はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「数年ぶりにゴールドの資産配分を減らした」 米著名投資ストラテジスト、ビットコインに投資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金からビットコインへ

米投資会社Jefferiesの株式戦略のグローバル責任者であるChris Wood氏が、数年ぶりに金(ゴールド)の資産配分を減らし、仮想通貨(暗号資産)ビットコインに投資したことがわかった。印経済メディアのBusiness Standardが報じた。

Wood氏が金の資産配分を減らしたのは、今年の第3四半期末に設立された、ロングポジションのみで運用する米ドル建ての年金基金。50%が配分されていた金のポジションを5%減らし、その分をビットコインに投資することにしたとのことだ。

この年金基金の資産構成は、金の現物に45%、アジア株(日本を除く)に30%、金鉱山株に20%、そしてビットコインに5%となっている。なお、Wood氏は、自身が発行している投資ニュースレター「GREED & fear」の中で、仮想通貨価格が現在よりも下落した場合には、さらにビットコインのポジションを追加する意向を表明した。

幾多のバブル崩壊を指摘

投資業界に転身する以前、Wood氏は金融ジャーナリストとして活躍し、英週刊新聞エコノミストの東京支局長を務めた経歴を持つ。

同氏は、1989年、バブル経済とその崩壊に関する著書「Boom and Bust」を執筆しており、日本のバブル崩壊をはじめ、アジア通貨危機、米サブプライム危機、ドットコムバブルなどを的確に指摘したことで知られている。1992年から1994にかけては日本のバブル経済及び「日本株式会社」の終焉に関する2冊の著書を執筆し、日本経済にも詳しい。

新型コロナの感染拡大がビットコイン採用に影響

Wood氏が、これまでビットコイン投資を敬遠していた理由は、機関投資家という立場から、時に「悪質な目的での使用」されているなど、ビットコインが非難され、違法とみなされる可能性があったこと、またハッキングのリスクを考慮してのことだったという。

しかし、今年の新型コロナウィルスのパンデミック化は、機関投資家がビットコイン投資の意義を認識し、その価値を押し上げることにも影響したようだ。

Wood氏は2020年はCovidー19の年であるとともに、ビットコインの年でもあると述べたと伝えられている。同氏は、信頼性の高い保管サービスの提供が実現したこと、さらに著名な機関投資家が相次いでビットコインの購入を表明したことが、他の機関投資家の心理にも影響し、ビットコインを「投資可能な資産」として認識するに至ったと指摘した。

金投資とビットコインは矛盾しない

今回、金のポジションを減らしビットコインに投資したWood氏だが、金に対する強気な姿勢は崩していない。各国中央銀行による大規模な金融緩和が継続する中、法定通貨に対してビットコインと金の価格は上昇するだろうと予想している。

また、金とビットコインに対する投資はそれぞれ、団塊の世代とミレニアル世代という異なる世代にアピールしていると同氏は見ているようだ。

ただし、「量的引き締め」の原理に基づき、供給量が縮小していくように設計されているビットコインの強みは、金にはない特性だとWood氏は指摘する。法定通貨の価値下落リスクを回避するための手段として金へ向かうはずだった資本が、ビットコインに流入し始めているのを、金の信奉者は認識する必要があるのかもしれない。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/22 木曜日
19:31
ビットコインと仮想通貨関連株はどちらを買うべき?メリット・デメリットを解説
ビットコインを大量保有する日本株のメタプラネットやリミックスポイント、米国株マイクロストラテジーなどの暗号資産(仮想通貨)関連銘柄がストップ高で高騰する中、代表的な仮想通貨関連銘柄とビットコイン現物投資のメリット・デメリットを初心者向けに徹底比較、解説しています。
18:10
ビットコインを保有する上場企業ランキング|日本・米国の注目企業を解説
暗号資産(仮想通貨)ビットコインを大量保有する上場企業ランキングを紹介。メタプラネットやマイクロストラテジーなど、日本株・米国株の注目企業や投資メリットを解説します。
15:45
Astar NetworkとAnimoca Brands、エンタメIP分野で戦略的パートナーシップを締結
Astar NetworkがAnimoca Brandsから戦略的出資を受け包括的パートナーシップを締結。日本・アジアのエンタメIPオンチェーン化を加速し、Anime IDやAnime Art Festを通じて次世代デジタル体験を創出へ。
13:45
バイナンス、トランプ関連のステーブルコイン『USD1』を新規上場予定
世界最大手取引所バイナンスがWorld Liberty Financial発行のドル裏付けステーブルコインUSD1を5月22日に上場開始。BitGo管理で時価総額21億ドル規模。
13:30
米国のビットコイン保有者5000万人突破、金ホルダーを上回る=Riverレポート
River社が、米国でビットコイン保有者が5,000万人に達しゴールド保有者を上回ったと報告。米国の仮想通貨ビットコイン採用は世界をリードしているとして様々なデータを示した。
12:45
ワールドコイン、WLD価格10%上昇 新たに200億円調達
仮想通貨プロジェクトWorld Network(ワールドコイン)が200億円分のWLDトークンをa16zとベインキャピタルに売却し資金を調達し、米国展開を本格化へ。
12:03
ビットコイン史上最高値11万ドル突破、専門家の年末20万ドル予測も
ビットコインが史上最高値を更新し、11万500ドルを記録した。英スタンダード・チャータード銀行は年末20万ドル、著名投資家は8月15万ドルを予測する理由を解説。ブラックロックCEOの後押しやトランプ政権の規制緩和、米財政不安によるヘッジ需要が上昇要因に。
11:10
「ビットコインは最大100万ドル到達へ」金持ち父さん著者キヨサキ
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、仮想通貨ビットコインの価格が50万ドルから100万ドルに到達すると予想。今回の予想の背景には、米国債入札の低調さがあるようだ。
10:55
VanEck、アバランチ投資ファンド「PurposeBuilt」を立ち上げ
資産運用大手VanEckが仮想通貨アバランチ上のプロジェクトに投資する新ファンドをローンチする。長期的価値を重視し価値ある事業を進めるプロジェクトに投資していく。
10:20
4月に新規採掘超えのビットコイン売却、マイナーの資金難鮮明に 5月の急騰直前=レポート
仮想通貨ビットコインマイニング企業が4月に生産量を上回る115%のビットコインを売却し5月の価格上昇の恩恵を受けられず。ハッシュレート競争激化の中、CleanSparkが40EH/s超え、IRENがRiotを抜き3位に浮上。
09:20
12億円でイーサリアム追加取得、米上場のBTCS社 ETH保有量38%増
米ナスダック上場BTCSが842万ドルで3450ETHを追加取得。保有量12500ETHで38%増。イーサリアム戦略強化でステーキング収益拡大を目指す。
08:25
二代目ソラナスマホのSeeker、独自トークン「SKR」発行へ
仮想通貨ソラナのスマホを開発するソラナ・モバイルは、独自トークンSKRを発行する計画を発表。Seekerの正式な出荷開始日は2025年8月4日に決定した。
07:45
イーサリアム・XRPなど仮想通貨市場で売り圧力が大幅低下=Cryptoquant分析
仮想通貨イーサリアム、XRP、ビットコインの取引所流入量が急減し売り圧力が低下。一方でUSDT在庫は469億ドルの史上最高を記録し、仮想通貨市場の流動性をブーストしている。
07:45
時価総額311兆円到達、ビットコイン 最高値更新でアマゾン超え世界5位に
ビットコイン時価総額が2.16兆ドルに達しアマゾンを上回り世界第5位に。機関投資家による需要がビットコインETFの運用資産額を大幅に押し上げた。
07:30
ビットコイン史上最高値更新、テキサス州法案可決とバンス副大統領期待が後押し|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、22日未明に史上最高値を更新した。その背景には、米国第2位のGDP規模を有するテキサス州において「ビットコイン準備金法案」の成立見込みが高まったことが決定的な要因として挙げられる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧