はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインマイニング機器の最新需要と損益分岐点|Bybitレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイニング産業の需給不均衡

暗号資産(仮想通貨)デリバティブ大手取引所のBybitは、ビットコインのマイニング産業について分析したレポートを公表した。

マイニング産業は、ビットコイン(BTC)の価格上昇に伴い、高い収益をもたらす産業として注目を集めている。その一方で、急激な需要増加はハードウェアの高騰を招いており、コストの削減は深刻な問題となっている。

注目すべき問題の一つは、マイニング産業に対する需要の変動が激しいことにある。レポートによると、台湾のTSMCや韓国のSamsungといった半導体製造企業は、需要が急激に減少するリスクに備えるため、マイニング産業に供給の多くを割くことに対して慎重な姿勢を取っているという。マイニング産業以外にも、eSports業界などから多くの需要が見込めるからだ。

損益分岐点は

レポートでは、ビットコインのマイニングに係るコストを試算している。マイニングに係るコストは、最低限必要な「Net Direct Cash Cost(C1)」に加え、金利などの間接コストを含めた「C3」数値を参照している。

C1はいわゆる静態コストであり、マイニングがゼロでもコストが発生する。そのため、固定費が上昇したとしても、初期費用などの回収のためにマイナーは稼働を続けざるを得ない状況にある。

試算によると、現在主流のマイニング機器は、1BTC当たりの採掘コストが4万ドルを超える可能性があると分析している(電気代を$0.06/kWhと設定した場合)。

Bybit

電気代が$ 0.09 / kWhになった場合のコスト計算では、収益性はさらに低下する。

それでもビットコイン価格の高騰により、安価な時にマイニング機器を購入したマイナーは利益が出ている。例えば、ビットメインのS19は2020年後半のビットコイン上昇以前では、中古市場で4,500ドル以下で取引されていたという。

また、古い機器でも利益を挙げることが可能になっているため、AntminerS9などの旧世代の機器なども需要が高まり、中古市場の価格高騰も続くと考えられている。

レポートではこういった状況を踏まえ、現在の半導体不足は2022年まで継続する可能性があると指摘している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。
09:45
ポリマーケットの評価額10億ドルに達する見込み USDCにも恩恵か=コインベース
分散型予測市場ポリマーケットが2億ドル資金調達しユニコーン企業になる見込みだ。コインベースは、ポリマーケットの台頭はステーブルコインUSDCにも恩恵になると分析している。
08:50
ストラテジー株トークンなど主要銘柄、Gemini EU向株式サービス開始
仮想通貨取引所Geminiが欧州連合でトークン化株式サービスを開始。マイケル・セイラーのストラテジー株を皮切りに、24時間365日取引可能な新金融サービスを提供する。
08:00
ブータン、ビットコイン保有額が13億ドルに到達
ブータンが、仮想通貨ビットコインを13億ドル相当保有していることが注目を集めている。この保有額は同国のGDPの40%に相当する。
07:55
リップル、SEC相手の控訴を取り下げ 5年間の法廷闘争が終結へ
リップル社のガーリングハウスCEOが28日、SEC相手の控訴を取り下げると発表。約5年間続いた法廷闘争が終結し、同社は事業発展に注力する方針を示した。
07:10
米仮想通貨銀行アンカレッジ、USDC等の段階的廃止発表 業界から「利益相反」批判
米仮想通貨カストディ銀行アンカレッジがUSDCとAUSDの段階的廃止を発表、ステーブルコイン安全性評価で業界から自己利益優先との批判を受ける。サークル株価は15%と大幅安。
06:49
韓国カカオペイ株急落、ステーブルコイン規制懸念が背景か=報道
韓国カカオペイ株がステーブルコイン参入期待で急騰後17%下落、投資リスク銘柄指定で売買停止。米サークル株も15%安と波及か。
06:15
ロビンフッド、XRPとソラナのマイクロ先物契約を開始
米デジタル証券大手ロビンフッドがマイクロ先物でXRPとソラナを追加、ビットコイン金曜先物のマイクロ版も提供開始し仮想通貨商品を拡充。
05:55
トランプ大統領発言「ビットコインがドル圧力緩和」仮想通貨産業の雇用創出を評価
トランプ大統領が28日記者会見でビットコインのドル圧力緩和効果を言及、米国の仮想通貨産業構築と雇用創出への前向きな評価を表明。
06/27 金曜日
16:00
ブロックバリュー大西社長が語るAIインフラの未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、ブロックバリューの大西基文社長独占インタビュー。「ジャパン・テクノロジーで日本の底力になる」をスローガンに、AIサーバーで日本のWeb3インフラ強化に挑む。
13:40
トランプ政権、7月に複数仮想通貨規制法案成立の見通しか=サックス仮想通貨特命官
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏が7月の重要法案成立の見通しを示唆。GENIUS法でステーブルコイン規制、CLARITY法で仮想通貨定義明確化へ。
13:10
インド与党BJP報道官、ビットコイン準備金導入を提唱
インド与党BJP報道官のバンダリ氏が、仮想通貨ビットコイン準備金の試験導入を提唱した。また、インドもブータンのようにBTC採掘を行う能力を持っているとも指摘した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧