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自律分散型組織(DAO)を法人化する法案が上院可決──米ワイオミング州

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DAO関連法案が一歩前進

米ワイオミング州で、自律分散型組織(DAO)を企業として認める法案が、上院で可決されたことが分かった。この後の手続きとして下院の承認プロセスに進む。

「Decentralized Autonomous Organization(DAO)」について法案は、中央管理者が存在せず、メンバー(参加者)が運営管理を行う分散型の自律組織、あるいはアルゴリズムによって管理される分散型の自律組織と定義。

また一定条件の下で、DAOが有限責任会社(LLC)という法人として設立されることを認める。中央管理者を特定する必要のあった、これまでの法人と比べて、法的にも革新性を持つものだ。

法案では、自律分散型組織(DAO)の組織規約やスマートコントラクトは、「メンバー同士やメンバーとDAOの関係性」、「メンバーの権利や義務」、「DAOの活動」、「会員権の譲渡や脱退」、「スマートコントラクトの更新手順」やその他の面について規定する仕組みとなる。

法案の意義

この法案の起草に協力した、カルドゾ法科大学院のAaron Wright教授は、ツイッターで法案の意義について解説した。

Wright教授によると、DAOの運営形式はメンバーたちが柔軟に決められる。民主的に対等なメンバー同士で管理することも、アルゴリズムで管理することも可能。革新性は減じるものの、従来企業のように上下の階層構造を設置することもできるという。

また、DAOが人を雇用することも、他のDAOと取引することも可能だ。

さらにWright教授は、DAOの設立方法を標準化できることから、長期的にみて、設立コストは下がっていくと予想。DAOは、数百ドル(数万円)から立ち上げられるようになり、多数のDAOが誕生し得ると期待をみせた。

またイーサリアム(ETH)などのスマートコントラクトを活用して運営されるDAOが増えれば、ブロックチェーンにさらなる有用性がもたらされると言及する。

自律分散型組織の課題

この法案について懐疑的な者もいる。Anderson Kill法律事務所のパートナーであるPreston Byrne氏は「無名の仮想通貨や中途半端なコード」の販売を正当化するために使われる可能性を懸念した。仮に法案が成立した場合には、プロジェクトの信頼性査定も課題になりそうだ。

また、Wright教授によると、DAOでトークンが使用される場合、そのトークンが有価証券に該当するかどうかあらかじめ確認することも重要だという。

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