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TAOTAO、仮想通貨トレーダーの「勝率」を公開──激動の1年で何が【CONNECTV・動画解説】

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

激動の1年、トレーダーの勝率は?

CoinPost代表各務と暗号資産(仮想通貨)取引所TAOTAO代表(2021年6月8日撮影時点)荒川佳一朗氏および同取引所クリプトアナリスト仮想NISHI氏は、CoinPost YouTube番組「CONNECTV」に出演。

TAOTAOが2019年5月30日のサービス開始から2周年となることを記念して、「激動の1年、仮想通貨(暗号資産)トレーダーはどう動いたのか」と題し、2019年5月から価格が急騰した2021年3月にかけて、仮想通貨トレーダーの勝率がどう変化したのかを解説した。

関連:万全のセキュリティ体制|仮想通貨取引所TAOTAOの特徴とおすすめポイントを紹介

TAOTAO荒川氏が解説

各務

今回は暗号資産取引所TAOTAO2周年を記念して、代表取締役(収録時)の荒川佳一朗さんにお越しいただいております。「激動の1年、仮想通貨(暗号資産)トレーダーはどう動いたのか」と題し、価格が急騰した今年3月にかけて、暗号資産(仮想通貨)トレーダーの勝率がどう変化したのか等が分かる取引所の実績データをお持ち頂きました。

荒川氏

TAOTAO開業2周年、ここまでやってこられたのは皆様のおかげだと思っています。その感謝をこめて、当社のお客様の取引実績データをもとに解説いたします。皆様のトレードのお役に立てていただければと思います。

本日は大きく以下の3点をお伝えします。

  1. 激動の1年、暗号資産(仮想通貨)トレーダーはどう動いたのか。
  2. 相場の”潮目”はどこにあったのか。
  3. 今後TAOTAOどうしていくのか。

1.激動の1年、暗号資産(仮想通貨)トレーダーはどう動いたのか。

まず、1についてお話ししたいと思います。1周年の際にもFY19の取引データを分析し、下記の報告をさせていただきました。

出典:CoinPost Live

取引においては「損失をいかにコントロールするかが勝負の分かれ目になる」、「それによってトータルの利益が変わってくる」という分析はTwitterなどでかなり話題にもして頂きました。今回これがFY20においてはどうだったのかについてのご報告となります。

今回の前提条件であるデータの集計対象は以下のとおりです。

出典:CoinPost Live

まず、この後のデータを正しくご理解いただくため、当社における取引の規模をお伝えします。

FY19ではレバレッジ取引の売買高は5,000億円強でしたが、FY20ではトータルで1兆円を超えました。ただし、月次ではこれだけ大きく変動があります。これには一部の大口のお客様のお取引が影響しています。スプレッドを中心に設定値をよく見ていただいている「賢い投資家」の方が多いと感じています。

取引口座数ではFY20は2,724口座と、残念ながらFY19よりも6割減少してしまいました。

2020年3月の相場暴落以降に取引を手控えたお客様が多かったこと、また2020年5月にレバレッジ取引が金融商品取引法の対象となった際に、弊社が第一種金融商品取引業者への登録を間に合わせることができなかったため、新規登録のお客様にレバレッジ取引サービスを提供できなくなったことが要因だと考えています。こういった状態のデータであることを前提にお聞きいただきたいと思います。

それでは、レバレッジ取引で利益の出ている口座の割合、いわば「勝率」を見てみましょう。

各務

投資家の皆さんにとって注目のデータですね。

荒川氏

出典:CoinPost Live

2020年後半から相場は急騰しましたが、残念ながらお客様のうち利益の出ている口座(勝率)は20%強と、そこまで大きく増えませんでした。前述の理由から、取引人数が減った事情はあるにしろ、です。相場が上がっている中、お客様の勝率を上げることができなかったのは、我々としてももう少しできることがあったのではないかと反省しています。

各務

これだけ相場が上がったにも関わらず、利益を出した人の割合はなかなか増えなかったのは意外ですね。

荒川氏

一つ注意しなければならないのは、これはTAOTAOから見えている範囲での「勝率」ですので、他の取引所のヘッジ取引のために弊社で取引しているということもあり得て、その観点ではまた違った見え方をしているかも知れません。

暗号資産トレーダーはどのくらい得したの?損したの?

出典:CoinPost Live

利益が少ない口座から多い口座へ、左から順番に並べたものです。

累計で77%のポイントがちょうど損益が0で、左側が損失の出ている口座群、右側が利益の出ている口座群となります。残念ながら大半の人が損失を出していることになりますが、一方でその金額を見ると、中央値が「利益を出している口座群」の方が、損失を出している口座群のそれよりも若干ですが高いとは言えます。

各務

利益が出ている人は出ている、と。いわゆる「億り人」もでたのでしょうか?

荒川氏

利益額が1億円を超えた口座は15口座ありました。ちょっと憧れますね(笑)

先にも少し触れましたが、弊社の取引データは一部の大口のお客様の影響を大きく受けます。多くの皆さんにとって身近なデータに感じてもらうために、損益額で上位1%と下位1%にあたる口座を除外して、もう少し細かく見てみます。

出典:CoinPost Live

まず全体のサマリーです。冒頭でお見せした一周年時にお出ししたチャートと若干集計結果の数値が異なりますが、これは除外する口座の数が違うためです。FY19と20の比較で見ていただくと一目瞭然ですが、文字通り「潮目が変わった」ことが手にとるように分かるかと思います。

FY19は損失のコントロールが重要であるということでした。一方でFY20は、利益が出ている口座と損失が出ている口座の差異はむしろ「勝率」と「決済あたりの益(利益金額)」にあるということになります。

時系列でもデータを用意してみました。左側はFY19とFY20の利益が出ている口座(+)と損失が出ている口座(-)をそれぞれ比較したものです。オレンジの線は決済時に勝った確率、白いバーが決済時に利益が出た金額の平均、黒いバーが損失の出た金額の平均です。先にお伝えした通り、FY19と20では大きく様相が違い、これはどう総括するのかが非常に難しいところです。

右側はそれを四半期ごとに見たものです。利益、損失ともFY20の一番右のバーを見ると、利益額、損失額ともいずれも大きく、バーが長くなっているのが分かります。これは直近の大相場による結果だと言えます。例えばFY20第4四半期では勝った口座は70.6%と高い勝率でした。決済ごとの損失額は負けるときは大きいのですが、勝率が高いので結果としてプラスになった、ということになります。対して同時期の損失が出た口座では勝率が56.2%でした。50%を上回っているものの、損失を上回るだけの利益を得ることができなかった、ということになります。相場が一本調子で上昇するなか、勝ち切れた方が多くはなかったという結果でした。

各務

やはり損失をいかに抑えられているかがポイントであったと。

荒川氏

はい。FY19での勝ち筋はいわゆる相場の格言にもあるような普遍的なものであったのに対して、FY20ではそれに加えて「相場をどう見るか」が重要であったのではないでしょうか。

ところで、損失をコントロールするという視点では代用暗号資産をヘッジ(損失回避)に使っていただく方法もあります。代用暗号資産は現物のBTCまたはETHを証拠金として預け入れしていただくという仕組みです。代用暗号資産を用いてレバレッジの売を建てることで、ヘッジショートができ、暗号資産価格が下落したときに損失を抑えることができます。

こちらはレバレッジ取引において代用暗号資産をどの程度利用していただいているかを整理したものです。

出典:CoinPost Live

FY20のチャートになります。チャート左側はレバレッジ取引において利益が多い口座から損益の多い口座までを10等分して並べ(つまり各セグメントが272口座ずつの塊になっています)、それぞれについて代用暗号資産を利用している割合(オレンジの折れ線)と代用暗号資産の額(黒いバー)を示したものです。端に行くほど率が高くなるのは、結果的に取引金額が大きいほど、代用暗号資産の利用率と利用金額が高いことを示しています。チャート右側は利益額1上位%と損失額下位1%のお客様だけを抽出したものです。高い割合で代用暗号資産を活用し、またその額が非常に大きいことが分かります。

チャートとしてはお持ちしていないのですが、レバレッジ取引での損失が大きいお客様の中に、ヘッジとして弊社の中で代用暗号資産と売建玉の組み合わせでの取引を行なっているお客様がどのくらい含まれているかを調べてみました。実際に詳細データを見てみましたが、結果、その割合は高くはないことが分かりました。今後は損失コントロールのための1つの手段として、皆さんに知っていただく必要があると認識しています。また、TAOTAOではレバレッジ手数料へのマイナス手数料率の導入も行っていますので、こちらもヘッジ手段として活用いただければと思っています。

TAOTAOでの取引期間はどれくらい

「相場で負けて取引をやめる人が多い」とはよく言われるのですが、これは本当でしょうか。TAOTAOでは取引を開始した月にやめてしまう人が3割、月によっては5割くらいいらっしゃいます。

これは当社のサービスが良くなかったこと言うことも含まれるので大いに反省しないといけないのですが、全体としては下記のように、お客様の取引継続期間は7.62月でした。そしてこちらを取引が出ている口座と損失が出ている口座にわけると、損失が出ている口座の方が長いのです。

出典:CoinPost Live

通説とは逆ですね。損失というのは続けることで拡大しうる、「負けた分を取り返すぞ」という姿勢になると厳しいのかもしれません。

各務

ヒートアップしないで冷静にやっているほうが結果が出る、と言うことなのかもしれませんね。自己ルールを持っている投資家のほうが強いとも言いますよね。

荒川氏

FY19分析でも報告させていただいた「取引においては損失をいかにコントロールするかが勝負の分かれ目」はまさに「相場の金言」と言えるかも知れませんね。

2.相場の”潮目”はどこにあったのか。

荒川氏

ではFY20で重要な要素となった相場の“潮目”ですが、それがどこにあったのか、どうすればそれが分かったのか、についてTAOTAOアナリストでもある「仮想NISHI」に解説してもらいたいと思います。

各務

価格が乱高下、大相場だった1年ということで実際どうだったでしょうか?

仮想NISHI氏

出典:CoinPost Live

チャートを見ると2020年の10月末辺りから急速に価格の上昇カーブが急になっていきます。

関連ニュースを重ね合わせると、この直前にPayPalをはじめ様々な企業の参入表明があったことが分かります。2021年に入りいったん価格が下落しながらも、そのタイミングでテスラ社のBTC購入など大型のニュースが相次ぎ、相場の上昇要素となりました。さすがにここまでの上昇は見込んでいませんでしたが。チャートに素直に線を引くと、潮目と言えるタイミングは2020年11月下旬だったと考えれます。この時に何が起こっていたのでしょうか。

まず、1)期待インフレ率(人々が将来法定通貨が下落すると予測率)が上昇していました。つまり、法定通貨が下落すると予測されていたことが、仮想通貨上昇の後押しをしたということです。次に、2)日米欧の中央銀行が量的緩和を拡大しており、ドルなどの法定通貨を市場に大量に供給していました。最後に、3)VIX指数(恐怖指数)が20付近まで低下しており、伝統的市場(株・為替など)のボラティリティが低下していたため、ファンドが価格変動の大きい仮想通貨市場に参入しやすいという3条件が、潮目に流れていました。

各務

この節目はどのようにつかめたのでしょうか?

仮想NISHI氏

先ず、1)#ConnecTVにて私と各務さんが解説している「仮想通貨速報LIVE」。次に2)CoinPostが運営、TAOTAOが導入している「クリプト指標」がさまざまな角度からの示唆を与えています。最後に3)TAOTAOコラム、潮目の直前となる2020年10月にビットコインの市場からの見方が変わったのではないかという趣旨のコラムを掲載し、お客様にはメールで配信もしています。こういった情報に普段から目を通し、敏感になっておくことが必要です。

3.今後TAOTAOはどうしていくのか

各務

相場の激動と同じく、TAOTAOにとっても激動の1年だったようですね。

荒川氏

やはり大きく変わったところは、TAOTAOの親会社がかつてのZコーポレーションからSBIリクイディティ・マーケットに変わったことです。金融のプロ集団であるSBIグループのサポートもあって、2021年5月には念願であった第一種金融商品取引業者の登録を受けることができました。

各務

既に暗号資産取引業者であるTAOTAOにとって、金融商品取引業者にもなることはどのような意味を持つのですか。

荒川氏

簡単にいうと、デリバティブ取引が提供できるということです。これにより、レバレッジ取引サービスを新規のお客様にも提供できるだけでなく、これまでは出来なかった様々な金融商品やサービス、新たな銘柄の追加等をお客様に提供することが可能となります。かねてからの目標である板取引の提供にも弾みがつくと思っています。

各務

これまで無かったような商品がどんどん出てくると。

荒川氏

あると思います。他社さんとも競争しながら斬新な商品やサービスを追加していきたいですね。

各務

3周年にむけて抱負をお願いします。

荒川氏

TAOTAOはまだまだ弱小の暗号資産交換業者だと思っています。暗号資産交換業界に良い影響を与えていきたいというビジョンがありますので、我々の影響力をもっと大きくしていくためにも、規模を大きくすることを考えていきたいと思います。

お客様と業界は一緒に成長していくものだと考えています。今後とも「我々が持っている、お客様に有益だと思われる情報を積極的に提供していくこと」を約束したいと思います。私達の説明で、わからないことやご意見があったら是非教えて下さい。お客様との相互コミュニケーションを大事に行きたいと思います。

各務

最期にお客様のデータを見て総括できることはありますか。

荒川氏

重要なポイントは「情報武装を行い、潮目を見極める」ことだと思います。今回の分析からも利益の出た口座と損失の出た口座では取引のスタイルが違うことがあらためて分かりました。また、FY19から引き続き「エントリーのポイントと損失のコントロール」が大切であることは不変だと考えます。自分自身の取引ルールを持ち、それをルールベースで取引をすること、ルールを機械的に守ることが重要だと思います。そのために様々な取引のツールを使っていくことも必要です。TAOTAOとしてもお客様に役立つ情報を提供し、多くのことをお伝えすることに注力していきたいと思います。

各務

普段の#ConnecTVでは聞けない貴重な情報でした。ありがとうございました。

荒川氏

ありがとうございました。

詳しい解説(生放送)はこちら

CONNECTV

仮想通貨(暗号資産)メディアCoinPostと、幻冬舎「あたらしい経済」の2社で、仮想通貨・ブロックチェーン業界の注目ニュースや初心者向けの学べるコンテンツを解説するYouTubeチャンネル「#CONNECTV」。記事でわからないトピックを動画で毎日解説する内容をお届けしている。

国内大手仮想通貨・ブロックチェーンメディアだからこそ可能な有益な情報を配信予定。今後は、国内外のさまざまなビジネスジャンルのキーパーソンと、仮想通貨・ブロックチェーン業界のキーパーソンがコラボレーションできる「場」の創出を目指している。

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