はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資、初心者が注意すべき5つのこと=Entrepreneur誌

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインなどに投資する上で避けたいミス

ビットコインを始めとして暗号資産(仮想通貨)が高騰し、ますます多くの投資家に注目されるようになっている。こうした状況で、ビジネスメディアEntrepreneurは、初心者が仮想通貨投資を始める場合の注意点をまとめた。

Entrepreneurは「余裕があり、高利回りでリスクの高い投資を試してみたい場合は、仮想通貨を検討することをお勧めする」としつつ、2017年末に約2万ドル(約200万円)に達したビットコイン価格が、2018年11月には約3500ドル(約36万円)まで急落したことを挙げ、その不安定さに注意を促す。

ハイリスク・ハイリターンである仮想通貨については、ミスを防ぐために知識を得ておくことが大切だとした。本記事では以下でその内容を紹介する。

仮想通貨は分散型であるため、その投資を管理・保護する中央銀行や金融機関が存在しない。このため、投資で問題が発生した場合も、中央銀行、証券取引委員会、または預金保険会社などからサポートを受けることはできず、投資家個人が資産管理に責任を持つ必要性が生じる。

資産を保護するためのヒントとして、例えば次のような点が挙げられた。

秘密鍵を他人と共有しない

仮想通貨へのアクセスはコードまたは秘密鍵で表されるため、それらを他人に明かしてはいけない。紙などに書き留める必要がある場合は、金庫などに保管することが推奨される。

また電子的なドキュメントやテキストファイルに保存する必要がある場合は、コンピュータが安全であることを確認する必要がある。誰かが秘密鍵を手に入れると、所有者の知らないうちにそれを使うことができてしまう。

仮想通貨を長期間取引所に置かない

仮想通貨取引所にはセキュリティ対策が講じられているものの、それらは多くのハッカーが標的とする場所でもある。長期間取引所に置いたままにすることにはリスクが伴う。

そこでEntrepreneurは、仮想通貨をデジタルウォレットに保管することを推奨している。ニーズと予算に最適な機能とプロトコルを提供するものを見付け、信頼できる会社のウォレットを選ぶことが重要だとした。機能だけではなく、会社の信頼性、業績、評判も確認する必要がある。

取引手数料や税金も考えに入れる

仮想通貨はボラティリティが高いため、1日または1時間以内に価格帯の変更が見られることもしばしばだ。値動きを利用し取引したい場合は、取引手数料を考慮する必要がある。仮想通貨取引所の手数料はまだ全般的に高いため、トレードで挙げた利益から、かなりの割合が手数料で引かれる場合もある。

また日本では、仮想通貨を売却した時と仮想通貨で決済した時に税金が発生する。仮想通貨で他の仮想通貨を購入した際にも、収益があれば課税所得となる。

そこで、仮想通貨の価値だけを見るのではなく、そこから引かれることになる手数料や税金についても念頭に置いて計算することが必要だ。

尚、日本における仮想通貨税制の問題点としては「総合課税で最大税率55%になること」「損失額が繰越控除できないこと」「少額非課税制度が存在しないこと」などがあり、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)は自民党の政策懇談会で税制改正の要望書を提出している。

関連:自由民主党へ仮想通貨の税制改正要望 JCBAが『予算・税制等に関する政策懇談会』に出席

投資判断を感情的に行わない

仮想通貨投資の姿勢として、HODL、FOMO、FUDなどの略語がよく使われる。これらは一種の戦略でもあるが、感情主導型で、投資決定には推奨されない事が多い。

HODLは日本でいわゆる「ガチホ」と呼ばれるもので、市場がどれほど不安定であっても、投資した資産を売却しないことを意味している。しかし時には、ロスカットを行うことがよい選択となる場合もある。

FOMOはFear of Missing Out(乗り遅れることへの恐れ)の意味で、市場の熱狂に飲まれて購入してしまう危険性がある。特に、こうした心理をつく詐欺の投資プロジェクトもあるため注意が必要だ。

FUDは、Fear(恐れ)、Uncertainty(確信がないこと)、Doubt(疑い)の略で、これらは調査統計や市場のセンチメントが投資するのに良い時期だと告げている場合でも、仮想通貨への投資をためらわせる感情である。

一つの仮想通貨にだけ投資しない

現在、強気相場にある仮想通貨でも急落し、巨額の損失を引き起こす可能性がある。そこで、仮想通貨資産のポートフォリオを多様化しておく方がよいという。

以上のように、Entrepreneurは仮想通貨に投資する上で注意すべき5つの点を指摘した。伝統的な株式投資とは異なるリスクも様々存在しており、また詐欺プロジェクトやフェイクニュースの拡散事例が増加していることもあり、投資の際には充分に注意を払いたい。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
06:58
日本国内の大手暗号資産(仮想通貨)取引所・交換業者について、利用者の口コミ評価や上場して欲しい銘柄情報を集めたページです。 暗号資産の取扱いを開始している1種会員(日本暗号資産…
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。
07:30
米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず
米連邦控訴裁判所が仮想通貨銀行カストディアに対するFRBのマスターアカウント拒否を支持した。裁判所はFRBがアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断し、地方裁判所の判決を支持した。
06:45
コインベースが民主党議員の政治献金批判に反論 、「中立的活動」と主張
仮想通貨取引所コインベースが民主党マーフィー上院議員からの政治献金批判に公開反論した。同社幹部は仮想通貨業界PAC活動が非党派的で企業献金は歴代政権で標準的慣行だったと説明。
06:10
ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン企業買収に消極姿勢
ストラテジーのセイラー会長が他のBTCトレジャリー企業の買収に関心がないことを明らかにした。不確実性が多く時間がかかることを理由に挙げ、デジタルクレジット販売とビットコイン購入に注力する方針だ。
10/31 金曜日
18:45
American Bitcoin CEOが語る、環境配慮型マイニングの未来|独占インタビュー
American BitcoinのMichael Ho CEO独占インタビュー。ビットコインマイニングの60%以上が再生可能エネルギー由来という実態や、トランプファミリーとのビジネス関係、日本市場への期待について詳しく聞く。
18:41
万博ウォレットがリニューアル、JPYC対応開始&総額1億円配布へ
EXPO2025デジタルウォレットが「HashPort Wallet」としてリニューアル。JPYC対応を開始し、総額1億円プレゼントキャンペーンを開催。Ethereum・Polygon対応も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧