はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

モルガン・スタンレー:ビットコインマイナーの損益分岐点は約92万円と予想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイナー達の損益分岐点
モルガン・スタンレー社のアナリストであるCharlie Chan氏は、例え安価な電力を使用したと仮定しても、大規模マイニングプールの損益分岐点を満たすには、ビットコイン価格が$8600(約92万円)を上回る必要がある、と言及しました。
マイニングチップの需要低下
もしビットコイン価格が回復せず、このまま低迷を続けると、マイニングチップの需要、そして、価格の低下にも繋がり、台湾集積回路製造社(TSMC)を始めとする半導体製造会社にも影響を与える事になると危惧されています。

もしビットコインが$8600(約92万円)にまで回復しないと、ビットコインマイナー達は仮想通貨を発行していくことに収益性を見出せなくなるかもしれない、とモルガン・スタンレー社のアナリストは発言しました。

ビットコインは、90万円前後で取引されていますが、2017年12月中旬の200万円台から転落して以来、その水準まで回復することがなく時が過ぎています。

「私達は、例え低価格の電力(約3円 kW/h)を活用したと考慮しても、大規模なマイニングプールの損益分岐点が、$8600(約92万円)であると予測しています」

株式アナリストであるCharlie Chan氏とそのチームは木曜日に言及しました。

そして、報告書では以下のように記述されています。

「よって、私達は、ビットコインマイニングハードウェアの需要および、価格がさらに低下し、TSMC社の半導体ウェハの需要にも影響を与えると考えています」

ビットコインマイニングの損益分岐点

情報源: モルガン・スタンレー社の調査予測($1=107円換算)

台湾集積回路製造社(TSMC)は、仮想通貨マイニング需要の不透明性から基づいて、4月19日に2018年度の利益予想(10~15%)を10%にまで下方修正しました。

モルガン・スタンレー社は、このアジアの巨大半導体製造社TSMCの10%ほどが仮想通貨マイニング需要に左右されているのではないかと予想しています。

ビットコイン”マイニング”は、ブロックチェーン での取引の記録を追加するにあたって、匿名のマイナー達がネットワークでの承認処理を行います。

その承認処理では、複雑な数学的方程式の解を求めるため、高い計算処理能力を必要とします。

マイナー達は、その数学的方程式を解く事によって、報酬としてビットコインを受け取ることが出来ます。

大半のマイニンググループは中国に存在しており、その効率性を高めるため”プール”という組織形態でマイニングを行なっています。

しかし、より多くのマイナー達が参入するにつれて、その処理に必要な数学的方程式のデフィカルティ(難易度)も増して行くのです。

モルガン・スタンレー社のアナリストは以下のように語りました。

「私達は、新しいマイニング容量の導入が、2H18(2018年後半)においてマイニングのデフィカルティ(難易度)をさらに高めるのではないかと考えています」

「もし2H18においてビットコイン価格がさほど変化しなかったとしても、私達のシュミレーションでは、マイニング収益は劇的に下落すると予想されています」

専門的なマイニングチップを販売する企業は、まだ(値段に)余裕があるかもしれません。

しかし、モルガン・スタンレー社のモデルによると、特定用途向け集積回路(ASIC)の販売者は、2年後もビットコインが$5000(約53.5万円)で取引されたとしても採算は取れる状況にあると示唆されています。

Bitcoin ‘miners’ are losing money at any price below $8,600: Morgan Stanley

Apr 19, 2018 by Evelyn Cheng

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧