はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

トルコ財務大臣、今後の仮想通貨規制方針を発表  強制捜査など、仮想通貨取引所をめぐる混乱が続く

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たな規制方針を明かす

暗号資産(仮想通貨)を巡り混乱が続いているトルコで、Lütfi Elvan財務大臣がCNN Türkの番組に出演、今後の関連規制について方針を説明した。

トルコでは政府が仮想通貨の商品・サービスへの決済利用を禁止し、国内取引所大手2社がユーザー資産を預かったまま突然閉鎖するなど、混乱が続いていたところだ。

関連仮想通貨規制方針のトルコ、大手取引所の強制捜査で混乱も

Elvan財務大臣によると、トルコの仮想通貨取引所には、今後10,000トルコリラ(約13万円)以上を取引・購入するユーザーについて当局に報告する新たな規制が導入される方針があるという。いつこの規制が施行されるのかには言及しなかった。

10,000トルコリラという基準は、仮想通貨業界の予想よりも厳しいものだった。トルコの業界は、当局への取引報告については予測していたものの、既存の法律を参照して75,000トルコリラ(約100万円)が報告基準になると考えていたという。

一方で財務大臣は、トルコ政府は仮想通貨トレーダーが「不正を働こうとしている」と考えているわけではないと表明。国際的な規制機関である金融活動作業部会(FATF)のガイドラインに基づいて、トルコもマネーロンダリング防止規則を適用するものだと説明した。

FATFは、マネロン防止のための世界的な基準「トラベル・ルール」を策定している。

トラベル・ルールとは、マネーロンダリング等防止のための国際的な電信送金に関するルールで、VASP(仮想通貨サービスプロバイダー)には取引の際、送金者と受取人の情報を収集・交換し、その情報の正確性を保証することが求められる。

対象となるVASP間の仮想通貨送金で、国際的な本人確認(KYC)ルールが適用されることになる。

様々な規制を策定中

トルコ政府は2週間前に、より包括的な規制を近々提案すると述べていたが、今回大臣は「仮想通貨は複雑な課題であり、政府は物事を急ぐことは望んでいない」と語った。広範な規制枠組み発表は、もう少し先のことになりそうだ。

包括的枠組みは未定である一方、トルコは最近、いくつかの個別規制を打ち出している。

仮想通貨の決済使用禁止の他には、5月1日より仮想通貨取引所を反マネロン・テロ資金調達(AML/CFT)規制の対象となる機関に追加した。また、カウンターパーティリスクを排除するために、中央カストディ機関を設立すること、取引所に資本要件を求める計画もあると報じられている。

今回大臣は、ユーザーを保護するための規制も設ける予定だと述べた。仮想通貨についての知識を持たないままで仮想通貨に投資している市民が多いとの懸念も示している。

デジタルリラの発行も計画

地元メディアTRT Worldによると、トルコは2023年までに中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行することも計画しており、合法的に通貨として扱うものと、その他の資産を明確に区別することも課題になっているという。

仮想通貨の決済利用を禁じる法律が、仮想通貨を通貨ではなく資産と定義した背景の一つとみられる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧