
ビットコイン相場と金融マーケット
6日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比-1.87%の33,781ドルとやや続落した。
方向感に欠ける展開であり、軟調な値動きが続いている。
データ分析企業Santimentは、取引所の供給量が半年ぶりの水準まで減少していることを主張。売り圧力の低下を指摘した。
一方、データ分析企業CryptoQuantによれば、仮想通貨取引所のウォレットに預けられたイーサリアム準備金は、2.5年ぶりの水準まで低下している。
$ETH all exchanges reserve reaches a 2.5 year low
— CryptoQuant.com (@cryptoquant_com) July 5, 2021
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この点についてWillyWoo氏は、以下の二点を理由に挙げた。
1. ユニスワップなど、ETH基盤のDeFiDEX(分散型取引所)の台頭。
2. ETH2.0 ステーキング需要の拡大
CEX.IOBrokerのデータ分析責任者のYuriyMazur氏は、「取引所のイーサリアム枯渇は、市場に循環する浮動量不足によってポジティブな影響を与え得る」としている。当面の売却予定を想定しない中・長期投資用のコールドウォレット保管のほか、ETH2.0のデポジットコントラクトやDeFiプロトコルに現物イーサリアムのロックアップ量増加は、需給面への好影響をもたらすことになるからだ。
中国マイナー状況
中国では、すでに推定90%の事業者がマイニング施設のシャットダウンを余儀なくされる中、中国全土でビットコインやイーサリアムのマイニング事業を行う投資会社IBCグループが、中国を去ることを決断した。
40都市で1500人以上を雇用し、4,000を超えるブロックチェーンプロジェクトに投資するIBCグループは、中国の規制強化を受け、マイニング施設の閉鎖と海外移転を決めたという。移転先候補には、アラブ首長国連邦、カナダ、米国、カザフスタン、アイスランド、および南米諸国が挙がっている。
2014年創業で中東ドバイを拠点としていたIBCグループは、今年3月に本拠地をカナダのトロントに移した。世界で最も多文化の都市であり、テクノロジー・ハブとして先見の明を持つ将来性を高く評価したからだという。
KhurramShroff会長は、世界初のビットコインETFを上場したカナダのトロントの証券取引所に触れた上、「今回の中国規制の影響は、カナダにとって絶好のチャンスとなり得る。すでに時代を先取りしているからだ。」と言及した。
Glassnodeのディフィカルティ・リボン評
データ分析企業Glassnode InsightsのアナリストCheckmate氏は、ネットワーク難易度の変化とマイナーの売り圧力の関係を測定するための指標「ディフィカルティ・リボン」に言及した。
すでに、前バブル崩壊した2018年の”降伏相場”に匹敵する水準に達していることを指摘した上、「ディフィカルティ・リボンの反転は、極めて稀なケースと言える。大手マイナーがコスパ悪化の旧型マシンを稼働停止したことを示唆する。歴史的にはトレンド転換と相関してきた。」との見解を示した。
今回、難易度の高速移動平均(9D、14Dなど)が長期移動平均(128D、200D)を下回ったことが確認された。
マイナー間の競争激化に伴う採掘難易度の上昇は、資金力の低い弱小マイナーから淘汰する。一方で、今回の歴史的な難易度大幅易化に伴い、マイニング利益率上昇は、マイナーの売り圧力を緩和することが見込まれる。
3日に実行されたビットコインの難易度(ディフィカルティ)調整は、-27.94%と史上最大の調整幅で完了していた。
リボンはビットコインネットワーク難易度の「単純移動平均」で構成されており、リボンがスクイーズ(収束)するタイミングは、ビットコインの買いシグナルの1つとされる。
昨日急回復したビットコインのハッシュレート(採掘速度)は、前日比-2.32%の89.08EH/sで推移している。