はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

様子見ムードのビットコイン、「ディフィカルティ・リボン」など各指標は売り圧低下を示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

6日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比-1.87%の33,781ドルとやや続落した。

方向感に欠ける展開であり、軟調な値動きが続いている。

データ分析企業Santimentは、取引所の供給量が半年ぶりの水準まで減少していることを主張。売り圧力の低下を指摘した。

Santiment

一方、データ分析企業CryptoQuantによれば、仮想通貨取引所のウォレットに預けられたイーサリアム準備金は、2.5年ぶりの水準まで低下している。

この点についてWillyWoo氏は、以下の二点を理由に挙げた。

1. ユニスワップなど、ETH基盤のDeFiDEX(分散型取引所)の台頭。

2. ETH2.0 ステーキング需要の拡大

CEX.IOBrokerのデータ分析責任者のYuriyMazur氏は、「取引所のイーサリアム枯渇は、市場に循環する浮動量不足によってポジティブな影響を与え得る」としている。当面の売却予定を想定しない中・長期投資用のコールドウォレット保管のほか、ETH2.0のデポジットコントラクトやDeFiプロトコルに現物イーサリアムのロックアップ量増加は、需給面への好影響をもたらすことになるからだ。

中国マイナー状況

中国では、すでに推定90%の事業者がマイニング施設のシャットダウンを余儀なくされる中、中国全土でビットコインやイーサリアムのマイニング事業を行う投資会社IBCグループが、中国を去ることを決断した。

40都市で1500人以上を雇用し、4,000を超えるブロックチェーンプロジェクトに投資するIBCグループは、中国の規制強化を受け、マイニング施設の閉鎖と海外移転を決めたという。移転先候補には、アラブ首長国連邦、カナダ、米国、カザフスタン、アイスランド、および南米諸国が挙がっている。

2014年創業で中東ドバイを拠点としていたIBCグループは、今年3月に本拠地をカナダのトロントに移した。世界で最も多文化の都市であり、テクノロジー・ハブとして先見の明を持つ将来性を高く評価したからだという。

KhurramShroff会長は、世界初のビットコインETFを上場したカナダのトロントの証券取引所に触れた上、「今回の中国規制の影響は、カナダにとって絶好のチャンスとなり得る。すでに時代を先取りしているからだ。」と言及した。

Glassnodeのディフィカルティ・リボン評

データ分析企業Glassnode InsightsのアナリストCheckmate氏は、ネットワーク難易度の変化とマイナーの売り圧力の関係を測定するための指標「ディフィカルティ・リボン」に言及した。

Glassnode

すでに、前バブル崩壊した2018年の”降伏相場”に匹敵する水準に達していることを指摘した上、「ディフィカルティ・リボンの反転は、極めて稀なケースと言える。大手マイナーがコスパ悪化の旧型マシンを稼働停止したことを示唆する。歴史的にはトレンド転換と相関してきた。」との見解を示した。

今回、難易度の高速移動平均(9D、14Dなど)が長期移動平均(128D、200D)を下回ったことが確認された。

マイナー間の競争激化に伴う採掘難易度の上昇は、資金力の低い弱小マイナーから淘汰する。一方で、今回の歴史的な難易度大幅易化に伴い、マイニング利益率上昇は、マイナーの売り圧力を緩和することが見込まれる。

3日に実行されたビットコインの難易度(ディフィカルティ)調整は、-27.94%と史上最大の調整幅で完了していた。

btc.com

リボンはビットコインネットワーク難易度の「単純移動平均」で構成されており、リボンがスクイーズ(収束)するタイミングは、ビットコインの買いシグナルの1つとされる。

昨日急回復したビットコインのハッシュレート(採掘速度)は、前日比-2.32%の89.08EH/sで推移している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/06 木曜日
10:05
仮想通貨企業戦略に暗雲、イーサリアム急落でトム・リーのビットマイン社が2600億円の含み損に
イーサリアムが3400ドルを下回り、トム・リー氏率いるビットマイン社は17億ドルの含み損を計上。企業による仮想通貨保有戦略の見直しが進んでいる。
09:45
ロビンフッド決算報告 仮想通貨取引収益が4倍に成長
投資アプリ「ロビンフッド」の2025年7~9月期決算を報告した。ビットコインなどの仮想通貨取引収益が前年比4倍増を記録し、予測市場も拡大中だ。
08:45
キリフダ、企業の売掛債権に1万円から投資できるトークン化債権サービス開始へ
キリフダは企業の売掛債権に1口1万円から投資できるトークン化債権マーケットプレイス「おカネのこづち」を年内公開する。企業の資金繰り支援と個人投資家の社会貢献ニーズを結びつけるプラットフォームだ。
07:55
フランクリン・テンプルトン、香港初のトークン化MMF運用開始
金融大手フランクリン・テンプルトンは香港でトークン化された米ドル建てマネーマーケットファンドを開始した。ルクセンブルグ登録で短期米国債を裏付けとし、香港金融管理局のフィンテック2030計画下での初の取り組みとなる。
07:15
S&P指数をオンチェーン化、ディナリとチェーンリンクの提携で
ディナリ社はチェーンリンクと提携し、S&Pデジタルマーケッツ50指数をオンチェーンで検証可能にする。米国株35社と主要仮想通貨15銘柄で構成される初のトークン化ベンチマークが第4四半期にローンチ予定だ。
06:50
「米政府はCZ氏の恩赦を精査済み」ホワイトハウス報道官が妥当性強調
米報道官は、トランプ大統領による仮想通貨取引所バイナンス共同創設者CZ氏への恩赦ついて会見で質問に応じた。徹底的に精査した上で判断を行なっていると妥当性を強調している。
06:21
ビットコイン価格の年末予想を12万ドルに大幅下方修正=ギャラクシーデジタル
ギャラクシー・デジタルは2025年末のビットコイン価格目標を本来の18万5000ドルから12万ドルに大幅に引き下げた。成熟期に入り機関投資家フローが支配的になるため、上昇ペースが鈍化すると予測し直した。
05:55
リップル、マスターカードと提携 RLUSDで法定通貨決済効率化へ
リップルはマスターカード、ウェブバンク、ジェミニと提携し、ステーブルコインRLUSDを活用したカード決済の改善を模索。規制対象の米国銀行によるパブリックブロックチェーン上での決済事例となる見込みだ。
05:30
リップル、6.1兆円の評価額で新たに770億円調達
リップルはフォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズ主導で5億ドルの戦略的投資を実施した。評価額は400億ドルで、決済サービスの総取引量は950億ドルを超えている。
11/05 水曜日
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧