はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米PayPalのCEO、仮想通貨事業の方針やビットコイン購入の可能性に言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

次世代インフラの構築に重点

決済大手PayPalのDan Schulman CEOが暗号資産(仮想通貨)メディアDecryptの番組に出演。仮想通貨に関する今後の事業方針、また企業としてビットコインを購入する計画の有無についてコメントを発表した。

Schulman氏によると、PayPalのような民間企業だけでなく、現在は政府や中央銀行も、仮想通貨の土台となるブロックチェーンなどの技術により従来のインフラを更新する方法を探っているという。

PayPalが重きを置いているのも、こうした点であるとSchulman氏は述べる。特にインフラを刷新して、より多くの人々に金融システムへのアクセスをもたらすことを強調した。

一例としては、手数料のことがあるという。

Schulman氏は、金融システムのデジタル化は全体的にコストを下げるものであり、本来であれば結果的に消費者の支払う手数料も下がると指摘。しかしデジタル化がある程度進んでも、業界の平均手数料は最近の10年間でおよそ2.8%に留まっていると説明する。

こうした状況で、仮想通貨の土台となる技術は、決済システムをより高速化、低コスト化し、人々がより平等にアクセスできるようにするためのポテンシャルを有しているとした。

PayPalが目指しているのもこの方向であり、スマートコントラクトやデジタル資産など新しい技術が進化し続ける中で、次世代のインフラを構築する手助けをしたいとSchulman氏は説明。その上で、規制当局、政府、消費者と共に決済システムを進化させていくために、新しく人材や能力を取得していきたいとする。

直近では、PayPalが仮想通貨カストディ関連企業Curvと買収交渉を行っているとの報道がされており、もし実現すればPayPalが独自の仮想通貨カストディなどを提供することも可能になりそうだ。

関連PayPal、仮想通貨カストディ関連企業Curvの買収で交渉か=報道

「ビットコイン購入の優先度は低い」

一方でPayPalは、米テスラやマイクロストラテジーなどの企業に続いて、ビットコイン(BTC)を財務資産として保有することには消極的なようだ。

Schulman氏は、企業としてビットコインを購入することは優先事項ではないと指摘。価格面で浮き沈みの激しい資産クラスに投資することは好まないとしている。

ビットコインを購入するよりは、他社(仮想通貨関連企業も含む)を買収する機会のために、自由に使える資金を維持しておきたいといった方針を示した。

「スーパーアプリ」を目指す

Schulman氏によると、現在PayPalはグローバルで3億7700万ものアカウントを抱えるまでに成長した。さらに、今後は様々な機能を包括的に提供する「スーパーアプリ」を目指している格好だ。

「スーパーアプリ」とは、例えば中国の人気アプリWeChatのように、決済、ソーシャルネットワーク、コマースプラットフォームなど多角的な機能を有するアプリが想定される。

現在、人々が複数のアプリで使用している機能を一つのプラットフォームにまとめる構想のようだ。

Schulman氏はスーパーアプリについて、金融メディアMarketWatchに次のように話した。

1つのアプリで多くのデジタルサービスを享受し、すべてのトランザクションを1か所で管理し追跡することができるものを追求する。

こうした包括的なプラットフォームの一環として、PayPalは仮想通貨関連サービスも組み込んでいく見込みだ。この先どのように発展していくのか注目される。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
07:00
JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧