はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FTXのCEO、バイナンススマートチェーンを念頭にDeFiの在り方を考察

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTXのCEO、DeFiの将来と今後の課題を考察

大手仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン・フリードCEO(通称、SBF)が8日、バイナンススマートチェーン(BSC)やイールドファーミングについて見解を示した。DeFi(分散型金融)の成長過程を伺う姿勢を明らかにしている。

SBF氏は、昨秋一世を風靡したSushiSwapについて以下のように言及した。

特定の商品やブロックチェーンに対する信念について、他の要因を上回る人は必ずいる。 だが、人々の大半は自らの信念を表す為にそのような商品を使っていない。大半の人はその時、最善に見えるものを使っているだけだ。

プロジェクト発足から創設者退任までわずか10日間という短さで波紋を呼んだSushiSwap騒動から約半年、新たな「シェフ」として、バイナンスの「PancakeSwap」が台頭したと説明した。

CZ氏が率いるバイナンスは、仮想通貨界隈最大のユーザーベースに同プラットフォームを開放し、DeFi参加者が殺到したとした

その上で、CZ氏を筆頭とするバイナンスが手がけるバイナンススマートチェーン(BSC)の台頭は「大半のユーザーにとってチェーンやプロダクトは”聖なる”ものではない」ことを示す良い例だと指摘。SNS上ではBSCの良し悪しが議論されているが、SBF氏はそれについては言及せず、BSCは意図的に以下の決断を下したと解説した。

  • 新しいチェーンを作らず、結果的にイーサリアムのフォーク版を作った。
  • 独立したバリデーターは多くない
  • 新しいウォレットは作成せず、Metamask上で機能するように設定した

「BSCがブロックチェーン技術の完成形だったら悲しい」と述べたものの、おそらくはそれは狙いではないとコメント。「全く新しいプロダクトを作った訳でも分散化を目指したわけでもなく、安価かつ容易に導入しやすいプロダクトを作った」と指摘した。

長期的には分散化された、スケール可能で実用的なものが望ましく、ブロックチェーン上で様々なプロダクト(ガバナンス、金融商品、SNS、等)を構築できる未来は必然であると述べたものの、そのためにはDeFiプロダクトの成長が必要だと強調した。

イールドファーミングとDeFiの行く末

このように長期的には分散化されたプロトコルの重要性を望むSBF氏であるが、意見の相違に関わらず、最終的な目的がイールド(利益)ならば、必ずしも分散化される必要性がないと言及する。

イールドファーミングが様々なプラットフォームで可能となる中、ガバナンス体制が目的でPancake Swapを使うユーザーはほぼいないと分析した。

プロジェクト側とトレーダー、双方にとって完全なプラットフォームを提供するバイナンスは「イールドファーミングに適した優れたプラットフォームを構築した」と評価した。

SBF氏は、「長期的には分散化が必要と考えるものの、BSCがDeFiから分散化されたチェーンから”イールド”を奪ったと怒ってはいない」と言及。BSCの台頭は分散化された未来を脅かすものではなく、DeFiに競争を促しているとした。

また今後DeFiがさらに拡大する為には、(中央集権的な)競合を上回る分散化システムの構築が必須だとコメントし、「このエコシステムが学ばなければならない教訓だ」と主張している。

DeFiが成功するためには分散化、早い速度、安いコスト、洗練されたデザイン、イノベーション、大きいユーザーベース、全ての要素が必要と述べ、今後の課題点として挙げた。

CZ氏も言及

バイナンスのCEOであるCZ氏もSBF氏の一連のツイートにコメント。

CZ氏もSBF氏と同様に、「分散化することは長期的には望ましい」と述べた一方、人々がプロダクトを使わなくては本末転倒だと指摘。「私は利用者のニーズを追う」と主張した。

その上で、急速に分散化するのではなく、段階的に分散化に向かうステップをとる方が賢明であることが証明されていると言及。分散化が最終的な目標ではなく、ユーザーが重視する「低い手数料、早いトランザクション、そして自由」を重視するとの見解を示した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/20 水曜日
20:06
SBI VCトレード、仮想通貨積立でキャッシュバック 最大1%還元 キャンペーン
SBI VCトレードが暗号資産(仮想通貨)積立投資のキャッシュバックキャンペーンを開始。期間中の約定金額に応じて最大1%を還元、上限なし。9月20日まで実施で新規・既存ユーザーが対象。ドルコスト平均法でリスク分散も可能。
14:40
WebX 2025完全ガイド|日本最大Web3カンファレンスのチケット料金・見どころ・参加方法まとめ
国内最大手仮想通貨メディアCoinPostによる「WebX 2025」の特集ページ(公式ガイド)。SBIの北尾会長、平 将明デジタル大臣、小池都知事、ホリエモン、オードリー・タン、アーサー・ヘイズなど豪華な注目スピーカーをはじめ、お得な割引情報を含むチケット料金、会場アクセス、サイドイベント情報を詳しく解説。
13:15
イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析
クリプトクアントが仮想通貨イーサリアム・トレジャリー企業の台頭を分析した。16社以上がETH財務戦略を採用する中、そのメリットや問題点を解説している。
13:00
J-CAMのWebXブースは「体験型エンタメ空間」遊び心と近未来を彷彿とさせる仕掛け|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、株式会社J-CAMの新津俊之CEOへインタビュー。BitLendingやIoliteを通じた暗号資産レンディングサービスの展望ついて聞いた。
11:45
JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11:25
岐路に立つビットコイン、次の上昇はいつから? 専門家の見解
仮想通貨ビットコインが11万4000~11万5000ドルで調整継続中。アナリストは9-10月回復予測する。バーンスタインは2027年まで強気相場継続と分析。
10:30
スカイブリッジ、アバランチで440億円の資産トークン化
米投資運用会社スカイブリッジが主力ヘッジファンドを仮想通貨アバランチのブロックチェーンでトークン化する。RWA市場が成長し機関投資家のトークン化参入が本格化している。
10:20
テゾスエコシステム at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
WebX 2025でテゾス共同創設者Arthur Breitman氏が登壇。そのエコシステムについて、ハードフォーク不要でアップグレードできるブロックチェーン技術と100万TPS対応のレイヤー2、世界初ウラントークン化など最新動向を解説。日本限定グッズ抽選やフォトブース体験も。
10:15
ロビンフッド、NFLと大学のアメフトの予測市場を提供へ
仮想通貨などの取引サービスを提供するロビンフッドは、米国のプロと大学のフットボールの試合結果に賭けることができる予測市場のローンチを発表。ロビンフッドのアプリから直接使用できる。
08:12
ワイオミング州、米国初の州発行ステーブルコイン「FRNT」をローンチ
ワイオミング州が米国初の州政府発行ステーブルコイン「フロンティア・ステーブル・トークン(FRNT)」を正式リリース。7つのブロックチェーンに対応。
07:00
カインドリーMD、5744BTCを購入 ナカモト合併後初の大型投資
医療企業カインドリーMDが5744BTCの仮想通貨ビットコインを約679億円で購入。ナカモト・ホールディングスとの合併完了後初の大型投資で総保有量は5765BTCに拡大。
06:35
米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
米SECアトキンス委員長とFRBボウマン副議長がワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで仮想通貨規制の抜本的方針転換を発表。イノベーション重視の新時代開幕。
05:55
テザー、トランプ政権仮想通貨評議会の元高官を戦略顧問に起用
世界最大のステーブルコイン発行会社テザーが、トランプ政権でホワイトハウス仮想通貨評議会を率いたボー・ハインズ氏を米国戦略担当の戦略顧問に任命。
05:45
シャープリンク、イーサリアム保有量74万ETHに拡大
米上場のシャープリンク・ゲーミングが8月17日時点でイーサリアム保有量を74万760ETHまで拡大。前週は新たに14万3593ETHを購入した。
05:30
仮想通貨取引所Bullish、IPO調達資金全額をステーブルコインで受領
仮想通貨取引所ブリッシュがIPO調達資金11.5億ドルを全てステーブルコインで受け取り、米国IPO史上初の事例を達成。ソラナネットワークを活用しコインベースが保管。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧