- 報酬・配当型トークンとは
- 報酬・配当型トークンとは、例えば特定の通貨を保有しているだけで手数料の何%がトークン保有者に分配される、といった仕組みです。
- 報酬・配当型トークン一覧
- NEO (NEO)やVeChain (VEN)、DigixDAO (DGD)などの通貨も報酬・配当型トークンの一種です。
報酬型トークンとは
報酬型トークンとは、例えば特定の通貨を保有しているだけで手数料の何%がトークン保有者に分配される仕組みです。
しかし、2018年2月に香港証券先物事務監察委員会(SFC)は、有価証券と捉えられる仮想通貨がそれぞれのプラットフォームで(ライセンスなしに)取引がされていることを7つの仮想通貨取引所に忠告、その危険性を警告する文書を送ったことを明らかにしました。
該当する取引所は、取引サービスの提供の停止とされるか、即座に基準を改正、関連のある仮想通貨をサービスから除外(上場廃止)するか選択を迫られました。
このような規制の中、報酬型トークンが有価証券に該当するかどうか、が今後議論されると思われます。
よって、大手取引所の対応が気になるところです。
しかし、最近需要が高まってきている分散型取引所(DEX)では配当型トークンの規制がまだないので、仮想通貨での報酬受け取りを目指しているユーザーの投資の参考にしていただけたらと思います。
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報酬型トークン一覧
- 目次
NEO (NEO)
NEOは、スマートコントラクトをサポートする人気の仮想通貨であり、DAPPSやICOのサポートを含む同様の機能を提供するため、 “中国版イーサリアム”と呼ばれています。
仮想通貨”NEO”に加えて、”GAS”と呼ばれる別の通貨があります。
これはNEOウォレットに入れておくだけで、GASが報酬としてもらえます。
下記のサイトでNEO保有量に対してGASがどれだけもらえるのかの計算ができます。
VeChain (VEN)
現在、報酬の配布は行われていませんが、6月から始まる予定になっています。
VeChain Thorは、イーサリアムと競争し、次のステップに進むために、サプライチェーンだけでなく、企業向けDAppsソリューションに移行することを発表しています。
イーサリアムのように、ビジネス問題を解決するプラットフォームと対抗していくためのものです。
また、VeChain Thorプラットフォームは2つのトークンが存在します。
- VeChain Tokens (VET)
- Thor Power (THOR)
簡単に説明すると、VETは、ビジネスアクティビティー向けのトークンであり、THORは、ブロックチェーン上でスマートコントラクトとアプリケーションを動かすトークンになります。
NEOのGASに似た仕組みになっています。
Ark (ARK)
ARKは、通貨のステーキングとVotingで51名の代表者一人に投票すると、最大10%のコインを配当で受け取ることが可能です。
この配当は数日おきに(時々毎日)行われるので、トークンが増えていきやすくなります。
TaaS (TAAS)
Taas(Token-as-a-Service)はスマートコントラクトを通して、所有者に配当を支払っている仮想通貨ヘッジファンドです。
ホワイトペーパーでは、利益の25%が四半期ごとにTaasトークン保有者に配布されると記述があります。
My Ether Wallet(MEW)、Trezor、Nano Ledger SのようなERC20トークンをサポートしているイーサリアム対応ウォレットにTAASを保管していれば(取引所を除く)、自動的にトークンを受け取ることが可能です。
TAASは、仮想通貨取引で利益を出し、ブルームバーグのような仮想通貨ポートフォリオ管理のためのプラットフォームと仮想通貨監視システムを開発して利益を出します。
これまでの配布数が決まっている投資ファンドとは違い、TAASトークンはイーサリアムのスマートコントラクト上で3ヵ月毎にTaaSファンドの利益50%を保有者に対して配当が行われます。
KuCoin Shares (KCS)
香港に拠点を置くKuCoinは、トークン保有者に対して毎日の交換手数料の50%を支払う大手仮想通貨取引所です。
KCSの全発行枚数は2億KCSのうち、1億KCSはユーザーが保有しています。
残り1億KCSは創設者が7000万枚を4年間、3000万枚は投資家が2年間ロックアップしている状態です。
KuCoin内で出た全ユーザーの取引手数料の50%をKCS保有者内で保有数に応じて分け合います。
加えて、バイナンスと似た仕組みで、四半期に一度、利益の10%を利用しトークンを買い戻し、バーンを行うことがわかっています。
下記のサイトで収益計算が出来るので参考にしてください。
BridgeCoin (BCO)
BridgeCoinは、CryptoBridge DEXという人気の分散型取引所(DEX)で、新しい基軸通貨として作られた仮想通貨です。
この通貨は、分散型取引所をさらに大きくするための資金を調達するために作られました。
BridgeCoinは、高い流動性と通貨の交換性、高速トランザクション、マルチプラットフォームのサポート、スケーリング保証などのメリットがある、と公式では述べられています。
優れた国際的メンバーによって開発されたこのチームは、スケーリング、アービトラージ、流動性や市場の価格発見機能などのさまざまな種類の仮想通貨の間を橋渡しする目標を持っています。
BridgeCoinは保有者と収益を共有するように設計されています。
メインの目的は、コインの保有者にcryptobridge DEXの一部”保有者”となってもらい、ステーキングをすることです。
利益の50%をBCO保有量に対して分配し、得ることができます。
ステーキングの期間を自分で設定しますが、ステーキング中はBCOトークンは取引出来ませんので、その間の価格変動に対応出来ないというデメリットもあります。
CryptoBridge公式サイトDigixDAO (DGD)
DigixDAOは、2016年に公開された、現実の金をトークンに変換して利用するサービスです。
Ethereumベースのトークンの一つですが、配当の支払いを開始したことで話題になりました。
配当金は金の保管手数料から生じ、この手数料の一部がDigixDAOの利益の形でDigixトークン保有者に3ヵ月に一度分配されるなど、株主に似た権利が与えられます。
Iconomi (ICN)
Iconomiは、イーサリアムベースのプロジェクトの一つであり、資産運用や管理に特化したプラットフォームです。
プラットフォーム上で使われる仮想通貨をICNといい、ICN保有者には、資産の運用や管理によって発生した報酬の一部が、スマートコントラクトにより支払われる仕組みです。
インデックス投資をするには多数の仮想通貨でポートフォリオを組む必要があるのですが、Iconomiを利用することで多数の仮想通貨に簡単にまとめて投資をすることが可能です。
COSS (COSS)
Cossは2016年11月25日にシンガポールで設立した企業です。
既存の取引所では、取り扱っている通貨が各取引所によって違い、取り扱い通貨がある取引所へ送金し、購入するといった手間があります。
Cossはネット決済の窓口となること、さらに様々な種類の仮想通貨を一括で保管、管理、両替、トレードまで可能にする、仮想通貨関連を全て一元化出来るプラットフォームを提供しているプロジェクトです。
Cossトークン保有者は、仮想通貨取引所COSS.ioで取引された手数料の50%を分配するという制度があります。
毎週日曜日に、保有量に対して手数料が分配され様々な通貨を受け取ることが可能で、BridgeCoinと似た仕組みになっています。
Coss.ioで取引量が増えれば増えるほど、手数料の分配比率も多くなっていきます。
Rialto (XRL)
RIALTO.AIプロジェクトでは、主に以下の3つで収益を上げるAiを開発するプロジェクトです。
- アービトラージ
- マーケットメイカー
- AIトレード
RIALTO.AIは、この3つで収益をあげ、XRL保有者の保有量に基づいて半年に一度分配されます。
利回りはおおよそ33%と予想されていますが、順調に収益をあげることが条件であるため、変動する可能性があります。
仮想通貨で収益を得る方法
このように、仮想通貨で収益を得るための方法は、トレード以外にもいくつか方法があります。
例えばPoS通貨は、通貨をウォレット(インターネットに繋がっている状態)に入れておくだけで、初心者でも比較的簡単にステーキング(配当を得る)することが出来るというメリットがあります。
また、マスターノードを立てることでも報酬がもらえます。
マスターノードは、仮想通貨の取引の機能を手伝う役割があります。
マスターノードを設置して動かす事によって、マイニングと同じように一定のコインが報酬として貰える仕組みになっています。
このように、トレード以外にも仮想通貨は様々な収益を得る方法が存在します。
しかし一方で、海外コミュニティがメインであることも影響し、情報の正確性を測ることが非常に難しい状況でもありますので、自分自分で念入りに情報を精査する必要があります。
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