はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ECOChainの独自DeFiプロトコルモデル、EFGとは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFIプロジェクトの熱狂、そして課題

分散型金融(DeFi)は2020年でブロックチェーン業界において最も注目を浴びたコンセプトと言っても過言ではないだろう。実際、分散型金融に預けられた総資産額は、3ヶ月という短い期間で10億ドル以下から50億ドル(約5250億円)まで急増したことからDeFIの熱狂ぶりが伺える。

DeFIが注目される大きな要因としては、高い収益を可能とする価格変動性(ボラティリティ)が挙げられる。スマートコントラクトによって投資、貯蓄、レンディング機能などを統合することに、それぞれのアプローチで取り組むプロジェクトが互いに競い合っている状況だ。

その一方で、急速な発展により、業界自体の成長に資する持続的なアプローチに欠けるプロジェクトが出てきたのも事実だ。ECOChainは独自のソリューションで、DeFI分野における「取引速度、スケーラビリティとセキュリティ」という三大課題の解決への選択肢を提供する。

取引速度、スケーラビリティとセキュリティ

急速な発展を遂げているDeFIのエコシステムにおける主な課題としては、取引に要する時間、スケーラビリティとセキュリティの3点が挙げられる。

ほとんどのDeFIプロジェクトはイーサリアムブロックチェーン上で開発されているため、イーサリアムにおいて従来から課題であったネットワークの渋滞による取引速度や手数料の高騰などがDeFiにおいても課題となった。

ネットワークの渋滞はイーサリアムのブロックチェーン上における取引の増加によるもので、これまでにないほどの未承認の取引数や承認時間の遅延につながっている。また、DeFiプロジェクトにおけるハッキングや資金流出の事例も発生している。

ECOChainでは、VM(仮想マシン)の利点を活かした独自のブロックチェーンによって、ブロックチェーン技術のメリットを維持しながら、スマートコントラクトをホストし、実用的なアプリケーションを有するプロダクトを作ることが可能だ。

またECOChainの効率的なコンセンサスプロトコルにより、ネットワーク上のトランザクションの承認時間の短縮化にも成功している。さらにユーザーの個人情報を保護する為に、アクセス制御、アクセス認証やストレージ暗号化など複数のプライバシー保護手段を採用している。

そして一人のユーザーによるそれぞれのトランザクションが、ブロックチェーン上の複数のアドレスにマップされることで、ユーザーの記録が容易に追跡されることを防いでくれる。

ECOChain Financial Growth(EFG)とは

ECOChainの大きな特徴として「EFG」と呼ばれる独自のDeFiプロトコルモデルがある。EFGでは、効率的なDeFI資産のヘッジ(リスク回避)のために、ユーザーや価格の動作をデプロイする。

EFGトークンの購入者にはロング・ボラティリティ、売り手にはショート・ボラティリティのメリットを提供する。つまりヘッジ中に買い手も売り手もECOChainのボラティリティを駆使して追加の利益を上げることが可能となる。

ECOChainのEFGは行動投資(バイアスの掛かった投資)という問題への答えとして開発された。情報を十分に与えられた決断をするために、ユーザーの衝動を抑え、精確な財務分析を提供するモデルがEFGに統合されている。

また、EFGはユーザーへさらなる投資妙味を提供するため、一般的なDeFiのdAppsと違い、低いガス代(手数料)と高い取引速度を有している。さらにEFGには「GPT」と呼ばれる清算のタイムリミットを延ばすトークンがあり、ユーザーはEFGをステークすることでGPTを獲得できる。

GPTを払うことでユーザーはEFGの清算時間を遅らせることが可能となる。

複数の資産価格モデルを使用

またECOChainは投資の持続可能性のため、裁定価格理論やオプション価格決定理論や資本資産価格モデル(CAPM)など複数の資産価格モデルを使用している。

裁定価格理論ではアセットの収益率がマクロ変数と初期期待収益の線形関数に基づくと捉えられているが、この理論のみでは新型コロナウイルスの経済圏への影響などの外的要因を考慮することができない。そのため、EFGは独自の単一因子モデルを提供することで予想外の状況を考慮しつつ、投資家のリスク管理を助ける。

さらにEFGはオプション価格モデルを導入することでヘッジする担保のデータが行使日に行使される確率を予測し、これにより現在の資産価格と将来的な価格予想などの要因を考慮した上で適正な価格を提案する。

他にも資本資産価格モデル(CAPM)を活用して一定期間の資産の収益を分析することで、ヘッジにおいてさらに精確なデータをユーザーに提供している。そして現代ポートフォリオ理論も導入することでユーザーのリスク管理と収益率の両立をサポートする。

このようにECOChainは分散型金融に対してブロックチェーン技術を駆使しつつ、優れた持続的なアプローチを提供している。

EFGに関する詳細はこちらから

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁が銀行による仮想通貨保有を正式承認、オンチェーン手数料支払い目的で
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
05:35
フィデリティ、ステーキング機能付きソラナ現物ETFを提供開始
フィデリティが11月19日にステーキング機能を備えた仮想通貨ソラナETFを開始した。ティッカーシンボルはFSOLで、同社初のステーキング機能付きETFとなる。
11/18 火曜日
18:06
トランプ一族、世界初のトークン化ホテル開発プロジェクト参画を発表
トランプ・オーガニゼーションとDAR Globalが世界初のトークン化ホテル開発をモルディブで発表。ブロックチェーン技術を活用した新たな不動産投資モデルとして注目される。
18:03
Aave、米国で高利回り貯蓄アプリ「Aave App」開始へ 銀行入金・残高保護に対応
DeFi大手Aaveが一般ユーザー向け貯蓄アプリ「Aave App」を米国で提供開始予定。最大100万ドルの残高保護、自動積立機能など、従来の銀行預金(平均0.4%)を上回る利便性を提供する。
17:00
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。開示規制は分散性の高い銘柄を対象外とし、取扱銘柄の大幅減少は想定されていないと明言。規制の枠組みを理解した上での革新を呼びかけた。分離課税実現には金商法移行が必要条件の一つであり、多くの政党が前向きに検討していると認識を示した。
16:23
マウントゴックス、ビットコイン1万BTCを動かす 弁済に進展か
破綻した暗号資産取引所マウントゴックスが11月18日、約1万608BTC(約1,470億円相当)を移動した。過去の大規模移動が債権者返済に先立って実施されてきた経緯から、今回も返済準備の可能性が指摘されている。同社は2024年7月から返済を開始しており、現在も約3万4,689BTCが未配布となっている。
14:54
暗号学者アダム・バック、ビットコインの現実的な量子リスクは最短でも20年後 「備えは十分可能」
暗号学者アダム・バック氏が量子コンピュータによる脅威について「20-40年は安全」との見解を示した。一方、専門家の間では5-10年以内のリスクを指摘する声もある。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧