はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場は反騰一服、イーサリアムの各種指標がビットコインを上回り始める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

27日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインが前日比-1.23%の416万円(38,000ドル)で推移。

200日移動平均線に抑え込まれるようにして上昇を一服、暴落の反動で急反騰していたアルト市場も利確売り優勢となった。

センチメント改善によりアルト市場では資金の再流入も確認されるが、BTC価格が42,000〜43,000ドルを超えずレンジ内に収まるようであれば、悪材料1つで再び3万ドルの危険水域に向かうおそれも否めない。

一方で、数日前には仮想通貨取引所におけるステーブルコイン総量が過去最大となるなど、退避資金で押し目買いの機を伺う勢力も少なくない。引き続き米株式市場の影響を受けそうな局面ではあるが、節目を超えれば大口の買い戻しを誘発し、リスク選好姿勢が強まることが想定される。

26日には、世界最大手の米アップル社が仮想通貨決済に関する人材を募集していたことが判明。決済サービス「Apple Pay」などで検討している可能性があるとして市場の関心を集めた。

詳細:米アップル、仮想通貨決済の職歴を持つ人材を募集へ

機関投資家の関心集めるイーサリアム

将来的に基軸通貨であるビットコインを超えることが起こり得るのか、イーサリアムのフリップニング(逆転劇)について、コミュニティでは度々言及されてきた。現時点のCoinmarketCapのデータを参照すると、時価総額78.2兆円のビットコインに対し、イーサリアムは34.8兆円と迫りつつあるほか、ETH/BTCの市場価格は、0.072BTCまで上昇している。

ETH/BTC週足

ブロックチェーン投資企業ParaFiCapitalのゼネラルパートナーであるSantiagoRoel Santos(@santiagoroel)氏が共有した、大手金融機関ゴールドマン・サックスのレポートでは、以下のように指摘した。

(デジタル経済の代表格である)イーサリアムは、価値の保存手段としてビットコインを上回る可能性がある。

スマートコントラクトの機能をはじめ、非代替性トークン(NFT)、分散型アプリケーション(dApps)を備えた独自経済圏によってサポートされており、将来の金融システムを支配し得る。

また、Messariのデータによれば、21年4月以降、イーサリアムの取引量はビットコインを上回り始めている。

出典:Messari

さらに、デジタル資産投資会社のCoinSharesのデータによれば、イーサリアム上場投資信託(ETP)の出来高が、ビットコインETPの出来高を初めて超えたことがわかった。21年5月19日にマークした記録的な取引量の内、3億1,200万ドル(63%)はイーサリアムに対するエクスポージャー(市場の価格変動リスクなどに晒される金融資産の保有割合)だったという。

このようなエクスポージャー拡大は、今年2月以降に米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でイーサリアム先物取引が開始されたことなどが影響しているほか、イーサリアムの次世代チェーンにあたるETH2.0に関する大型アップデートは、機関投資家を含む大口参加者の思惑につながっている。

出典:Ethereum Launchpad

  • フェーズ0:2020年(バリデータを管理する「ビーコンチェーン/Beacon Chain」実装)
  • フェーズ1:2021年(ユーザーが利用する「シャードチェーン」実装)
  • フェーズ1.5:2021年(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
  • フェーズ2:2021年〜(シャードチェーンの全稼働)

19日には、米大手ヘッジファンドARK Investment Management LLCが、グレースケールのイーサリアム投資信託(ETHE)に投資していることが、SEC(証券取引所委員会)に提出された四半期財務書類で判明している。

関連:米大手ヘッジファンドARK Invest、グレースケールのイーサリアム投資保有が判明

個別銘柄の動向

27日にかけて、NFT関連銘柄の上昇が目立った。

コインチェックやGMOコインに上場するCMC時価総額66位のエンジンコイン(ENJ)が前日比49.2%高の1.83ドルと急騰したほか、CMC時価総額186位のサンドボックス(SAND)が前日比20.5%高の0.35ドル、CMC時価総額78位のディセントラランド(MANA)が前日比17.5%高の0.94ドル。CMC時価総額68位のチリーズ(CHZ)が前日比24.4%高の0.31ドルとなった。

サッカーの名門FCバルセロナやACミランと提携するチリーズは今年2月、NFTマーケットプレイス事業において国内大手仮想通貨取引所コインチェックと連携。コインチェックはプレスリリースで、チリーズが提供する暗号資産(CHZ)やNFTを用いたファンコミュニティ形成のためのプラットフォーム「Socios.com」で利用できるNFTをコインチェックNFTで取り扱うことを検討するとしていた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁が銀行による仮想通貨保有を正式承認、オンチェーン手数料支払い目的で
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
05:35
フィデリティ、ステーキング機能付きソラナ現物ETFを提供開始
フィデリティが11月19日にステーキング機能を備えた仮想通貨ソラナETFを開始した。ティッカーシンボルはFSOLで、同社初のステーキング機能付きETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧