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楽曲の権利者明確にしてブロックチェーン管理──JASRACとソニーが共同実験

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーンで楽曲管理

日本音楽著作権協会(JASRAC)はソニーグループと共同で、20年12月~21年2月にかけて楽曲の管理をブロックチェーン上で行う実証実験を実施した。日本経済新聞が報じた。

楽曲の無断転載を防ぐ

音楽業界では、インターネットの発展とともに、楽曲が著作者の許可なくアップロードされ使用されるなど、海賊版の横行が問題となっている。現在、世界中で人気を博している音楽ストリーミングサービス「Spotify」も、”海賊版撲滅”を理念としてサービスを開始した経緯がある。ブロックチェーンを活用して楽曲の権利元を明確にすることで、こうした問題の解決の糸口になることが見込まれる。

今回の実証実験では、30人以上のクリエーターが参加し、同サービスに音源や著作者情報などのメタデータを登録。ブロックチェーンを活用して第三者による改ざんを防ぐ仕組みを構築したという。

なお、22年の実用化を目指して機能の追加・改善を図っていくとしており、実用化に向けて、レコード会社や音楽出版社もブロックチェーンによる楽曲管理サービスの枠組みに入ることを想定している。

JASRACは日本において、委託された音楽著作物の管理などを業務としており、データベースに登録された作品数は国内外あわせて400万以上になる。 ブロックチェーンがオープンかつ、改ざんのできない点に着目し、これまでにも、著作物の使用料の記録管理などでブロックチェーンを利用した実験を行ってきた。

関連:JASRAC、音楽の著作権管理をブロックチェーン上で

ソニーの動向

今回、JASRACと共同で実証実験を行ったソニーグループも、暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン関連分野に積極的に進出している企業だ。

20年11月、ブロックチェーン企業の株式会社Gaudiy(ガウディ)と、ソニー・ミュージックエンタテインメントが業務提携を発表。ブロックチェーン技術により、新しい領域のデジタル化推進や、エンタメ分野での新たなユーザー体験、産業モデルの構築を行っていく見込み。

ソニー・ミュージックエンタテインメントが統括するソニーミュージックグループは、人気の音楽、アニメ、ゲーム、キャラクターなどの知的財産(IP)を多数保有しており、こうしたコンテンツでこれまでになかった試みが期待される。

最近の事例では、3月にソニーのブリュッセル研究所(BRL)が、ブロックチェーン基盤の動画配信プラットフォームで「Thetaネットワーク」に参加。ソニーのヨーロッパ地域における研究開発(R&D)拠点であるブリュッセル研究所(BRL)は、外部バリデータとしてThetaネットワークノードの運用を行うと同時に、ネットワークを運営するガバナンス議会のメンバーとなる。

関連:ソニーの欧州関連企業、ブロックチェーン動画配信ネットワーク「Theta」のノード運営に参加

5月には家庭用ゲーム機「プレイステーション」の開発・販売などを行うソニー・インタラクティブエンタテインメントが、仮想通貨などを利用してeスポーツでベッティング(賭け)をすることができるプラットフォームの特許を申請していることがわかった。

特許が公表されたのは5月だが、申請書を提出したのは2019年8月。上場企業や機関投資家の関心の高まりなどによって、2020年10月ごろから仮想通貨の価格は上昇を続けてきたが、それ以前からソニーが「価値の交換手段」として仮想通貨に着目していたことが注目を集めている。

関連:ソニー、仮想通貨の利用を想定したeスポーツ関連プラットフォームで特許申請

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