値上がり分が上回ったとしている。

マイクロストラテジー社は、企業向けビジネス情報サービス、クラウドベースなどを提供する企業で、2017年から2020年第2四半期に至る期間の純利益の総計は約7800万ドルだった。

マイクロストラテジー社CEO Michael Saylor氏は「現金よりもビットコインで資産を保有する方が投資家に大きな利益をもたらす可能性があり、また市場におけるマイクロストラテジーの可視性が全体的に高まった」とコメントしている。

実際に、BTC購入を受け、株式市場でマイクロストラテジー社への注目が高まるという、副次的な好影響も見られている。

マイクロストラテジー社の株式は、同社が8月11にBTCを購入するという最初の発表をして以来、40%以上大幅に上昇した。

これについては、同社の株式を所有することが、投資家にビットコインへの間接的なエクスポージャーを提供するからではないかとする意見もある。

マイクロストラテジー社は、第3四半期の報告書で次のように今後のBTC追加購入の可能性を以下のように述べた。

市場の状況や事業上の必要性に応じ、余剰資金でビットコインの追加購入を行っていき、ビットコインを主要な財務準備資産として用いる。

BTCと連動する株式をアピールする企業も

マイクロストラテジー社や、米国上場企業Square(スクエア)社に続いて、英国では初事例としてBTCを保有資産の一部にすることに踏み切ったのは、英国のモード・グローバル・ホールディングス(モード社)だ。

同社会長のジョナサン・ローランド氏は、その際「モードの株式は将来BTC価格と一緒に動く」と主張している。

モード社の場合は、BTC売買やウォレットアプリ機能の提供を行なうなど、主要な事業自体もビットコインに関わっているため、その株価とBTCの相関関係は強まる可能性は、海外投資家からも指摘がみられた。

ローランド氏は「モードの株式は人々にBTCを購入せずにエクスポージャーを得る選択肢を提供する」とアピールしており、自社資産の最大10%を暗号資産(仮想通貨)で保有する方針のほか、今後の資金調達状況によってはさらにBTCを追加購入する可能性も示唆している。

関連:ビットコイン購入の英上場企業、BTC保有量拡大を示唆

カナダでも企業準備金にBTC導入事例

またカナダの事例では今週グラフィックソフトウェア企業Snappaが、「現金準備金の40%」をビットコインに割り当てたことを明かした。

このきっかけとしては、同社の銀行が「高金利」普通預金口座の金利を0.45%に引き下げたことがあり、カナダドルと米ドルの購買力が実際に低下していることが示唆される現状で、「はるかに優れた貯蓄技術」としてビットコインを採用したと説明している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
06:12
台湾政府が210BTCの押収ビットコインを保有、世界10位の政府保有者に
台湾の法務部が犯罪捜査で押収した210枚以上のビットコインを保有していることを明らかにした。戦略的備蓄の検討も進んでいる。
05:55
2026年までに米国で100超の仮想通貨ETF上場を予測、ビットワイズ
米資産運用会社ビットワイズが2026年までに100本以上の仮想通貨ETFが米国で上場すると予測した。SECの一般的な上場基準公表により規制が明確化され、発行障壁が低下したことが背景にある。
05:40
ビットワイズ、スイ現物ETFをSECに申請
仮想通貨運用会社ビットワイズがスイトークンを追跡する現物ETFの登録を米SECに申請した。コインベース・カストディが保管を担当し、キャナリー・キャピタルや21シェアーズも同様のETFを申請している。
12/18 木曜日
22:21
ステーブルコイン「$U」がBNBチェーンとイーサリアムで始動
ユナイテッド・ステーブルズが新ステーブルコイン「U」をBNBチェーンとイーサリアムでローンチ。USDC、USDT、USD1で1対1裏付け。PancakeSwap等の主要DeFiプロトコルと初日から統合、AI経済向けにEIP-3009とx402をサポート予定。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧