- ビットコイン1万ドル目前で反落・仮想通貨全面安に
- 仮想通貨市場は時価総額で3月から最高水準となる約4700億USDを記録するも、ビットコインの心理的なサポートライン1万ドルまで10ドルとなる価格を付け反落、市場全体が久しぶりに全面安となりました。
本日の仮想通貨市場は、5月に入り強気相場を維持していましたが、6日9時辺りからビットコインの下落が始まり、5日ぶりに全面安に近い状況になりました。
特に5月に入りビットコインは堅調に推移しており、昨日の大きな高騰の状況から1万ドルまでの回復も視野に入る状況でした。
BitfinexでのBTC/USDでは本日最高値9990ドルを付け、1万ドルまで10ドル(約1100円)まで迫りましたが、1万ドルには届かず反落しました。
兼ねてよりトレーダーの心理的な注目指標とされていた1万ドルの価格ということもあり、突き抜けた場合は次点の中期サポートライン強気相場を勢いづかせる状況を招くことも予想されています。
明確に相場が回復傾向に転じたことが確認できる4月12日時点では6800ドルをつけており、ここは、短期間で大きく値を戻したビットコイン相場の価格反転のラインとなりました。
本記事執筆時点(19時30分)では、昨日大きな高騰をした状況にも関わらず24時間比で2.6%の下げ幅に留まっており、再度1万ドルのラインに挑戦する可能性も考えられるでしょう。
また本日、時価総額では約4700億USDを記録しました。
これは3月以降の最高水準レベルとなり、4月12日時の2700億USDから74.14%も上昇した数値に相当します。
長い下落相場にありましたが、下落からの反転後3週間という短い期間で、市場規模が大幅に回復したことが確認できます。
また、ドミナンスにも変化が現れています。
3月18日から主要通貨以外を示す”OTHER”のドミナンスシェアは約17%から28%へと伸ばし、勢いを見せていました。
しかし、GW後半に入り減少傾向になりました。
ここ1ヶ月の流れとは一変、主要通貨であるETHやBCH、LTCの伸び率が目立ち、ドミナンスを続伸させました。
実際にGW中の相場の変化を数値化すると、時価総額15位までの通貨では、1位に世界4大会計事務所が運営企業と提携したVeChainがランクインしたものの、2位Ethereum 22.47%、3位Litecoin 20.09%、4位Bitcoin Cash 19.33%と時価総額の高い主要通貨が名を連ねました。
CoinPostの参考記事
また仮想通貨投資ファームの創業者Brian Kelly氏は、CNBC社ファストマネーにて、以前はフーヴァー研究所の定期金融政策会合の中で、仮想通貨が議題に上がることはほとんどなかったが、現在ではビットコインの話題が絶えない、と発言しています。
主流の金融市場が仮想通貨に注目し始めており、仮想通貨市場は無視できないものになってきていると語りました。
現在1万ドルに挑戦するビットコインの価格推移に関して、次点の中期的指標12000ドルや14000ドルを実現するための要因を複数あげました。
その中で具体的にファンダメンタルズ要因として挙げられたのが、CoinDesk社が主宰する世界最大規模の仮想通貨ブロックチェーンカンファレンス『コンセンサス2018』前後でNYが界隈関係者で賑わうブロックチェーンウィークです。
実際に過去のコンセンサスでの重大発表で、価格への影響が見られたことは多く、今回のコンセンサスが過去最大規模という発表もあり、世界の仮想通貨関係者から注目されています。
CoinPostでもNYへ出向きレポートを作成しますが、独自で情報を集める方向けに、以下の記事で重要内容をピックアップしました。
世界最大規模の仮想通貨イベント「コンセンサス2018」の注目点
CoinPostの参考記事
New York Blockchain Weekに関してはこちら↓