はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の出金停止問題に揺れた大手取引所OKEx、CEOがAMAで釈明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CEOが問題を説明

中華系大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKExのJay Hao CEOが、AMA(Ask Me Anything:なんでも聞いて)に参加し、同社の出金停止問題について説明を行なった。

今回のAMAは出金ができない状態が続いた問題に対し、コミュニティからの質問に答えることが目的。Hao氏はユーザーに謝罪するとともに、再発防止に向けてプロトコルや業務の改善に継続して取り組んでいくと説明した。現在はサービスを再開しており、ユーザーの資産は安全であることを強調している。

OKExは10月16日、取引所の仮想通貨ウォレットの入出金権限を持つ「関係者」が公安機関の調査を受けているため、認証作業に影響が生じていると発表し、出金を停止。その後、出金が再開したのは11月26日で、その影響は1カ月超に及んだ。

関連:中華系大手取引所OKEx、停止していた仮想通貨出金再開へ 顧客向けの補償プランを実施

Hao氏は今回の出来事で社内プロセスの脆弱性が明らかになったとし、その問題を解決していくと強く誓っている。そして、セキュリティやウォレット管理について間違った情報が広まっているとして、以下の3点を主張した。

  • ホットウォレットは常にマルチ・シグネチャー(複数署名)で認証している
  • 秘密鍵は複数人で管理しており、バックアップもある
  • 出金停止はプラットフォームの技術的な問題が原因ではない

OKExはホットウォレットだけでなくコールドウォレットもマルチシグで管理していることは以前にも説明されているが、出金停止が続いた状況から運用が機能しているとは言い難く、今後の改善が待たれる。

関連:仮想通貨出金停止中のOKEx、BTCの資金管理に「単一署名」=中国報道

また今回の出金停止について、マネーロンダリングへの関与が中国当局から疑われたからではないかとの質問に対しては、明確に内容を否定。OKExは世界中の規制に従って事業を行なっていると主張している。また関係者が受けた公安機関の調査はOKExは無関係であることも強調した。

Hao氏は今後は信頼回復に努め、新たな銘柄の上場や独自通貨OKBのエコシステムの拡大、新商品や新機能の追加、ユーザーエクスペリエンスの向上に取り組むと述べている。

出金停止の影響

Hao氏も認識している通り、OKExは、1カ月超の出金停止で失った「信頼」をいかにして取り戻していくかが問われる。

CoinPostと提携するオンチェーンデータプロバイダーCryptoQuantによると、日本時間26日17時に出金を再開後、最初の15分だけで2822BTCのビットコインが出金されたという。

CryptoQuantのKi Young Ju CEOは、出金の80%以上は他の取引所アドレスではなく個人ウォレットに送金されているとし、「一部の大口投資家はOKExを離れている」とコメントしている。

関連:OKEx、180億円以上の仮想通貨が出金=CryptoQuantデータ

OKExは出金停止期間の先物および無期限スワップの手数料の20%を各ユーザーの利用状況に応じて分配するなど補償プランを実施。

日本時間11月24日1時までにOKExでの保有資産が1万USDTを超えたユーザーには、100USDT〜1000USDT分のリベートカードも発行するとしている。

参考:OKEx

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:10
「政府系ファンドは相場下落時にBTCを買い増し」ブラックロックのCEO
ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、複数の政府系ファンドが仮想通貨ビットコインを購入していると明かした。相場下落時に買い増ししている様子も伝えている。
07:25
ソラナとベース間ブリッジが稼働開始、チェーンリンクとコインベースが安全性確保
レイヤー2ベースチェーンがソラナとのブリッジをメインネットで正式稼働。チェーンリンクCCIPを採用し、両チェーン間でのトークン移動と取引が可能になった。
07:02
メタがメタバース予算を最大30%削減検討、VR・ホライゾン・ワールズが対象=報道
ザッカーバーグのメタ社がメタバース関連事業の予算を来年最大30%削減する検討を進めている。投資家から歓迎され株価が上昇した。
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
05:35
CFTCが仮想通貨現物取引を連邦規制市場で初承認、米国で取引開始へ
米CFTCが仮想通貨現物商品取引の許可を発表した。CFTC登録先物取引所で初めて取引が可能となり、厳格な監督と投資家保護の下で安全に取引できる環境が整った。
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:30
仮想通貨スイ(SUI)の特徴|国内取引所・手数料を徹底比較
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
12:26
スイの注目プロジェクト「Walrus(WAL)」、将来性・購入方法を解説
Walrus(WAL)は分散型ストレージであり、暗号資産(仮想通貨)です。Sui Networkを活用した高度な技術、将来性、買い方、投資リスクまで徹底解説。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧