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中央集権型取引所から見るNFT人気とは|Huobi Japan代表インタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Huobi Japan陳海騰代表にインタビュー

世界130ヶ国以上に展開している暗号資産(仮想通貨)取引所Huobiグループの日本子会社、Huobi Japanで代表を務める陳海騰(チン・カイトウ)氏にインタビューを実施。ETF(上場投資信託)やNFT(非代替性トークン)など、仮想通貨業界で最近話題のトピックに加え、Huobiグループの開発進捗について、詳細な回答を頂いた。

話題のETFやNFTについて

暗号資産のETFについて、どのようにお考えですか?

2017年にアメリカのウィンクルボス兄弟が組成したビットコイン(BTC)ETFが、SEC(米国証券取引委員会)に申請されました。申請を受けたSECは承認審査を行いましたが、これを却下しています。2021年に入りますとカナダでは、3つのビットコインETFが承認されました。イーサリアム(ETH)ETFの申請も行われるなど高い需要を示しています。この4年間を振り返ってみると、大きな進歩を遂げたと思います。

暗号資産のETFには、主に3つの影響があると考えております。

証券会社に口座を開けば、株式同様手軽に売買できます。ビットコインETFが上場されれば、既存金融商品に投資している多くのファンドや個人投資家などが、ETFを通して暗号資産投資に参加することができます。また、金融商品として税制面の優遇を受けられます。

これらによって、暗号資産の市場が成長し、投機的ではなくなり安定し、良い循環をもたらすでしょう。

デジタル資産の一種である「NFT(非代替性トークン)」は、今年に入って人気が爆発しました。これについて、どのようにお考えですか?

NFTは2017年に既に存在していました。2017年末頃に登場した、イーサリアムでバーチャル猫を買って育てるブロックチェーンゲーム「クリプトキティーズ」では、約2,000万円(2018年9月当時)でNFTの売買が成立しており、当時の暗号資産バブルの象徴でした。

今年に入ってかなりホットなトピックになりましたが、それは暗号資産およびトークンエコノミーという概念が他の領域に浸透しているからだと考えています。

画像、映像、音楽、テキストからツイッターへの投稿まで、あらゆる種類のデジタルコンテンツをNFT化することができます。また、仮想空間の土地や、暗号資産の特定のウォレット名を独占利用する権利などもNFTになり得ます。

日本はコンテンツ大国であり、音楽の著作権管理、ゲームなどの分野でブロックチェーンを活用して、新しい価値を提供する動きがあります。現在、厳密な法規制がないため、発展しつつあると思います。

Huobiグループの開発について

HT(フォビトークン)は価格が年初来200%高と好調です。HTの特徴やメリットについてお聞かせ下さい。

HTが他の取引所トークンと違うところは、HT最大の特徴とも言える「焼却(しょうきゃく)プログラム」です。「焼却」とは、英語の「Burn(バーン)」を直訳したもので、つまり、「燃やす」ことを意味します。暗号資産では紙幣を燃やしてなくすことになぞらえ、既に発行した暗号資産の枚数を減らすことを意味しています。

HTの焼却プログラムは、流通量調整のために流通しているHTを買い付けて、焼却する仕組みです。HTの発行上限枚数の5億枚は、既に発行済みで、永久に追加発行はされません。そのため、HTの供給が減少し、需要が増加することで、結果的に需給が逼迫(ひっぱく)する可能性があります。2021年3月15日時点の総焼却量は255,392,964HT、流通量は192,770,745HTです。

既に、HuobiグループによってHTの経済圏(エコシステム)は世界に展開されています。フォビジャパンでは、日本国内においてHTを利用できる経済圏(エコシステム)を拡大・発展させることを目的のひとつとし、HTの取扱いを開始しました。取扱開始以来、HT保有者は増加しており、年初から3倍になっております。今後、フォビジャパンのサービス拡大とともに、投資に限らず幅広く使用して頂けると考えております。

日本企業との連携や提携について、今後の展望をお聞かせください。

当社は中国での成功を日本に持ち込むのではなく、日本企業と一緒に、日本の暗号資産やブロックチェーン技術の可能性を広げる事業を行いたいと考えています。実際、当社の主要株主4社のうち、グループ会社を除く3社はいずれも日本企業です。うち2社とは、資本提携だけでなく業務提携も行っています。

今後も様々な企業と提携し、シナジー効果を発揮していきたいと考えています。例えば、事業提携として、エンターテイメント業界などからNFT(ノンファンジブル・トークン)やHT(フォビトークン)を活用したものなど、問い合わせが増えております。

エコシステムが拡大し続けているHecoチェーンの機能やその有用性について、お聞かせください。

Huobi Eco Chain(Heco)は、イーサリアム開発者が簡単に開始でき、スマートコントラクトとシームレスに互換性がある、分散型でコスト効率の高いパブリックチェーンです。Huobi Eco Chain(Heco)は、ウォレット、アセット、およびアプリケーションのランキングを使用してDeFiエコシステムを構築しました。ユーザーは最新のDAppを簡単に体験できます。

関連:「顧客第一に日本市場で資産形成の手伝いを」Huobi Japan代表、陳海騰氏にインタビュー

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