MITテクノロジーレビュー紙:ビットコイン壊滅への3つのシナリオ

米MITの関連誌が提起するBTCの崩壊シナリオ
全米屈指のエリート名門校で、ノーベル賞受賞者を多数輩出している「米マサチューセッツ工科大学(MIT)」所有企業が発行するMITテクノロジーレビューが、『ビットコイン(BTC)壊滅のための3つのシナリオ』という衝撃的な記事を掲載、話題になっています。

MITテクノロジーレビューによる過激な題目

全米屈指のエリート名門校で、ノーベル賞受賞者を多数輩出している「米マサチューセッツ工科大学(MIT)」が所有する企業Technology Review, Inc.が発行する科学技術誌「MITテクノロジーレビュー」の紙上で4月24日、”Let’s Destroy Bitcoin”(ビットコインを潰そう)という衝撃的なタイトルの記事が発表され、その内容に注目が集まっています。

この記事では、ビットコインを”崩壊”させるために有効と考えられる3つの方法について解説されています。

方法1

まず一つ目の方法として、連邦準備制度に支援された政府発行のコイン(Fedcoin)により、ビットコインを中央政府が乗っ取るシナリオを挙げています。 

「20XX年、税金支払日。申告は不要。アルゴリズムにより算出された税額が、自動的にあなたの”Fedcoin建て”電子財布より引き落とされる。

この方法は、米セントルイス連邦準備銀行の研究員である David Andolfatto氏により提唱され、その後、米エール大学学部生Sahil Gupt氏によって具体化されたものです。

政府発行のコインが使用する新しいブロックチェーンは、P2Pネットワークの代わりに、連邦準備制度認証済みの金融機関がノードとして取引を検証する役割を果たします。

記事では、中央銀行であるカナダ銀行 (Bank of Canada)が、2016年イーサリアム(ETH)上に、このようなシステムのシミュレーションを構築した事実に言及しています。

方法2

二番目の方法は、ソーシャルメディアの巨大企業によって秘密裏に行われるビットコイン乗っ取り工作です。 記事では、その最も代表的な企業としてフェイスブック(Faceboook) を使って論を進めています。

この方法は、フェイスブックがすべてのユーザー向けにビットコインウォレットを作り、広告を見たり、自分のフェイスブックポストに取り上げたりするアクションへの見返りとして、仮想通貨を貰えるような仕組みです。

さらに、ユーザーのコンピュータにおける未使用領域の処理能力をフェイスブックに提供する代償として、「広告なし設定」を選べるようにしたりすることにより、現在22億人ともいわれるユーザーの囲い込みを図ることです。

「もしフェイスブックが、十分な割合のビットコインユーザーやマイナーに、独自のバージョンのビットコインソフトを使用するよう説得できたならば、同社はその規則を管理統制できるようになり、Fedcoinの企業バージョンとして、ビットコインを改造することも不可能ではない。」

この時点、つまりフェイスブック上でのビットコインの使用が一体化した時点で、フェイスブックはひそかにビットコインをフォークさせるよう影響力を行使し、主に技術に疎いユーザーに新しいバージョンを使うように誘導できるのでは、といった仮説シナリオを描いています。

また、メッセージアプリのTelegram社が、今年17億ドル(約1700億円))を集めたICO後、独自の仮想通貨発行のプロセスを開始したように、フェイスブックが自社の仮想通貨を発行することによっても、ビットコインから支配権を取り上げることができるようになるかもしれません。 

方法3

三番目に、ビットコインを「無効化」する方法として、すべての物や状況に対応した多数の新しい仮想通貨の発行を挙げています。

「あなたはスーパーのレジにいる。あなたのスマホの電子財布には、 Fedcoinや FacebookCoinだけではなく、 AppleCashやToyotaCashに加えて、今いるスーパー発行のコインも入っている。子守りサービスや地下鉄で使用できるコインも入っている。」

この筋書では、経済活動は高度に効率的な大量「物々交換」システムとなり、すべての企業が独自の仮想通貨を発行、消費者が自動化したシステムを使って、所有しているFacebookCoinなり、ToyotaCashなりで、決済することができるようになると説明しています。

MITテクノロジーレビュー紙によると、この方法はすでに始まっており、その例として、コダック社が写真の使用ライセンス登録用プラットフォームで使用できるKodakCoinを発行するためのICOを取り上げています。

崩壊シナリオの回避法は

ビットコインがこれらの”壊滅シナリオ”を回避する方法は、ビットコインの強味である「ビットコイン決済の匿名性」と「検閲が不可能」という点を生かすことにあるでしょう。

しかしながら、記事内では、米国家安全保障局(NSA)がすでに個人の身元とビットコインアドレスの関連を特定するよう試みているとした、エドワード・スノーデン氏によりリークされた書類に言及。政府が「ブラックリスト作成」と取り締まりを求めるのであれば、”極めて重要なマイナー”に圧力をかけることも可能になるだろうと述べています。

テクノロジーレビュー紙は、「現在ビットコインを使っていない70億人の人々は、ビットコインの自由に対してはさほど関心はなく、最終的には利便性が勝者となる」として、次のように記事を結んでいます。

「もし仮想通貨が広範囲で使われるようになるとしたら、サトシ・ナカモトのビジョンを確定するのは、ビットコインのアーリーアダプターの願いではなく、大衆の習慣に他ならないだろう。」

果たして、この三つのシナリオのいずれかが実現する可能性はあるのでしょうか。

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