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米PayPal、仮想通貨カストディ「Curv」を買収へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨関連のセキュリティ企業買収へ

米決済大手PayPalは8日、仮想通貨・デジタル資産のカストディ企業「Curv」を買収するための交渉が合意に至ったことを正式に発表した。

買収の目的は仮想通貨やデジタル資産の事業を加速・拡大するためだと説明。2021年6月末までには買収を完了するとしている。

PayPalがCurvの買収に向けて交渉を進めていることは、情報筋の話として今月に報じられていた。公式発表では買収の詳細は明らかにされていないが、各報道をまとめると、2億ドル(約217億円)から5億ドル(約544億円)の買収額で交渉を行っていたと見られる。

関連PayPal、仮想通貨カストディ関連企業Curvの買収で交渉か=報道

Curvはイスラエルを拠点に、デジタル資産のセキュリティに関するインフラを提供している企業だ。昨年仮想通貨の売買サービスの提供と決済への導入を行うことを発表したPayPalは、最近ブロックチェーンと仮想通貨、デジタル通貨に特化したチームを発足しており、Curvはそこに加わる。

関連PayPalの仮想通貨売買サービス、イギリスでも提供開始へ=報道

PayPalの幹部Jose Fernandez da Ponte氏は今回の買収について、「あらゆる人々が利用できる金融システムを構築するという我々のビジョンを実現するために、PayPalが行なっている投資の一環である」、「我々はCurvの技術、起業家としての精神、技術に対する考え方に感銘を受けた」と述べている。

新たなインフラ構築に重点

PayPalのDan Schulman CEOは今月、仮想通貨メディアDecryptの番組に出演し、仮想通貨に関する今後の事業方針や企業としてビットコイン(BTC)を購入する計画の有無等について語った。

その際、「PayPalが重点を置いているのは、従来の金融のインフラを更新することだ」と主張し、PayPalのような民間企業だけでなく、現在は政府や中央銀行も、仮想通貨の土台となるブロックチェーンなどの技術を活用し、新しいインフラを構築する方法を探っているとした。

「仮想通貨の土台となる技術は、決済システムをより高速化・低コスト化し、人々がより平等にアクセスできるようにするためのポテンシャルを有している」

関連米PayPalのCEO、仮想通貨事業の方針やビットコイン購入の可能性に言及

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