ビットコインETFにつづき上場
デジタル資産ファンドマネージャーの3iQが実施したイーサリアムファンドのIPO(新規株式公開)が完了し、トロント証券取引所で取引が開始された。
仮想通貨の現物直接保有が難しい機関投資家でも、3iQのイーサリアムExchange Traded Product(上場投資商品)である「The Ether Fund(QETH.U)」を購入することで、イーサリアムの購入・保有と同様のポジションを構築することができる。ETPとは、ETF(上場投資信託)を含む、さまざまな金融商品の総称を指す。
IPOは、AクラスとFクラスに分けられ実施、このうちAクラスが上場された。調達金額は7650万ドル(約80億円)と伝えられている。
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2時間遅れで取引開始
証券所での取引開始にあたって、ファンドの「目論見書」のクローズ保留の影響で、問題も生じたという。
IIROC(カナダの投資産業規制機構)によって、現地時間午前8時ごろに取引中断が発表、その後2時間遅れで取引が再開された。取引所では、10.80ドルで取引が開始され、最高値は11.48ドル。上場初日は、2.5%の上昇で取引を終え、取引高は345,331株となった。
3iQは、カナダ最大級のデジタル資産投資マネージャーであり、今年4月には、同トロント証券所にビットコイン投資信託を上場させている。