OOE取引が可能に
DEXおよびCEXアグリゲーターのOpenOceanは7月12日、独自トークンであるOOEの取引が可能になったことを発表。
現在、イーサリアム、バイナンス・スマートチェーン(BSC)、およびオントロジーのブロックチェーン上ですでに取扱いが開始されている。
OOEとは
OOEは、イーサリアム上のERC-20として生成されるマルチチェーントークンだ。ティッカーシンボルであるOOEは、「OpenOcean Ecosystem(オープンオーシャン・エコシステム)」に由来している。
またOOEは、OpenOcean取引所のガバナンストークンおよびユーティリティートークンとして機能する。ユーザーはトークンを使い、OpenOceanプラットフォーム内でサービスを利用したり、流動性とステークの供給による報酬を得たり、投票へ参加したりできる。
ガバナンストークン機能
ガバナンストークンとしてのOOEの役割として、プロトコルのパラメータ、DEXアグリゲーション、将来のチェーン運用などについての提案や投票を行うことで、OpenOceanエコシステムの運営および将来設計の決定に参加できる。投票における議決権はOOE保有量に比例する。
ユーティリティトークン機能
ユーティリティトークンとしてOOEが果たす機能は、主にOpenOceanプラットフォーム上の取引に関連したものだ。例えばガス料金や取引料金としての利用、またはVIPメンバーシップ、プレミアムツール及び専用サービスへのアクセスといったインセンティブ用途や、貸し出し用のマージン担保、複合マージンのプールなどとしても使われる。
OOEの供給量は1,000,000,000(10億)OOEとして上限が固定されており、それ以上増やすことはできない。トークン発行時の初期流通供給量については、78,989,286 OOE(執筆時は1OOEあたり約29円)となる。
このうち、2%はキャンペーン当選者などの初期参加ユーザーへ提供され、33%がリクイディティマイニング(流動性マイニング)に、29%がプロトコル開発とエコシステム構築のサポートとしてOpenOcean Labに、15.9%がチームとアドバイザーに、7%がエコシステム基盤に、残りの約13%が投資家やパートナーへの割り当てとなる。
リクイディティマイニング(流動性マイニング)
流動性マイニングは、イールドファーミングを行う人達を惹き付けるため、流動性(通貨ペア)提供の対価として利息の他にガバナンストークンが付与されることを指す。
また初期流通量から、発行上限にあたる10億OOEに達するまでは、上記のそれぞれのステークホルダーに対し、2年から5年をかけ、異なる割合を配布するといったリリーススケジュールが組まれている。
OpenOceanとは
OpenOceanは、世界初のDeFiとCeFiの両領域をカバーするアグリゲーターだ。最適化されたルーティングアルゴリズムを採用することにより、主要DEX(分散型取引所)およびCEX(中央集権型取引所)の流動性を一ヶ所に集約させ、ユーザーにとって最良のレートを、低スリッページかつ低い手数料で提供する。
ユーザーは、アルゴリズムで計算された最適レートを、CEXで提供されているレートと比較した後、DEXまたはCEXのどちらでトレードを実行するか選択可能だ。OpenOceanにはクラシック版とPro版があるが、Pro版ではサービス手数料などの追加徴収なしで利用できる。