CoinPostで今最も読まれています

リップル社、中央銀行デジタル通貨連携を視野──「XRP Ledger」のプライベート版をテスト

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRP Ledgerのプライベート版をテスト

米リップル社が、オープンソースの分散型台帳「XRP Ledger(XRPL)」のプライベート版をテストしていることが分かった。

各国の中央銀行が利用することを想定し、デジタル通貨を安全かつ柔軟に発行・管理できるソリューションを提供することを目指しているという。

中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)は、現金の代替手段として、米国や中国などグローバルに検討・開発が進められている。日本も日銀が主導して開発を進めており、この春から実証実験が開始される予定だ。

関連日銀 、2021年春にデジタル通貨(CBDC)の実証実験へ=NHK

リップル社は、以前よりCBDCを視野に事業を進めている。昨年11月にはCBDCに関する業務について、シニアディレクターを募集。Brad Garlinghouse最高経営責任者(CEO)が、「中央銀行がデジタル通貨発行のためのオープンソース技術として、XRPLに注目していることは承知している」と発言したことも注目を集めた。

関連リップル社、中銀デジタル通貨(CBDC)のシニアディレクターを募集

ブロックチェーンの課題

リップル社はCBDCのほとんどが、暗号資産(仮想通貨)と同様に、分散型台帳技術を基盤にすると見ているが、既存の技術ではCBDCを発行・運用する際に課題があると指摘、処理能力が高く決済に向いた性能の分散型台帳技術が必要になると見ている。

「大部分が決済を目的に設計されておらず、企業や個人が利用する『リテール決済』のボリュームを処理できない」

また、現在主流となっているパブリックブロックチェーンは、プライバシーを重視する中央銀行には適さないとしており、XRPLでもプライベート版をテストしているという。国によって政策等が異なるため、柔軟性や既存インフラとの相互運用性も重視するとしている。

CBDC Private Ledgerについて

現在テストしている台帳は「CBDC Private Ledger」という名称で、XRPLと同じ分散型台帳技術で開発されている。特徴は、送金に適している点で、XRPL上で過去8年超に渡ってXRPなど5400種類以上の通貨を発行してきたように、CBDCの発行も可能だと説明した。CBDCを送金する際のブリッジ通貨にXRPを活用することもできるとしている。

また、低コストで即座に送金できる点も同様で、1秒間に何千という取引を処理できると主張。開発次第ではさらに処理能力を高めることが可能になるとした。

コンセンサスプロトコルもXPRLと同じで、ビットコイン(BTC)などで採用されている「Proof of Work(PoW)」のブロックチェーンよりも運用コストが安く、エネルギー消費も少なく、少額決済にも対応できると説明した。

リップル社は「CBDC Private Ledger」が中央銀行にとってゲームチェンジャーになると信じているという。現在いくつかの中央銀行と協業しているとも説明しており、詳しい仕組みについては改めて公開するとしている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧