CoinPostで今最も読まれています

価格だけではない、ビットコインの魅力=Coin Metricsレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

公平に分布する仮想通貨

ブロックチェーンの分析を行うCoin Metricsが、ビットコイン(BTC)は他の暗号資産(仮想通貨)に比べ、より公平に分配されているというレポート結果を公開。歴史や価格だけでなく、大口のアドレスに大きく偏っていない点も、ビットコインの大きな魅力にあると分析した。

レポートでは、新しく発行されたBTCをコスト回収の観点などからマイナーが再分配する必要性を備えている点や、広く高まりつつある需要などを挙げ、分配を促す公平なメカニズムに支えられていると指摘。BTCは現存する仮想通貨の中で、最も平等に分布されている銘柄であると結んでいる。

Coin Metricsは10日、「ビットコイン:公平な分配に関する前例のない実験」というタイトルのレポートを発表。公平な分配を促す要因を明示するため、BTCの歴史を振り返りながら、他の銘柄との比較を交えて解説を行なっている。

BTCは1番最初に誕生した仮想通貨であるため、インターネットのダイアルアップ接続のように古いと言われることもあるが、新しい銘柄と比較しても技術は優れているとした。

2つの指標

Coin MetricsはBTCと他の銘柄の分配を比較するために、2つの指標を利用した。

1つ目は供給の公平性を表す「Supply Equality Ratio(SER)」。保有量で上位1%のアドレスに対し、全供給量の0.00001%よりも少ない数量を保有するアドレスがどのくらいあるのかを比較している。SERが高い方が、公平に分配されていることを表すという。

SERを銘柄別に比較したグラフが以下のものだ。オレンジ線のBTCが1番高く、2番目がイーサリアム(ETH)、3番目がライトコイン(LTC)と続いている。

Coin Metricsは、BTCは大きなカストディアンによって保管される傾向の強い銘柄であるため、とても興味深い結果になっていると主張している。一般投資家などからの需要高を背景に、1.85BTC(298万円相当)以下を保有するアドレスの数は増え続けており、上位1%のアドレスの増加と拮抗しているとも説明している。

もう1つの指標はネットワークの分配を計る「Network Distribution Factor(NDF)」。NDFは供給量の0.01%以上を保有するアドレスにおける合計の数量を算出、それを全体の供給量で割って求める分配比率を示す指標だ。

それを銘柄別に比較したグラフが以下のものになる。NDFの指標でもBTCが1番高い銘柄となった。

なお、本当に平等に分配されているかを考える際には、個人や企業が複数のアドレスを所有している場合があることを考慮する必要がある。Coin Metricsもこのことを注意点として挙げ、2つの指標は大まかな分配の流れを示していると説明。今後はこの調査方法の精度を上げていくとしている。

参考:Coin Metrics

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧