仮想通貨ETFが取引開始
米ナスダックと提携して投資企業Hashdexが提供する暗号資産(仮想通貨)の上場投資信託(ETF)が、9日からバミューダ証券取引所で取引が開始された。
Hashdexは、これまで私募を通じて米国以外の適格投資家を対象にして金融商品を販売してきたが、ETF「Hashdex Nasdaq Crypto Index ETF(HDEX.BH)」の上場を通して、米国居住者以外の投資家にもファンドの提供を開始する。複数の仮想通貨で組成された指標「Nasdaq Crypto Index(NCI)」を参照して運用される。
Hashdexがナスダックと協力し、仮想通貨のETFを提供することは昨年9月に明らかになっていた。当初は2020年の取引開始を予定していたが、今月から開始されたという。規制が仮想通貨に友好的であるため、Hashdexはバミューダーでのローンチを決めたとしている。
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ブラジルを拠点にするHashdexは2018年に設立された投資企業。低コストの投資商品を提供して、世界から仮想通貨にアクセスできるように事業を拡大することを目的にしている。セキュリティが高く、コインベースカストディ、フィデリティ、BitGoなどの業界の大手企業によって安全に資産を保管していることも特徴だ。
「Nasdaq Crypto Index(NCI)」の組成比率(10日時点)は、ビットコイン(BTC)が約79%、イーサリアム(ETH)が約17%で、他にはライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、チェインリンク(LINK)、ステラ(XLM)となっている。右側の割合は比重を表しており、四半期ごとに見直しが行われる。
ナスダックで指標に関する部署を率いるSean Wasserman氏は、CoinPostが提携する仮想通貨メディアTheBlockに対し、「当社は機関投資家の需要を満たすようなベンチマークを作りたいと思っている」と語った。
仮想通貨投資における最近の需要の高まりを受け、今回のETFが機関投資家の参入を加速することが期待されている。
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