暗号資産(仮想通貨)取引所を選ぶ基準としては様々な要素が挙げられますが、安心して取引できる環境を求める方は多いのではないでしょうか。特に、仮想通貨市場では以前までハッキングが頻繁に横行していたことや、言語や金融リテラシーなど、懸念点は多数考えられます。しかし、本稿で解説するTAOTAOは、セキュリティ対策や手厚いサポートにおいて定評がある仮想通貨取引所です。
1.TAOTAOの運用会社の概要と取引所の特徴
TAOTAOは、2017年に設立されたTaoTao株式会社が運営する、仮想通貨取引所です。SBIグループの傘下に位置するためブランド力や知名度は高いですが、取引所はどのような特徴を持ち運営されているのかについて、細かく解説していきます。
1-1 TAOTAOの運営企業
同社は元々、ヤフーグループであるZコーポレーションの完全子会社でしたが、2020年10月にSBIグループのSBIリクイディティ・マーケット(SBILM)に株式が100%譲渡されたことにより、SBI傘下となった際は話題になりました。
各種メディアにも露出しているため、仮想通貨自体の知名度拡大や取引所のハッキング事件などによる未だ拭い切れない負のイメージの払拭に繋がることも期待できそうです。
取引所としては、関東財務局長より完備された暗号資産交換業者であることを証明する金融ライセンス(第00011号)が登録されており、信用性も十分と言えるでしょう。
また、SBIホールディングスはTAOTAOだけでなく、100%子会社であるSBI VCトレード株式会社が仮想通貨取引所SBI VC トレードを運営していることから、2つの仮想通貨取引所を傘下に収めていることになります。
2021年9月、TaoTao株式会社とSBI VCトレード株式会社は、2021年12月1日に合併することを決議したと発表。これにより、TaoTao株式会社を存続会社とする吸収合併が行われます。
ただし、各社が提供するTAOTAOおよびSBI VCトレードは、合併後も継続してサービスを提供するとしています。
関連:SBIHD傘下の暗号資産交換業者、SBI VCトレードとTAOTAOが合併へ
1-2取引所の基本スペック
各種特徴 | 現物取引 | レバレッジ取引 |
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取扱い暗号資産 |
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最小取引単位 |
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最大取引単位 |
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保有上限 |
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注文方法 |
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取引手数料 | 無料(※取引時スプレッドは発生する) | |
取引時間 | 365日24時間(※メンテナンス時間を除く) |
2.3つのセキュリティ対策
取引所の運営において、セキュリティ対策は非常に重要です。
もし取引所がハッキング被害にあったら、その取引所でユーザーが預けた資産が流出してしまうばかりではありません。仮想通貨全体に対する信用が損なわれ、価格が下落し、全ての仮想通貨投資家に被害が波及してしまいます。
しかし、TAOTAOでは3つの観点からセキュリティ対策を実践しており、顧客資産を安全に保管するため注力しています。
2-1 コールドウォレットによる管理
ウォレットには、ホットウォレットとコールドウォレットの2種類があります。
ホットウォレットは、インターネットに接続されている状態にあります。そのため、仮想通貨の送付がスムーズに行える反面、常にサイバーアタックなどによる不正アクセスの危険にさらされています。
対する、コールドウォレットは、インターネットから隔離されたウォレットを指します。利便性と引き換えに、不正アクセスの危険性が少ない状態で管理されます。
TAOTAOでは、顧客の資産をコールドウォレットに保存することで、安全性を担保しています
2-2 マルチシグの採用
マルチシグとは、仮想通貨取引で使用される秘密鍵をいくつかに分割し、それぞれを別々に保管する対策のことです。
分割した秘密鍵をすべて揃えなければ秘密鍵として機能しないため、どれかひとつ奪われたとしても安全性が損なわれません。さらに、プラットフォームの設計上、2つ以上の鍵を同時に奪うことは難しいとされており、ハッキング被害による資産漏洩も起こりにくいと言えるでしょう。
TAOTAOでもセキュリティ対策の一環としてマルチシグを採用しており、不正な出金を未然に防ぐ取り組みをしています。
2-3 最先端セキュリティ技術の導入
TAOTAOでは、サイバー攻撃から利用者の資産や自社の資産を守る「WAF(ウェブアプリケーション・ファイアーフォール)」というアプリケーションを実装しています。外部から侵入しようとする通信をフィルタリングしブロックすることで、IPアドレスや個人情報などの流失も防いでいます。
また、24時間365日セキュリティシステムの監視・運用を行う「マネージドセキュリティサービス for Incapsula」も導入しています。ソフトバンクグループが提供する最先端技術を取り入れるなど、セキュリティ対策にはかなり力を入れていると言えるでしょう。
3.各種手数料は無料
仮想通貨取引では入出金、現物取引などで各種手数料が発生する場合があります。しかし、TAOTAOで取引を行う場合、そのようなそれらの手数料は発生しません。
つまり、手数料を気にすることなく資金の入出金や取引が可能です。
また、レバレッジ取引においてはマイナス手数料を採用しており、同社が毎日算出している手数料率がマイナスになった場合には、その手数料率が利用者に還元されます(手数料率がプラスになった場合には利用者負担)。
4.少額で利益を狙うレバレッジ取引
TAOTAOでは現時点で(2021年4月)、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、XRP(リップル)、LTC(ライトコイン)の5種類の銘柄を取り扱っていますが、これら全ての銘柄においてレバレッジ取引ができます。
レバレッジ取引とは、元手の資金を担保に数倍の取引が可能です。仮想通貨取引において、レバレッジは最大2倍までかけることができ、少額な資金しか持ち合わせていなかったとしても、元本に対して大きな利益を狙えます。
また、主要5通貨を取引できることもあり、TAOTAOはレバレッジ取引を希望するユーザー向けの取引所であると言えます。
5.利便性が高いアプリ設計
初心者の方の中には金融資産への投資、投機が初めてであり、取引情報をインターネット上で確認することに抵抗がある方も多いでしょう。しかし、TAOTAOは利便性に優れたPC、スマートフォン用のアプリケーションを用意しています。
投資初心者の方でも扱いやすいデザインになっており、取引におけるストレスもかなり軽減できるでしょう。また、不明点がある場合、24時間対応のカスタマーサポートにて問い合わせることも可能です。
TAOTAOは、安心して取引できる環境を提供している取引所とも言えるでしょう。
関連:仮想通貨の経済指標カレンダー、暗号資産取引所TAOTAOのアプリで配信開始
6.初心者でも安心して取引できるTAOTAO
本記事では、SBIグループ傘下の仮想通貨取引所であるTAOTAOの特徴について解説しました。TAOTAOは3つの対策により強固なセキュリティを強みとし、初心者でも安心して取引できる環境を提供しています。
各種手数料が無料なことや主要通貨でレバレッジ取引できることも強みであり、少額の資金で取引を始められるのもおすすめポイントです。また、利便性の高いアプリを利用すれば、ストレスなく取引できます。
他の取引所と比べても初心者向けのサービスは多く、投資初心者でも参入可能な取引所と言えるでしょう。