はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

セントルイス連邦準備銀行:ビットコインと現金は似通った点が多数存在する

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

現金とビットコインの共通点
セントルイス連邦準備銀行によれば現金とビットコインは似通った点があるとのことで、現金とビットコインはあらゆる点で異なるという一般の認識とは異なった見解を示しました。
自由な金融取引手段という観点での現金とビットコイン
現金もビットコインも、第三者を介さないユーザー間の直接取引ができるという点では共通しており、各国政府が目指すキャッシュレス社会はこの流れに逆行するものであるとの見方があります。

現金とビットコインは似通っている

多くの人にとって、ビットコインは通貨として使われるための特性を欠いたものであると考えられてきました。

しかしセントルイス連邦準備銀行によれば、必ずしもそうではないとのことです。

驚くべきことに同銀行は、見方によればビットコインと現金にそこまでの差はないと認めています。

これは決して今後の強気相場を示唆するものではありませんが、非常に関心をそそる内容であることは間違いありません。

一般に言えばビットコインはあらゆる点において現金とは全く異なるものです。

現金と違って中央銀行によって発行されるわけでもなく、政府によって管理されてもいません。

言うなれば、ビットコインは過去に人々が想像していたのとは違う形での自由な金融取引をもたらそうとするものです。

しかし、その意味では現金とビットコインはいくつか共通の特徴持っているのです。

現金は最も便利な支払い手段とは言えないものの、ビットコインと同様に自由な金融取引を人々にもたらしています。

ほとんどの人にとっては、強いて挙げるとしてもこの点が現金とビットコインの唯一の共通点だと思えるでしょう。

しかし、セントルイス連邦準備銀行は、二つの共通点はそれだけではないといいます。

同銀行は最近のブログの投稿において、いかにビットコインと現金が似通ったものであるかを解説しています。

まず共通点の一つとして発行上限が決められていることが挙げられます。

たしかに、ビットコインを語るにおいては発行上限の項目は明らかに必要ですが、現金においては必ずしもそうではないと考える人が多いでしょう。

中央銀行は、必要があればいつでも現金の供給量を増大させる傾向にあるからです。

しかし、銀行の準備預金と通貨の総発行量よりも多くの現金は存在し得ないため、実際のところ、現金の供給量は意図的に抑えられています。

自由な金融取引手段という観点での現金とビットコイン

仲介者がいないという点でもビットコインと現金は似ています。

現金は支払いや取引を完了させるにあたり仲介者を必要としません。

それどころかまさにP2P(ピアツーピア、ブロクチェーン技術にも採用されるインターネット上の基本概念の一つで、仲介者を必要としないユーザー間の直接取引の形式)で、モノやサービス、その他様々なものの支払いに現金は使われています。

そしてビットコインも同様の機能を持っているとセントルイス連邦準備銀行は述べます。

ビットコインは匿名性とプライバシーの問題において細かな法的問題を抱えてはいるものの、P2Pシステムでの支払い機能に関しては、同銀行はおおよそ真理を語っています。

ビットコインと現金が似通っているということを念頭に置いた上で、多くの政府が現金社会に対して否定的なことを考慮すれば、ビットコインに対しても同様に否定的であるというのも理解できる話です。

現在では様々な国が現金の必要ないキャッシュレス社会の実現を目指しています。

この動きは主に、銀行をはじめとするサードパーティへの人々の依存を高めようとする狙いから行われているように見えます。

各所の規制がビットコインを認めると仮定すると、ビットコインはこういった社会にこそ割り込んでくる余地があるのです。

セントルイス連邦準備銀行はビットコインを強く支持しているわけではありませんが、同時にビットコインを見放すこともありません。

しかし、一般の銀行がこういった開放的な姿勢でアプローチしていることなど滅多に見かけません。

今回のようなテーマにおいては、仮想通貨に対して前向きな関心を寄せることは非常に良いことです。

一般においてビットコインのイメージがかなり悪いことを考えれば、今回のような仮想通貨の地位を確かにしうる比較論はそうそう蔑ろにされることはないでしょう。

Federal Reserve Bank of St. Louis Compares Cash to Bitcoin

JP BUNTINX | APRIL 28, 2018

参考記事はこちらから
▶️ビットコインニュース一覧
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/21 水曜日
17:58
GMOコイン、ネムやモナコインなど6種類の仮想通貨を取扱廃止へ
GMOコインが6種類の暗号資産(仮想通貨)の取扱い廃止を発表。対象は、ネムやベーシックアテンショントークンなど(XEM、BAT、QTUM、ENJ、XYM、MONA)流動性不足を理由に8月2日までに段階的終了する。
15:19
バイナンス、3種類の現物取引ペアを停止へ 5月23日実施
バイナンス(国際版)が2025年5月23日に3種類の現物取引ペア(ACA/BTC、MASK/BNB、TRU/BTC)の取扱いを中止すると発表。トークン自体の上場廃止ではなく、別の取引ペアでの売買は継続可能だ。
14:41
NAC保有でNOT A HOTEL宿泊権がもらえる「THE DOOR」 6月リリースへ
NOT A HOTEL DAO株式会社が新サービス「THE DOOR」を2025年6月に開始。NAC保有者は毎月抽選で高級別荘の宿泊権を獲得可能。Web3技術と実物資産を融合した新たな宿泊体験を提供。
13:40
イーサリアムDEXトレーダー70%超急増、Uniswapが市場独占するも特許訴訟に
イーサリアムのDEX取引が活性化し、アクティブユーザー数が73%増の64,000人に到達した。イーサリアムの取引市場シェア86%を占めるUniswapが3兆ドルの累計取引量を達成する一方で、Bancorによる特許侵害訴訟に直面している。
12:30
ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
ビットコイン価格が10万ドルを突破し、金価格が調整する中、投資資金の流れに変化が。フィデリティやゴールドマン・サックスなど大手金融機関の分析から、金とビットコインの関係性と今後の見通しを解説。
11:35
「NFTの多くは有価証券ではない」米SECパース委員が見解
米SEC委員のパース氏がNFTの証券性を否定する見解を示した。クリエイターロイヤリティを伴うNFTも証券に該当せず、ミームコインや多くの仮想通貨も除外対象と意見している。
11:00
アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース
仮想通貨アバランチが1億ドル規模の新エコシステム「Fusion」を発表した。モジュール型の2層アーキテクチャで、成果主導型の実用的ブロックチェーンネットワーク構築を可能にする。
10:35
元大統領候補のStrive社、75000BTC取得計画 Mt.Gox債権から
元大統領候補のラマスワミ氏の資産運用会社Striveが、破産した仮想通貨取引所Mt.Goxの7万5000ビットコイン債権を割引価格で取得する計画を発表。10月までの債権者返済に先立ち株主承認を目指す。
10:25
ジャスティン・サン、トランプ米大統領との晩餐会参加へ
仮想通貨トロンの創設者ジャスティン・サン氏は、トランプ米大統領との晩餐会に参加することを公表。晩餐会参加希望者の中で、トランプコインの最大保有者だと説明した。
09:30
株価50%急騰、米上場DigiAsia 純利益の半分をビットコイン購入へ
ナスダック上場フィンテック企業DigiAsia Corpが純利益の最大50%をビットコイン購入に充当する戦略を発表。最大1億ドルを調達しBTC準備金を確立、長期保有と収益創出を目指す。
08:35
ビットコイン、過熱なき上昇か オンチェーン分析が裏付ける=アナリスト
Avocado_onchainとSwissblockの最新分析によれば、ビットコインの現在の反発上昇は過去と異なり過熱することなく進行中。ビットコインファンダメンタルインデックスも弱気ダイバージェンスの兆候なく、オンチェーン指標が市場の健全性を示しているようだ。
08:00
イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りか アナリスト分析
Cryptoquantの登録アナリストがイーサリアムが2500ドル付近で過熱状態と指摘。一方でバイナンスからのアルトコイン流出は蓄積の兆候に。
07:25
ロビンフッド、米SECにRWAトークン化の規制案提出
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWAトークン化の規制に関する提案書を米SECに提出。将来的に、トークン化したRWAの取引所を運営する計画があるようだ。
07:10
XRP・ドージコインETFの判断延期継続 米SEC、承認は早くても夏ごろか
米証券取引委員会がXRPとドージコインのETF申請について判断を延期し、パブリックコメントを募集。BitwiseのイーサリアムETFステーキング機能審査も先送りに。
06:55
トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
大手銀アナリストは政府機関がマイクロストラテジー株を通じてビットコイン保有を増加させていると指摘。この傾向がトランプ大統領退任前のビットコイン50万ドル予測を裏付けると主張。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧